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T2第15節 ポリス・テロFC対チョンブリーFC観戦記【タイリーグ2024-2025】


まえがき


どうも、きーきあっです。

T1(タイの1部リーグ)は一部の延期分の試合を除きちょうどリーグ戦の半分である15節を消化し、1か月半の中断期間に入りました。
この間に東南アジア最強国を決める、【AFF三菱電機カップ】も行われるのですが、その一方でT2(同2部リーグ)は中断することなく、リーグ戦が行われます。

そうなるとやっぱりテレビ観戦よりも生観戦派の僕としては、スタジアムへ行かずにはいられません。

という訳で今回は、

T2第15節 ポリス・テロFC対チョンブリーFC

の観戦記をお届けします。

リーグ戦の日程が発表された時に、この試合は絶対に行こうと心に決めてました。

というのも両チームとも昨シーズンまではT1に所属していたのですが、残念ながらどちらもT2降格となったクラブ。

ただどちらもリーグ戦やカップ戦の優勝経験もある歴史あるクラブで、たとえT2降格になったとしても、すぐにT1昇格するだろう。
何ならこの試合が首位攻防戦になるだろうと思っていたんです。

しかし!僕の予想は見事に外れます。
チョンブリーは現在4位。ポリス・テロはというと、なんと16位。
優勝争いどころかチョンブリーは自動昇格圏外、ポリス・テロに至っては昇格どころかT3降格圏という体たらく。

ということでT2優勝争いどころではない両クラブが何故こんな状況になったのかを確認する試合となりました。

スタジアムへGO!

ポリス・テロのホームスタジアム、ブンヤジンダー・スタジアムに向かいます。

ブンヤジンダー・スタジアムはバンコク北部、ドンムアン空港の近くにあります。
大通りに近いので帰りにタクシーを捕まえやすいのと、多少タイに慣れている人ならバスで行けるのとで、割とバンコクの中では行きやすいスタジアムだったりします。

こちらがブンヤジンダー・スタジアムです。
こちらがメイン側なのですが、スタグルもチケット売り場もないという・・・。

以前はメイン側でもチケットを売っていたのですが、前回も今回も見当たりませんでした。

前回訪れた時にバックスタンド側にチケット売り場があることは知っていたので、バックスタンド側に回ります。

こちらがチケット売り場です。
チケットはメイン側が120バーツ、バックスタンド側が100バーツ、そしてアウェイ側が200バーツです。

注意点としては、現金での支払いが不可。QRコードでの支払いとなります。

こちらがチケットです。メイン側を購入しています。

チケット売り場の隣にあるオフィシャルストア。
以前よりもきれいに、そして立派になっています。

時間もあったので、中に入ってみることにしました。
驚いたのがグッズの豊富さ。ユニフォームはもちろん、帽子やTシャツ、それにバッグなどめっちゃ種類が多いです。
しかもセンスが良い!

タールアもこのくらい色々なグッズそしてセンスあるグッズを売ってくれれば買うのに。
特にバッグはアウェイ観戦旅行などでも使うから、ぜひ発売してほしいと切に願います。

メインスタンド側は閑散としているのに、バックスタンド側はこのように賑わっています。
この日はステージも作られていて、生バンドが演奏してました。

メイン側よりバックスタンド側の方がスタグルが充実していたりするのはタイのスタジアムあるあるなんですけど、それはいわゆるサポーターの人たちがバックスタンドに陣取ることが多いから。

このスタジアムも例外ではありません。

ちょっと小腹が空いたので何か食べようかと思ったのですが、フード系の屋台がほとんど出ておらず。
仕方ないのでドリンクだけ買ってメイン側に戻りました。

スタジアム以外で飲んだ記憶がほぼないドリンク第1位。メロンソーダです。値段は30バーツでした。こちらもQR決済のみでした。

いざ、観戦!

こちらメインスタンドからの眺め。
よく考えたら乾季で雨の心配もないし、そのままバックスタンドで観戦しても良かったなあ。

両チームの選手が入場し、こちらは試合前恒例の国王を讃える歌が流れている時の写真。

チョンブリーのサポーター。
さすが歴史あるクラブだけあって、どこにでも大勢のサポーターが駆けつけます。

こちらバックスタンドに陣取るポリス・テロのサポーター。
ポリス・テロも割とサポーターが熱い印象があったのですが、年々サポーターが減っている気が。
この日もちょっと寂しい感じ。

こちらは僕が座るメイン側。

こちらチョンブリーの選手。
T1優勝経験もある名門クラブながら、昨シーズンはクラブ創立以来初のT2降格という屈辱を味わいました。
そして初のT2を戦う今シーズンはここまで4位。

