アーカンソー州ダイエス (写真で巡るアメリカ 1)
テネシー州西南端のメンフィスからミシシッピ川を渡ってアーカンソー州に入り、さらに車を北西に40分ほど走らせるとダイエスという小さな町に着く。1950年代から90年代にかけて活躍した歌手ジョニー・キャッシュは子供時代をこの地で過ごした。
メンフィスから続く州間道路を降り、一般道を10分ほど進むといくつかの建物に囲まれた十字路がある。ここが町の中心だったのだろう。賑やかなりし頃に使われていたと思しき商店や劇場の跡が今でも残っている。道端に設置された説明板によると、ローズヴェルト大統領の政策で、大恐慌対策として作られた町だという。貧困に喘ぐ500世帯が移住し、40エイカーの土地と一頭のラバを政府から与えられて開墾した。
中心部から一歩から踏み出すと風景はたちまち一変し、見渡す限りの綿花畑に囲まれる。
ジョニー・キャッシュが子供時代を過ごした家。現在は記念館になっているが、この日は休館日で中には入れなかった。キャッシュも家族と一緒に綿花栽培に従事した。（右のリンクからこの記事に登場した場所の地図に飛ぶことができます。https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1YAS58s03SPvSwYz6zZmUHMusB2bSjjI&usp=sharing）