これであなたもタイリーグ通!2023-2024タイリーグガイド【基礎知識編】
はじめに
どうも、きーきあっです。
ついに今年もタイリーグガイドの季節がやってまいりました!
といっても、noteでタイリーグガイドをアップするのは初めてのこと。
今まではブログで公開していたのですが、そのブログを訳あって閉鎖してしまい、過去のタイリーグガイドも見られなくなってしまいました。
そのため、今年からはこちらのnoteでアップしていきます。
さて、そのタイリーグガイドですが、おかげさまで毎年好評をいただいておりまして。
そんなお褒めの言葉で調子に乗ってしまい、また書きたいことが年々増え、結果作成にとても時間がかかってしまうという、まさに自分で自分の首を絞めている状態。
それでも毎年楽しく発行を続けているのは、ひとえにタイリーグへの愛!そして意地!
と、前置きはそれくらいにしましてこちらのタイリーグガイド、既にタイリーグファンの方も、まだ観たことはないけど観てみたいというタイリーグ初心者の方も楽しめる内容になっております。
どうぞ最後まで読んでくださいませ。
そうそう、あまりに書きたいことが多すぎて、こちらのタイリーグガイドは前後編でお届けします。
まずはこちらの【タイリーグの基礎知識編】をお楽しみください!
※記事内の情報は2023年8月5日現在のものです。
選手の所属クラブや試合日程など変更になることもあります。
予めご了承ください。
タイリーグとは?
まずはタイリーグについて簡単に説明していきます。
タイリーグとは言うまでもなく、タイのサッカーリーグです。
日本におけるJリーグということですね。
以前はタイプレミアリーグという名称でしたが、2017シーズンより現在のタイリーグという名称になりました。
タイリーグは全部で3つのカテゴリーに分かれております。
ここではT1、T2、T3という名前で呼んでいきます。
まずはトップリーグのT1から。正式名称は
「Hilux Revo Thai League」
です。
メインスポンサーはトヨタ自動車、「Hilux Revo」というのは車の名前です。
T1は16クラブで構成され、それぞれホーム&アウェーの2回戦で全30試合を戦います。
優勝及び2位のクラブは2024-2025シーズンのACL出場権を得ることができます。3位のクラブは2024-2025シーズンのACLプレーオフの出場権を得ます。
また、下位3クラブはT2へ自動降格となります。
続いてT2。2022-2023シーズンの正式名称は
「 M-150 Championship 」
でした。
2023-2024シーズンも引き続きM-150がスポンサーになるかどうかは、2023年8月5日時点では不明です。
ちなみに「M-150」とはタイの栄養ドリンクです。
T2は18クラブで構成され、それぞれホーム&アウェーの2回戦で全34試合を戦います。
優勝及び2位のクラブはT1へ自動昇格。また3位~6位のクラブは昇格プレーオフの出場権を得ることができます。
昇格プレーオフはリーグ戦終了後に行われ、まずは3位と6位、4位と5位がそれぞれホーム&アウェーで戦います。
そこで勝ち上がった2クラブも同様にホーム&アウェーで戦い、勝った方がT1昇格の切符を手に入れることができます。
また、下位3クラブはT3へと降格となります。
最後にT3。
こちらは北部、東北部、東部、西部、南部、そしてバンコク地区の6エリアに分かれ、それぞれの地区でホーム&アウェーの2回戦で試合を行います。
各地区の上位2クラブが、「Thai League 3 National Championship」への出場権を得ることができます。
「Thai League 3 National Championship」は、各地区の上位2クラブ、合計12クラブを2つのブロックに分け、それぞれ1回戦の総当たりでリーグ戦を戦います。
各ブロックの1位はT2へ自動昇格、そして各ブロックの2位同士がホーム&アウェーで戦い、勝った方がT2へと昇格します。
ちなみにT3は6エリア合計で72クラブが所属します。
厳密に言うとT3の下に「Thailand Semi-Pro League」というセミプロリーグもありますが、さすがにここは省略します。
ちなみにT3の各地区で最下位のクラブはこちらのセミプロリーグへ降格となります。
以上が各リーグのクラブ数と試合形式となります。
リーグ戦はどのカテゴリーも基本的に週末の開催となりますが、一部水曜日など平日開催もあります。
ちなみにT1~T3合わせると、なんとタイには106ものクラブがあるんです。
タイは全部で77県あるので、単純計算で各県に1つ以上クラブがあるということになります。
皆さんが思っている以上にタイにはサッカークラブがあるんですよね。
こういうところでも、タイはサッカーが人気だというのが分かります。
続いてはカップ戦も説明もしちゃいます。
タイリーグのカップ戦は2つ。
タイFAカップとタイリーグカップです。
まずはタイFAカップから。
