チャーンFA杯ラウンド64 ポートFC対BGパトゥム・ユナイテッド観戦記【タイリーグ2024-2025】
まえがき
どうも、きーきあっです。
なんか久しぶりのサッカー観戦記です。
W杯アジア予選があったりしてタイリーグが中断していたのが一番の理由なんですけど、それでも延期分の試合があったり、T3(タイの3部リーグ)の試合があったりして、観戦しようと思えば観戦できたんですけどね。
でも、珍しく忙しかったり、あとは普段サッカー観戦を優先しているので、こんな時こそ妻や妻の家族との時間を優先したりしてました。
どうです?偉いでしょ?
って、普段全然ダメ夫だからマイナスをチャラにしたくらいなんですけどね。
そんな事はさておき、今日はタイFA杯の観戦記です。
FA杯は日本でいうところの天皇杯に位置し、優勝するとACLエリートのプレーオフ出場権を手にすることができます。
つまりリーグ戦に負けず劣らず大事な大会なんです。
というわけで今回は、
チャーンFA杯ラウンド64 ポートFC対BGパトゥム・ユナイテッド
の観戦記をお届けします。
ちなみにラウンド64とは実質2回戦。
このFA杯はT1からセミプロリーグまで全てのカテゴリーのクラブが参加するのですが、対戦相手は何とBGパトゥム。
ふざけてんのか!
普通この段階では、T1のクラブはT2やT3のクラブと対戦するはずなのに、何故T1同士、しかもBGって。
去年もこのラウンド64でいきなりブリーラムと対戦したんですよね。そして負けたんですけど。
これは仕組まれている!って言いたいのですが、むしろガチで抽選をしているからこんな組み合わせが起こるんですよね。
ということで2回戦にして早くも大一番を迎え、ドキドキしながらスタジアムへと向かうのでした。
スタジアムへGO!
久しぶりの観戦にワクワクしつつ、聖地PATスタジアムへ。
平日の夕方なので、いつものように人が一杯というわけではないですが、それでもこの時間から既に飲んでいるどころか出来上がっている人もいて、本当にこの人達は・・・。
バックスタンド側には今でもマダムペーンの写真がたくさん貼ってあるのですが、こちらは2019シーズンにタールアがFA杯で優勝した時の写真。
またこうやってマダムペーンを胴上げしたいものです。
って、今はタイサッカー協会の会長だから、胴上げはできないかもしれませんが。
いざ、観戦!
着いた時点で既に開門していたので、さっそくスタジアムの中に入ります。
いつものようにメインスタンドからの眺め。
席に着いた時はまだ明るかったのですが、少ししたらこのように暗くなります。
バンコクは先日乾季に入り、過ごしやすくなってきましたが、この日も陽が落ちると風も気持ちよく観戦にはもってこいの季節です。
さて、恒例のきーきあっ式タールアのスタメン紹介です。
まずはGK、35番ウォラウット。
昨シーズンは出番が減ってしまいましたが、今シーズンはシレっと守護神の座を奪い返しました。
今シーズンは大事なところでビッグセーブもありますし、失点も彼の責任だというシーンもほぼないので、合格点はあげられるのでは。
それでも何となくGKの補強を願ってしまうのは何故なんだろう。
右サイドバックは4番スパナン。タイ代表。
今シーズンは怪我で出遅れ、そして復帰後はらしくないプレーばかり。
なんかプライベートで悩みでもあるのかってくらい、気が抜けたプレーがちらほら。
どうした?悩みなら聞くよ。
そんなスパナンは今日の試合キャプテンマークを巻くようです。
今日こそはしっかり!