何とか1年でT1復帰したいところですが、果たして。

一方こちらはポリス・テロの選手。
昨シーズンはT1を15位で終え、チョンブリー同様T2降格となりました。

2019シーズン以来2度目のT2を戦う今シーズンですが、ここまで16位と、昇格どころかT3降格圏。
現在7試合勝ちがなく、泥沼状態です。
なんとしてもホームで勝ちを奪いたいところです。

さあ、キックオフです。

序盤はポリス・テロもチョンブリーと互角に渡り合い、また内容も悪くなく、何でこの順位なんだろうというサッカーを見せていたのですが、いかんせん決定力に欠けゴールを奪えません。

そうすると徐々にチョンブリーのペースになり、そして迎えた前半アディショナルタイム。
コーナーキックからドンピシャのタイミングでヘディングシュートを決められ、チョンブリーに先制を許してしまいます。

時間帯からして、ポリス・テロにとってはショックが大きい失点でした。
そしてそのままハーフタイムを迎えます。

後半キックオフ。

後半に入るとチョンブリーがペースダウン。反対にポリス・テロがチョンブリーゴールに襲い掛かりますが、前半同様に決定力に欠けます。

そんな中、終了間際にチョンブリーに貴重な追加点。
これまたダメージが大きい時間帯での得点でした。

とどめを刺されたポリス・テロは反撃する気力もなく、そのまま0-2で敗戦となりました。

試合の感想なぞ・・・

キックオフ後10分くらいまでは、どうしてこのサッカーでこの順位なんだろうと思ったポリス・テロですが、試合が終わった時には、なるほどなと納得しました。

今シーズンはまだ2試合しかポリス・テロの試合を観ていないので、偉そうに断言はできないのですが、この試合を観る限りちょっと重症かもしれません。

この試合を観る限り個々の選手のスキルは高いですし、少なくともT2残留争いをする戦力ではないはず。
ただ、チームとしてまとまっていないというか、戦術が浸透していないというか、とにかく方向性が定まっていないのではないかと。

例えばチョンブリーなんかは、ボールを奪ったら両サイドの選手にパスを出し、縦に速い攻撃をするという意識が徹底されていました。

ポリス・テロにはそういうのが見えなかったんですよね。

ですので、パスはある程度繋がりますが、その先のプランがなく、手詰まりになってしまうんです。
そのうちに相手に対策され、点を取れないうちに失点してしまい、そのまま負けてしまうみたいな試合が多いのではないかと。

勝てないけど内容自体は悪くないと選手も感じているので、このサッカーを続ければいつかは勝てるだろうと思い、そのままズルズルといってしまい、気が付いたら降格していたなんてパターン、よくありますよね。

まさに今のポリス・テロがそれなのではないかと。
しかもT2はT1やT3と違って、リーグの中断期間がないため、戦術なり選手なりを大きく立て直したり変えたりするタイミングがないんですよね。
もちろん移籍期間はあるんですけども。

とはいえ、ポリス・テロも何かを変えようとはしていたようで、この試合は監督ではなくアシスタントコーチが指揮を執っていました。
これは監督を解任したのかは分かりませんでした、それでも改善されなかったようです。

個人的には観戦の便利さがあるので、バンコクのクラブはT1にいてほしいと思っており、ポリス・テロのT1昇格を願っているのですが、現時点では非常に厳しいというのが率直な感想です。

あと気が付いたのは、試合終了のホイッスルが鳴った時に、ポリス・テロの選手で誰一人ピッチに倒れ込んだ選手がいなかったことです。

負けた瞬間に悔しかったり、また体力を使い果たして倒れ込んだりする選手がいなかったというのはどういうことだろうかと。

いや、悔しいとは思いますけど、なんか淡々としているなあというのが試合後の光景を見た感想でした。

その中で数少ない希望の光はボランチの39番シラウット。
小柄ながら、運動量も豊富で気の利いたパスを何本も出していました。
まだ24歳と若いですし、今後も注目していきたいです。

一方のチョンブリーですが、正直そこまで強さは感じませんでしたが、それでもしっかり勝つところがポリス・テロと違い勝負強さというか試合運びの上手さを感じました。

ただこのチョンブリーでも現時点で4位ということは、上位の3チームはどれだけ強いんだと思ってしまいます。
T2もレベルが上がっているんだなあ。

そんなチョンブリーですが、注目したい選手がいました。
それは左サイドハーフ、10番のチャナロン。
開幕前にアップしたタイリーグガイドでも注目選手に挙げていたのですが、非常に良い選手でした。

いかにもチョンブリーの下部組織出身らしいテクニックに優れた選手で、左足からのキックの精度も高いです。
こちらもまだ23歳と若く、クラブだけでなくタイ代表の中心選手になってほしいなと思います。

というわけで、降格組の両チームの明暗がはっきり分かれる内容そして結果となりましたが、まだリーグ戦の半分も消化していないため、まだ挽回するチャンスはあります。

両チームとも元T1の意地を見せ、リーグ戦を盛り上げてほしいです。

以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!


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きーきあっ
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