こちらは日本でいう天皇杯のような位置づけで、T1からセミプロリーグのクラブまで参加します。
決勝戦まで全て1発勝負のトーナメント方式で、優勝クラブはACLのプレーオフ出場権を得ることができます。
そしてもう1つのタイリーグカップ。
リーグカップは、日本でいうルヴァンカップのような位置づけだと思っていただければと思いますが、ルヴァンカップとは異なり、FAカップ同様全て1発勝負のトーナメント方式で開催されます。
こちらはT1~T3のクラブが参加しますが、FAカップのようにACLの出場権が得られるわけではないので、どうしてもT1のクラブはメンバーを落としがちに。
そのためジャイアントキリングが起こりやすい傾向にあります。
というわけで、ここではタイのリーグ戦そしてカップ戦について説明しました。
クラブ紹介(T1)
さて、リーグ戦やカップ戦の説明をしたところで、ここからはタイリーグのクラブについて説明していきます。
まずはT1から。
T1は全部で16クラブですが、なんと全クラブを紹介します。
クラブへのひとことや注目選手は完全に僕の偏見によるものですのであしからず。
それではいきましょう!
ブリーラム・ユナイテッド
【ホームタウン】
ブリーラム県
【ホームスタジアム】
チャーン・アリーナ
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:優勝(2年連続)
FAカップ:優勝(2年連続)
リーグカップ:(優勝(2年連続)
【ひとこと】
昨シーズン、そして2年前と2年連続3冠というタイリーグ史上初の快挙を成し遂げた、タイリーグを代表する強豪クラブ。
ヴィッセル神戸、横浜Fマリノスでもプレーし日本人にもお馴染みティーラトンをはじめ、タイ代表選手も多数プレーしており、今シーズンも優勝候補筆頭。
ちなみに監督は元鹿島の石井正忠で、就任後2年連続3冠と全てのタイトルを獲得しタイでもしっかりと結果を残している。
【注目選手】
スパナット(21番 FW)
現在コンサドーレ札幌でプレーするスパチョークの弟。
スピード、テクニックに優れたウインガータイプ。
16歳からトップリーグでプレーしており、素質は兄以上とも。
ブリーラムだけでなく、将来のタイ代表を背負って立つ存在。
将来はJリーグまたは欧州でプレーする可能性が非常に高い。
トゥルー・バンコク・ユナイテッド
【ホームタウン】
パトゥムターニー県
【ホームスタジアム】
トゥルー・スタジアム(タマサート大学スタジアム)
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:2位
FAカップ:準優勝
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
優勝こそ2006シーズンから遠ざかっているものの(しかもクラブ名がバンコク大学時代)2015シーズンから常にトップ5に入っているタイリーグ有数の強豪クラブ。
昨シーズンもリーグ戦、FAカップともにブリーラムに次いでの2位と悔しい結果に終わっており、今シーズンこそタイトルを獲りたい。
そのためにはサポーターの応援が必要だが、チームも強くいい選手がたくさんいるのに人気はイマイチ。
やはりスタジアムがバンコク中心地から遠いのが原因か?
ちなみにバンコク・ユナイテッドと名乗っているが、ホームスタジアムはバンコクではなく隣県のパトゥムターニー県。
【注目選手】
ヴァンダー・ルイス(90番 FW)
タイリーグでもトップクラスの実力、実績を持つブラジル人選手。
2018シーズンからバンコク・ユナイテッドでプレーし33歳を迎えるが、
まだまだスピード、テクニックの衰えはない。
今シーズンもチームの中心的存在となるのは間違いない。
ポートFC
【ホームタウン】
バンコク都クロントゥーイ区
【ホームスタジアム】
PATスタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:3位
FAカップ:ベスト4
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
筆者が愛するクラブ。
愛称は「タールア(タイ語で港の意味)」。
タイリーグトップクラスの熱さ、ガラの悪さ、酒量の多さを誇るサポーターでおなじみ。
そして何といっても美人オーナーのマダム・ペーンが有名。
クラブだけでなくタイ代表の試合にも帯同そしてベンチにまで入り、応援するほどサッカーを愛する彼女はサポーターにも愛されるが、そんな代表戦の後には他クラブの代表選手がタールアに移籍することが多々あるため、他クラブのサポーターからは代表戦でマダム・ペーンが同行することを恐れているという噂も。
毎年シーズン前、シーズン中に大型補強を行い、今シーズンこそ優勝かと期待するも、残念ながら戦力ほどの成績を残せていない。
それでも昨シーズンは後半に追い上げを見せ3位に入り、ACLプレーオフの権利も獲得。
今シーズンこそマダム・ペーンを胴上げすることができるか?