左サイドバックは15番ジャトゥラパット。タイ代表。
23番ケヴィンが代表招集中に負傷したこともあり、スタメン抜擢。
攻撃力に優れているわけでも、守備が堅いわけでもなく、こんな感じでケヴィンの代役というポジションなのも仕方ないかなあと。
それでもU-19からフル代表まで各カテゴリーの代表経験もある選手ですから実力はあるはず。
もう少しジャトゥラパットといえば「〇〇」みたいなウリがないと、代役というポジションから抜け出すのは厳しいかな。
個人的には攻撃はいいから守備を安定させてほしいです。
センターバックは6番アッキー。タイ代表。
昨シーズン、僕が一番罵声不満をぶつけた選手が彼。
もうとにかくやらかしやらかしで、彼にボールが渡るたびに不安で仕方なかったです。
そんなアッキーは今シーズン開幕前にクラブ提携をしているアビスパ福岡へ練習参加。
あんなにやらかす選手が短期間で変われるもんかいって思ったら、今シーズンはプレーに安定感が出てきました。
でも、最近はちょっとメッキが剥がれてきた感が・・・。
もう1人のセンターバック、35番ホニー。元U-23ガーナ代表。
ポリス・テロから今シーズン加入。
185cmの長身なので高さには強いですが、その反面スピードがある選手への反応が若干鈍く、相手FWに置いて行かれたり、抜かれたりするシーンがちらほら。
それでも他の選手が怪我や不調のため消去法でスタメン起用されています。
消去法じゃなく、しっかりと実力でスタメンを死守してほしいです。
ボランチは47番シッタ。U-23タイ代表。
186cmと身体にも恵まれた20歳の大型ボランチ。
この字面だと期待しかありませんが、もう一つ殻を破りきれてない感が。
彼に関してはとにかく使い続けて育てていってほしいです。
きっとやれるはず。きっと大成するはず。
ボランチのもう1人は89番ピーラドン。タイ代表。
ブリーラムから今シーズン加入し、序盤はさすがタイ代表、さすがブリーラム出身というプレーを見せてくれましたが、だんだん色褪せている感が・・・。
最近は球離れが遅くボールを獲られたり、また不可解なパスミスが目立ちます。
18試合のみの出場だった昨シーズンと違い、今シーズンはここまでほぼスタメン出場が続いているから疲れがあるのか、それとも魔法が解けてしまったのか。
32歳という年齢もあるし、そろそろ途中出場とか使い方を考えないといけない気がします。
右サイドハーフは3番アスナウィ。インドネシア代表。
個人的に今シーズン一番評価しているのが彼。
開幕当初こそ気合が空回りし、ドリブルで強引に突っ込んではボールを奪われるシーンがいくつも見られましたが、それでも時にその強引さがビッグチャンスを生むことも。
それに何よりも気迫を前面に出すプレーに心を打たれてしまい、今では最推しといってもいいくらい。
特にチームの調子が下がり気味の今だからこそ、その気合が入ったプレーが必要なんです。
ちなみに先日のインドネシア対日本戦では怪我もあって代表メンバー入りせず。
もしメンバー入りし試合に出ていたら三苫とマッチアップしていただけに、非常に残念。
左サイドハーフは22番フェリペ。
写真がうまく取れていなかったので、過去の試合の写真を使ってます。
スピードとテクニックに優れたブラジル人FW。
昨シーズン途中から加入し、最後はレギュラーを掴んだのに、開幕時点では新外国人よりも序列が下という扱い。
それでも腐らず、そして新外国人選手が期待ほどの成果をあげられないことで、レギュラーの座を奪取。
これは彼が活躍したからなのか、新外国人選手がイマイチだからなのか微妙なところですが、少なくとも現時点で一番頼りになる外国人選手です。
トップ下は44番ウォラチット。タイ代表。
今シーズンで最も不満に感じる選手が彼。
どうしちゃったのよ。チョンブリーやBGではあんなに輝いていたじゃないの。
なんか年々スケールダウンというかクオリティが下がっているというか。
ボランチだったりトップ下だったりと、ポジションが定まらないのも原因かもしれないけど、それは彼がスタメンを奪えていないからだしなあ。
それでいて代表ではそれなりに輝いたりしているのも謎。
お願いだからタールアでも代表みたいなプレーをしてくださいませ。
1トップは、26番ドゥンブーヤ。元ギニア代表。
193cmの長身ながら、ヘディングはあまり得意じゃないのかなあ。
反対に裏に抜けだしたり、前線からボールを追ったりするプレーが目立つので、まさかこの体格でスピードタイプなのか!?
以上、きーきあっ式タールアのスタメン紹介でした。
毎回この部分が一番書くのに時間がかかるんですよね。
自分がやりたくてやっているからいいんですけど。
さあ、両チームの選手が入場してきました!
