火を起こしてバームクーヘンにトライ。
先日、バームクーヘンを作りました。
朝から家族総出で薪割り。
おじいちゃんたち含めて四軒分を我が家で割り続けるので、かなりの労働。
もうふたつきほども割り続けてます、笑。
私が腰が悪いのと、旦那さんはチェーンソーできこりなのでこの日もムスコ、80キロ近い丸太を薪割り機にのせつづけてくれて、みんなで疲れて終わったのはもう夕方。
この写真は旦那さんだけど、ムスコよく頑張ってくれました。
娘は薪割り機は怖い、っていうことでまきつみを手伝ってくれました。
これはできる、これは今は怖いからやらない。
自分の感覚でちゃんと判断できる力って大事だと思うので、それぞれができることをやってもらうようにしています。
このまきつみひとつをとっても、かなりの経験値があります。
一つ一つの小さな薪はどれほど重くて、薪を置く時に指先をちょいと挟んだだけで飛び上がるほどイタイ。
そんな経験から生まれる想像力と配慮はその後の日々の暮らしと人との関わりに大きく影響して行きます。
暮らしにとことん時間をかける。
それによって家族それぞれの優しさや苦労を目の当たりにすることもできて、たくさんの感謝が生まれてきます。
余談ですが、そんな我が家にお手伝いおこづかい制はありません。
お手伝いは、家族が大変そうだから手を貸したいという優しさから生まれるものであって、やらねばならないものでも、やったからご褒美がもらえるものでもないと私たちが感じるようになったので、そこはブレずにそう考えています。
でも、そんな中で得たものはお金よりもずっと穏やかな家族の時間でした。
私たち夫婦は優しさを分けてくれた子どもたちに、今日もありがとうって心からの気持ちを伝えます。その思いの積み重ねが、子どもに対しての敬意をぐんとふかめてくれて、感謝が先に立つので、子どもたちに私の思いをぶつけ続けることも、彼らの思いを無視し続けることもできなくなって行ったんです。
あなたたちがいてくれるから心地よく巡る暮らしにいつでもまず感謝がある。
子どもが親に注いでくれる取引のない愛に負けないくらいの気持ちをこうして少しずつお返しできるようになってきた気がします。
そうして巡って行く家族の関係がとても心地よくなりました。
ありがとうが毎日たくさん言葉になって飛び交います。
そして間違えた時はごめんね、私の問題だったと思う、そんな風に素直に子供にも謝れるようになりました。
だから「暮らしに時間をかけること」は私が一番大事にしてることかもしれません。
さて、頑張ってくれたこどもたち。
夕方になってやっと買い物に行けてバームクーヘン作りに取りかかれました。小麦は常備してないので、それぞれが頑張ってから買いに行こうーって決めていたの。
材料を買って、うちに帰ったのが夕方6時。
暗くなる7時には火を起こして進めておかないと夜中のなっちゃうので、息子は生地づくりを、私は火起こし役を命ぜられて、娘と火遊びしつつ火起こし。
もともと山岳地帯の暮らしで、たきつけなしで火起こしする力をつけてもらっていたけど、薪割りで出た木屑がそれを容易にしてくれて3分で火起こし完了。
すみに移していきます。
そうしながらむすこがきじを仕上げて持ってきたので焼く準備。
生地を巻きつける棒はイタドリです。
我が家のあるものを使う、が基本の我が家。
家になければ森を探します。
そんなわけでイタドリに巻きつけながらヤキヤキ。。
1時間もかけてようやっとバームクーヘンっぽくなったのだけど、バーベキューしたわけではないので炭の火力が安定しなくて半焼け。
8時もすぎてたから家でフライパンで焼きなおして完成。
またリベンジしようね、ムスコ。