【注目選手】
志村 謄(しむらのぼる 33番 DF/MF)
2019シーズンに町田ゼルビアで少しプレーしているが、キャリアのほとんどをモンテネグロやセルビアのリーグでプレーしており、正直どんなプレースタイルなのかも謎。
ただ、センターバックとボランチをこなせるそうで、チームの補強ポイントにはマッチしているので出場機会は多そう。
何より、2016シーズンの永里源気以来の日本人選手なので、個人的には非常に期待している。
ムアントン・ユナイテッド
【ホームタウン】
ノンタブリー県
【ホームスタジアム】
サンダードーム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:4位
FAカップ:4回戦
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
ティーラシン、ティーラトン、チャナティップなどスター選手を擁し、ブリーラムと2強時代を築いた時期もあったが、親会社の業績不振により彼らを放出したことで戦力ダウン。そのためここ数年は優勝争いに加わることもなく、タイの強豪クラブの1つという位置づけになったが、若手が伸びてきて復活の兆しが見えつつある。
浦和レッズとも提携し、先日はエカニットが浦和に期限付き移籍となったが、反対に浦和の選手がタイでプレーする日は来るか?
ちなみにタールアのサポーターとムアントンのサポーターは犬猿の仲で有名。
数年前に起きたサポーター同士の暴力事件で、未だに両スタジアムへのアウェーサポーターの入場は禁止状態だが、今シーズンこそ解禁されるか?
【注目選手】
ウィーラテップ(18番 MF)
182cmと体格にも恵まれた大型ボランチ。
広い視野と左足からの正確なキックが武器。
エカニットよりも彼が浦和に移籍するのではないかと思われていたほど。
好不調の波が激しいのが気になるものの、非常に期待されている選手なので、代表に定着するほどの活躍を期待したい。
リオ・チェンライ・ユナイテッド
【ホームタウン】
チェンライ県
【ホームスタジアム】
LEOチェンライスタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:5位
FAカップ:ベスト8
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
タイ最北端のクラブ。
FAカップ3度、リーグカップ1度の優勝経験があり、カップ戦に強い。
リーグ戦もここ数シーズンは常にトップ5入りし、更に2019シーズンに最終節で逆転優勝するなど、リーグ戦でもタイリーグの強豪クラブの仲間入りを果たしている。
クラブのエンブレムに描かれているのはカブトムシ。スタジアムの前にもカブトムシのオブジェがあり、クラブマスコットもカブトムシが擬人化されたもので、これがキモかわいい。
【注目選手】
シワコーン(10番 MF)
チームの攻撃の柱。左足からの正確なキックが武器。
チェンライが優勝争いに加わるためには、彼の活躍が必須。
チョンブリーFC
【ホームタウン】
チョンブリー県
【ホームスタジアム】
チョンブリー・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:6位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
2000年代後半から2010年代前半にかけては常に優勝争いに加わっていた古豪。
しかしここ数年は毎年主力を他のビッグクラブに引き抜かれる立場に。
それでも中位にとどまっているのは、選手育成に優れていることの裏返しとも。
とはいっても過去に優勝経験もあるクラブなので、そろそろ古豪復活を望むサポーターも多いのでは。
【注目選手】
クリサダ(5番 DF/MF)