ゴール裏のサポーター。
平日なのでぎっしり満員とはいきませんが、それでも熱い応援をしていました。
本日の対戦相手、BGパトゥムの選手。
チャナティップ、ジャルンサック、シワコーンなど代表でもお馴染みのスター選手ばかり。
今シーズンから加入した野津田岳人選手はベンチ外でした。
リーグ戦も数試合欠場しているので怪我なのかな。
一方こちらはタールアの選手。
カップ戦の初戦から厳しい相手ですが、ホームですしここは勝たないと。
さあ、キックオフです。
何となくスタジアムの雰囲気がふわふわして、またそれに影響されたわけでもないでしょうが、選手のプレーも何となくふわふわしていたところでBGが先制。
最後のシュートは見事でしたが、その前の崩され方がいただけません。
前半はそのまま0-1で終了。
この時点で、僕は今シーズン最高のブチ切れ具合でした。
この日は観戦仲間が来られず1人での観戦ということもあり、悪態つきまくりでした。
後半もこの調子だったら、帰りはスタジアム前の屋台でアホみたいにご飯を買ってやけ食いしようと心に決め、ハーフタイムを過ごしました。
さあ、後半開始。
ここでタールアは動きます。
負傷で長らく欠場していた10番ボーディン、そして先日の代表招集中に負傷した23番ケヴィンを投入します。
エース復活にスタンドも沸き、そして期待が高まります。
やはりエースがいるタールアは違います。
チャンスすらなかった前半とは違い、圧倒的タールアペース。
そしてついに同点に追いつきます。
フリーキックから26番ドゥンブーヤがヘディングシュートを決めました。
先ほど選手紹介でヘディングが苦手なのではと書いたのに発奮したのでしょうか。←そんなわけない
監督と抱き合うドゥンブーヤ。
ところで監督は先日のバンコク・ユナイテッド戦後に辞めるとか言っていて、その数日後に撤回したのですが、あれはいったい何だったんだ。
これで完全に勢いに乗ったタールアはその後も攻め続けます。
そんな中で、ペナルティエリア内でBGの選手がファウルを犯したのではというシーンがありましたが、主審はスルー。
スタジアムのスクリーンにリプレイが流れたのですが、それを見ても十分PKがあっていいシーンでした。
しかしVARの判定もなく、そのままプレーが続行。
ってか、FA杯ってVARないんだっけ?
そんな事をしているうちに、BGが勝ち越しゴール。
決めたのは途中出場のシンガポール代表FWイルハン・ファンディ。
てっきりあの憎っくきイクサン・ファンディかと思ったら、その弟でした。
X(旧Twitter)で最初はイルファンと書いてしまい、それはタールアにいる弟だと思ってイクサンと訂正したら、更に間違えるという恥ずかしさ。
それはそうと、まったく兄弟揃ってロクなことしないわ。
結局その後もゴールを奪えず、1-2でタールアは敗れてしまいました。
これで昨シーズンに続いて、タールアはFA杯初戦敗退です。
試合の感想なぞ・・・
もちろん負けたのは残念だし悔しいし、腹立たしいし、泣きたいです。
でも後半の試合内容に関しては悪くなかったし、少なくとも前半とは違いゴールを奪いたい、試合に勝ちたいという気持ちは伝わってきました。
前半からこの試合をしてくれればもっとよかったんですけどね。
それだったら、この試合にも勝てていたと思いますし。
後半良かった理由としては、やっぱりエースの10番ボーディン、そして相棒の23番ケヴィンが復帰したからでしょう。
彼らが入ることによって左サイドからの攻撃で相手を崩すシーンが何度も見られましたしね。
ここ数試合チームの調子が悪かったのはエース不在が原因だったということですし、それだけボーディンがチームに必要不可欠な存在というのが改めてよく分かりました。
ということで、思いきりポジティブにいくなら、彼らが復帰したことで今後のタールアが楽しみですし、とりあえず今週末のウタイターニー戦に期待したいです。
その一方で6番アッキー、44番ウォラチット、89番ピーラドンはしっかり反省するように。
次あんなプレーをしたら、今度こそやけ食いするからね。
それにしても2シーズン続けてFA杯初戦敗退は痛いなあ。
まあカップ戦なんて優勝しなきゃどこで負けても同じと言えば同じなんですが、もう少し楽しみたかった。
それに負けるならBGじゃなく、T2やT3に負けてジャイアントキリングとかいって相手チームに喜んでほしかった。
FA杯に負けたので、これでACLへ行くためにはリーグ戦2位以上が条件となりました。
今シーズンACL2を戦って、改めてその面白さや大事さが分かったので、何としても出場してもらいたいです。
そのためにもまずは今週末。本当に頼むよ!
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!