タイ代表でもレギュラーを張るセンターバック。
176cmとセンターバックとしてはそれほど上背はないが、読みの鋭さとテクニックで堅実な守備がウリ。
髭面の悪人顔なのでもっと年齢もいってると思ったら、まだ24歳と若く、これからが楽しみな選手。
ポリス・テロFC
【ホームタウン】
バンコク都
【ホームスタジアム】
ブンヤチンダースタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:7位
FAカップ:ベスト4
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
かつてはチャナティップや現鹿島アントラーズ監督の岩政大樹がプレーしたこともあるテロ・サーサナと、元日本代表西紀寛が所属したポリス・ユナイテッドが合併して誕生したクラブ。
テロ・サーサナ時代はリーグ2連覇するなど強豪クラブとして知られていたが、合併後はT2降格も経験するなど低迷。
昨シーズンは6シーズンぶりの一桁順位と、復活の兆しが見えてきた。
【注目選手】
ジェーンポップ(11番 FW)
小柄ながらもスピード感溢れるウインガー。
2シーズン前にプチブレイクし、ポートFCに昨シーズン移籍。
期待されたものの出場機会がほとんどなく、今シーズン古巣にレンタル移籍にて出戻り。
再度活躍し、輝きを取り戻せるか。
ラーチャブリーFC
【ホームタウン】
ラーチャブリー県
【ホームスタジアム】
ドラゴンソーラーパーク・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:8位
FAカップ:3回戦
リーグカップ:ベスト4
【ひとこと】
昨シーズンは開幕前に突然スポンサーが降りクラブ名やスタジアム名が変わったが、それがシーズンで一番の話題であとは地味にリーグを戦い地味に8位でリーグ戦を終えた。
【注目選手】
ジオバンニ(?番 FW)
フランスのU-18、そしてコートジボワール代表経験もあるFW。
昨シーズンはスイス1部リーグのFCサイオンでプレーし、今シーズンよりラーチャブリーに加入。
元々外国人選手の目利きには定評があるクラブなので、この選手も活躍が期待できそう。
BGパトゥム・ユナイテッド
【ホームタウン】
パトゥムターニー県
【ホームスタジアム】
BGスタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:9位
FAカップ:ベスト8
リーグカップ:準優勝
【ひとこと】
3シーズン前は優勝、2シーズン前は2位と好成績を挙げ期待された昨シーズン。
ACLは準々決勝進出と大健闘するも、リーグ戦は失速し9位と期待を裏切る結果に。
選手は揃っていたが、暫定も含めると4人も監督を代えるフロント(オーナー?)の我慢できなさが原因かと。
今シーズンはナコンパトム・ユナイテッドで6シーズン指揮を執りクラブをT1に昇格させたトンチャイを新監督に招聘したが、果たして・・・。
それよりも、コンサドーレ札幌、川崎フロンターレでプレーしたチャナティップが電撃加入したことがクラブいやタイリーグで最大のニュース。
タイ最大のスーパースターであるチャナティップの加入はBGサポーターだけでなくタイのサッカーファンが沸いた。
間違いなく今シーズンのBGパトゥム・ユナイテッド戦はどのスタジアムも大勢のサッカーファンが足を運ぶこと間違いなし。
【注目選手】
チャナティップ(18番 MF)
日本のサッカーファンにも愛された、あのチャナティップが6シーズンぶりにタイリーグでプレーすることに。
当然注目選手として挙げなければならない大スター。
複数のクラブとの争奪戦の末獲得したことで、それだけで今シーズンのBGは一気に優勝候補の一角に躍り出た感が。
ムアントン時代の同僚ティーラシンもプレーしているため、以前の黄金コンビ復活か!?
ランプーン・ウォーリアーズ
【ホームタウン】
ランプーン県
【ホームスタジアム】
メーグアン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:10位
FAカップ:4回戦
リーグカップ:準々決勝
【ひとこと】
2011年にクラブ創立。2シーズン前にT2を制し、昨シーズン初のT1昇格を果たした新興クラブ。
初めてのT1でそれほど大きな補強もしなかったため苦戦が予想されたが、前半こそ下位に低迷したものの、後半戦は順調に勝ち点を獲得。
結果、10位と大健闘。
強みはリーグ4位の30試合で36失点の守備陣。
守備力とは反対に、リーグワースト3位の27得点という攻撃力の弱さが改善されれば、更に上の順位も狙える。
【注目選手】
タウア・フェレイラ・ドス・サントス(?番 FW)
トラートFCから今シーズン加入したFW。
昨シーズンはトラートFCでリーグ戦15ゴールを挙げており、得点力不足であるクラブの救世主になれるか。
PTプラチュアップFC
【ホームタウン】
プラチュアップ・キリカーン県
【ホームスタジアム】
サーム・アーオ・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:11位
FAカップ:3回戦
リーグカップ:ベスト4
【ひとこと】
昇格後毎シーズンのように主力選手、特に外国人選手を他クラブに引き抜かれながらも、粘り強く残留を続けている地方クラブのお手本のような存在。
今シーズンもブレナーとロッセミー・カラブエの2人の外国人選手が、いずれもコンケーン・ユナイテッドへと移籍したが、2シーズン前に大活躍した元タールアのアイルトン・ティラバッシが復帰したりと手堅い補強を行い、残留を目指す。
また、リーグカップには無類の強さを誇り、2019シーズンからの過去3大会(2020シーズンはコロナの影響により中止)で、優勝1回にベスト4が2度と抜群の成績を残している。
【注目選手】
アイルトン・ティラバッシ(?番 DF)
2シーズン前にプラチュアップでプレーし、リーグ最少失点を果たしたシーズンの守備の要として活躍。
昨シーズンよりポートFCへ移籍するも、故障もありスタメンを外れることも多く、期待していた活躍はできず。
そして今シーズンより古巣に復帰。
33歳とまだまだ老け込む年齢ではないし、191cmの長身は守備だけでなくセットプレーでも武器になるため、プラチュアップサポーターにとって頼もしい男の復帰となった。
スコータイFC
【ホームタウン】
スコータイ県
【ホームスタジアム】
タレー・ルアン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:12位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
2シーズンぶりのT1は戦力的に苦戦が予想されるも、常に10位前後をキープしつつ無事残留を果たす。
今シーズンもまずは残留を目標に戦っていきたい。
ちなみにスコータイは遺跡が有名で、チェンマイやチェンライに並んで観光とサッカー観戦が楽しめる。
【注目選手】
新井涼平(8番 MF)
ヴァンフォーレ甲府から昨シーズンより加入した選手。
タイリーグ1年目の昨シーズンは、及第点といったところ。
2年目はタイリーグやタイの環境に慣れたと思われるため、昨シーズン以上の活躍が期待される。
昨シーズンはイエローカード9枚にレッドカード1枚、2枚のイエローカードでの退場1回と、不用意なファウルを貰うことが目立ったので、まずはこのあたりを改善できれば。
コンケーン・ユナイテッド
【ホームタウン】
コンケーン県
【ホームスタジアム】
コンケーン・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:13位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
タイのイサーン(東北地方)の都市コンケーンにあるクラブ。
コンケーンには3つのクラブがあるが、最もサポーターが熱いのがこちらのコンケーン・ユナイテッド。
T3時代から観客動員が平均5,000人台を超える人気で、ユナイテッドよりもクラブの歴史が長いコンケーンFCを超える人気クラブに。
そんなサポーターの熱い声援に応え、昇格後2年連続T1残留。
ただ、年々順位が下がってきているのが気になる・・・。
【注目選手】
ブレンネル(32番 FW)
昨シーズンはプラチュアップでプレーし、今シーズンからコンケーン・ユナイテッドに加入したブラジル人FW。
どんな選手だろうとプロフィールを調べたら、いわてグルージャ盛岡でのプレー経験があってビックリ。
しかもまだ24歳なのに、ブラジルからデンマーク、日本、そしてタイと、なかなか味のあるプレー歴で何となく応援したくなる。
ナコンパトム・ユナイテッド
【ホームタウン】
ナコンパトム県
【ホームスタジアム】
ナコンパトム・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:優勝(T2)
FAカップ:3回戦
リーグカップ:2回戦
【ひとこと】
元々はトップリーグでプレーするクラブだったが、2010年にプレーオフでの判定に不満を持ったサポーターが主審を暴行するという事件が発生。
結果、2年間のクラブ活動停止という処分を受ける。
また、活動停止処分が解けた後も、2017年シーズンオフに今度はクラブライセンス取得に関する書類を期限内に提出しなかったとして、T4(当時あった4部リーグ)降格させられるということも。
そういった紆余曲折がありながらも、2022-2023シーズンのT2リーグを制し、念願のT1昇格を果たす。
さて、そんなお騒がせクラブが2009シーズン以来のT1をどう戦うのか楽しみである。
【注目選手】
伊藤 卓(いとう たく)(10番 FW)
2017シーズンに当時T4のチェンマイ・ユナイテッドに加入し、その後T3、T2とステップアップしながら移籍を繰り返し、ついにT1のクラブへ入団。
T4からキャリアをスタートさせてT1まで個人昇格したケースは非常に珍しく、尊敬に値する。
29歳と年齢的にもまだステップアップが望めると思うので、更にT1のビッグクラブでプレーする姿も見たい。
トラートFC
【ホームタウン】
トラート県
【ホームスタジアム】
トラート・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:2位(T2)
FAカップ:不参加
リーグカップ:不参加
【ひとこと】
2021-2022シーズンもT1昇格プレーオフのファイナルまで進むも、ホームで行われた試合で終盤に同点ゴールを入れられアウェーゴールの差で昇格出来ない悲劇が。
その悔しさを晴らすべく迎えた2022-2023シーズンでは見事2位に入り文句なしの自動昇格を果たす。
3シーズンぶりのT1を戦う今シーズンはどんな戦いを見せてくれるのか。
ちなみにトラートはタイ東部のカンボジア国境に接する県で、タイで2番目に大きい島であるチャーン島があることでも知られている。
【注目選手】
ティタウィー(2番 DF)
ポートFCからレンタル移籍で新しく加入した選手。
184cmの長身で右サイドバックとセンターバックをこなす。
双子の兄、ティタトーンは左サイドバックでポートFCでプレーする選手。
ちなみに2人ともイケメン。
ウタイターニーFC
【ホームタウン】
ウタイターニー県
【ホームスタジアム】
ウタイターニー・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:3位(T2)
FAカップ:4回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
前身のクラブは2019シーズンをもって解散。
その後エアフォース・ユナイテッドFCがウタイターニーに移転し現在のウタイターニーFCとして活動。
そして2022-2023シーズンはリーグ戦を3位で終え昇格プレーオフに進み、その昇格プレーオフでもファイナルでカスタムズ・ユナイテッドを下しT1昇格を果たした。
ちなみにウタイターニー県はタイ北部にあり、バンコクから車で4時間ほど。
日帰りで行くには遠く、有名な観光スポットがあるわけでもなく、1泊するほどのところでもない微妙な距離と場所。
【注目選手】
スマンヤー(7番 MF)
元タイ代表で2018シーズンのリーグMVP、そして2020-2021シーズンはBGパトゥム・ユナイテッドのリーグ優勝に貢献するなど、輝かしい経歴を持つ選手。
そんなレジェンド級の選手がまさかの加入。
36歳という年齢が気になるが、抜群のテクニックと経験を活かして、チームの精神的支柱になるだろう。
クラブ紹介(T2)
続いてはT2のクラブ紹介です。
さすがに全クラブを紹介するととんでもないボリュームになってしまうので、ここでは僕が今シーズン個人的に気になるクラブを3つ紹介します。
チェンマイFC
【ホームタウン】
チェンマイ県
【ホームスタジアム】
チェンマイ市営スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:11位
FAカップ:2回戦
リーグカップ:ベスト8
【ひとこと】
タイ北部、タイ第二の都市と言われるチェンマイにあるクラブ。
同じチェンマイにある新興クラブ、チェンマイ・ユナイテッドに成績は押され気味。
昨シーズンに続き今シーズンも同じカテゴリーに所属するため、伝統あるクラブとして、チェンマイダービーでは負けられない。
そのチェンマイダービーはまず12月1日(金)にチェンマイFCのホームスタジアムで開催予定。
【注目選手】
ダビド・クエルバ(?番 MF)
昨シーズンは同じT2のカスタムズ・ユナイテッドでプレーしたスペイン人MF。
今シーズンからチェンマイFCに加入。
タイリーグで3年以上プレーしていることもあり、チームにも早くなじめそう。
カスタムズ・ユナイテッド
【ホームタウン】
サムットプラカーン県
【ホームスタジアム】
ラックラバン54スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:4位(T2)
FAカップ:2回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
バンコクのお隣サムットプラカーン県をホームタウンとするクラブ。
スタジアムはスワンナプーム空港の近くにあり、バンコクからの観戦もそこまでハードルが高くない。
昨シーズンはリーグ戦を4位で終え昇格プレーオフのファイナルまで進出しながらも、最後にウタイターニーFCに敗れ2008シーズン以来のT1昇格を逃した。
今シーズンこそT2優勝そしてT1への自動昇格を目指したい。
【注目選手】坂井 大将(さかいだいすけ)(8番 MF)
U-20日本代表では主将を務めたこともある選手。
昨シーズンはサイドハーフながらゴールも量産する活躍を見せた。
今シーズンこそ昇格し、T1でプレーする姿が見たい。
※8月26日追記 残念ながら坂井選手はカスタムズと今シーズンは契約を結ばないことがわかりました。
残念ですが、坂井選手がまた別のクラブでプレーするのを楽しみにしています。
パタヤ・ドルフィンズ・ユナイテッド
【ホームタウン】
チョンブリー県
【ホームスタジアム】
ノンプルー・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:1位(T3東地区)
FAカップ:1回戦
リーグカップ:予選敗退
【ひとこと】
T3の昇格プレーオフで優勝したMHナコンシー・シティが、ホームスタジアムの証明がT2の基準を満たさなかったため、昇格を取り消されることに。
代わりにその昇格プレーオフセミファイナルで敗退したパタヤ・ドルフィンズ・ユナイテッドが何とT2昇格という事態に。
棚ぼた的なT2昇格となったが、運も実力のうち。
その幸運を味方に初めてのT2で暴れてほしい。
古くからのタイリーグファンならパタヤ・ユナイテッドという名前をご存知かもしれないが、全くの別クラブ。
パタヤ・ユナイテッドは現在のサムットプラカーン・シティ。
ちなみにパタヤ・ユナイテッドもエンブレムはイルカだった。紛らわしいな。
【注目選手】
正直全く分からないので、これからチェックする予定。
クラブ紹介(T3)
最後にT3。T2でも十分マニアックなのに、T3まで追いかけるようなタイリーグファンは少数派だと思いますが、どこよりも詳しいタイリーグガイドを目指しているので、しっかりとカバーしますよ。
こちらも気になるクラブを3つ紹介していきますが、さすがにT3のクラブの選手までは把握してないので、注目選手の項目は省略します。
MHナコンシー・シティ
【ホームタウン】
ナコンシータマラート県
【ホームスタジアム】
ワライラック大学スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:2位(T3南部地区)
FAカップ:予選敗退
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
T2のパタヤ・ドルフィンズ・ユナイテッドの項で紹介した、スタジアムの照明がT2の基準を満たさず昇格出来なかったクラブがこちら。
T3ナショナルチャンピオンシップを制する実力があるので、あとは基準を満たすスタジアムを用意するだけ。
それにしても同じナコンシータマラート県のクラブでT2に所属している、ナコンシー・タマラートFCとスタジアムを併用するとかできなかったのだろうか・・・。
ソンクラーFC
【ホームタウン】
ソンクラー県
【ホームスタジアム】
ティンスラノンダ・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:1位(T3南部地区)
FAカップ:2回戦
リーグカップ:予選敗退
【ひとこと】
タイリーグは完全に北高南西というレベルだが、その南部地区で唯一T1級のビッグクラブになる可能性を秘めているのが、このクラブ。
タイ代表や国際大会の試合でも使用する5万人近い収容人員のスタジアムを使用し、またそのスタジアムを埋めるだけのサッカー熱が高い街であり、そして毎シーズンのようにT3ナショナルチャンピオンシップへ進出する実力も備えている。
ブリーラムがイサーン地方を代表するビッグクラブになったように、ソンクラーFCがタイ南部のそれになる日を心から願っている。
バンコクFC
【ホームタウン】
バンコク都
【ホームスタジアム】
バンモッド・スタジアム
【昨シーズンの成績】
リーグ戦:2位(T3バンコク地区)
FAカップ:1回戦
リーグカップ:1回戦
【ひとこと】
名前の通りバンコクをホームタウンとするクラブ。
といっても、中心部からかなり離れた場所にスタジアムがある。
昨シーズンはT3ナショナルチャンピオンシップに進出しながらも、グループステージで敗退。
日本人選手も複数名プレーしていたりと、応援する要素は十分にあるため、まずはT2昇格を目指し頑張ってほしい。
以上、T1~T3まで合計22クラブの紹介をしました。
応援するクラブがあるとさらにタイリーグを楽しめると思うので、皆さんも推しのクラブを見つけてみてはいかがでしょうか。
え?僕ですか?もちろん、タールアですよ!
タイリーグの情報をゲットしよう!
ここまで読んでいただいた方は、だいぶタイリーグについて詳しくなってきたのではないでしょうか。
そして興味を持っていただいた方は、もっとタイリーグについて知りたいと思ったのでは?
ということで、ここではタイリーグの情報をゲットできるサイトなどを紹介します。
いずれも僕がタイリーグの情報源としているものばかりです。
1.タイリーグ公式サイト
まずは何といってもこちらです。
特に日程や試合結果をチェックするのに利用しています。
また試合当日はスタメンなんかもここでチェックすることができます。
タイ語だけでなく、英語表記もあります。
2.タイプレミアリーグに行こう!
次に紹介するのは、古くからのタイリーグファンにはお馴染みのこちら。
今でこそツイッターなど、日本語でタイリーグの情報を見られる手段は増えましたが、ひと昔前はこちらのサイトに頼るしかなかったわけで。
ということで、僕も非常にお世話になりましたし、そして今でもリスペクトしています。
名前はタイプレミアリーグのままですが、ちゃんと情報更新はされてますので心配なく。
3.ウィキペディア
続いて紹介するのはこちらです。そう、ウィキペディアです。
こちらもよく利用します。特に選手やクラブについて調べる時には重宝します。
また、選手の移籍なんかも何故か情報が早かったりします。まあたまにガセがあったりしますけどね。
ポイントは英語版を見ることです。日本語版は情報が更新されていないのでおすすめできません。
例えば今シーズンのT1のページはこんな感じです。
4.Facebook
続いて紹介するのはFacebookです。
こちらは主に各クラブのFacebookページをチェックしています。
日本だと各クラブは公式ページを運営していて、そこから情報発信などを行っていると思いますが、タイではFacebookでの情報発信が主流です。
というか、公式サイトがないクラブの方が多いかも。
タイリーグの公式サイトよりも情報が早いですし、また試合の日程や時間の変更があった場合に公式サイトは情報更新をしなかったりしますので、各クラブのFacebookページをチェックするのが確実です。
あとはFAカップとかリーグカップなんかも日程がいち早く知ることができるので、そちらのチェックもおすすめです。
5.Twitter(X)
最後に紹介するのはTwitter。あ、今はXでしたっけ。
タイ在住の日本人でタイリーグを観戦されている方は意外といらっしゃいまして、それもバンコクだけでなく地方在住のタイリーグファンもツイートされていたりします。
そうなると、各クラブのサポーターもいらっしゃったりするので、TL上では皆さんが一喜一憂されていたりしてとても面白いです。
またタイ在住者だけでなく、日本に住んでいながらもタイリーグを観られている方もいらっしゃって、本当に凄いなあと。
ということでこちらも非常に有効な情報手段ですので、チェックすることをおすすめします。
ということでWebサイトからTwitter(X)などのSNSまで、タイリーグの情報を手に入れる手段が増えましたので、ますますタイリーグが身近に感じられるのではないでしょうか。
もちろん僕もTwitter(X)やnoteでタイリーグの情報や観戦記を発信していきますので、チェックしていただければ嬉しいです。
最後に
というわけで、タイリーグの基礎知識編としてここまでお届けしました。
毎回このタイリーグガイドを作成していて思うのですが、書きたいことが多すぎて、年々ボリュームが多くなってしまうんですよね。
大丈夫ですかね。読んでいて疲れないですかね。それと熱量が多すぎて引いてないですかね。
文字数が多すぎるよって人には大変言いづらいんですが、これ前編なんですよね。
明日は【いざ!観戦編】というタイトルで後編をアップするんですよね。
そして多分前編と同じくらいのボリュームになっていると思うんですよね。
え?引いてます?やっぱり?
このようにかなりの文字数ですので、さすがに最初から最後までくまなく読んでくださいとは言えないです。
ですので、興味があるところだけ読んでいただければと。
もちろん全部読んでいただければとっても嬉しいですけどね。
ただ、間違いなく言えるのは、情報量そしてタイリーグへの愛はどこにも負けないガイドになっているのではないかと。
そしてタイリーグ好き、タイリーグに興味がある方にとっては役立つガイドになっていると勝手に思ってます。
ということで、後編の【いざ!観戦編】もぜひご覧ください!
以上、きーきあっがお伝えしました。
それではまたまた!