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ALUMNI STORY 株式会社アンドパッド 佐藤 桃子 (経済学部卒)さん

東北大学の出身者や関係者でスタートアップ界隈で活躍されている方、そして官公庁や大手企業などにいるこれから東北大発のスタートアップに関わっていきたいと思われているOBOGの方々をご紹介する「東北大学スタートアップアルムナイ100人カイギ」このイベントで収録された東北大学OBOGの講演内容を「ALUMNI STORY」として記事化してお送り致します。
※東北大学スタートアップアルムナイの詳細についてはコチラをご覧下さい。


自己紹介:東北大経済学部卒の社会人3年目OL

※こちらの収録は2022年6月に行われたものです
佐藤桃子と申します。よろしくお願いいたします。本日は、出張先の福島県いわき市のいわき駅のコワーキングボックスからお送りします(笑)
私は宮城県出身で、今は東京に住んでいます。東北大学の経済学部を、2020年に卒業していて、社会人3年目になります。今日登壇されている方の中では一番若いかと思います。大学卒業後、新卒でソフトバンク株式会社に法人営業として入社し、1年で辞めまして、その後、株式会社アンドパッドという、建設業界向けのSaaSを提供している会社のカスタマーサクセスに転職しました。
最近はまってるのは、大河ドラマの鎌倉殿の13人なので、もしお好きな人がいたら、話しかけて頂けると嬉しいです。

社会人のゴールデンエイジを進行中

大学入学前:小中高12年間の女子校育ち

宮城県出身なんですけれども、その中でも東北だと珍しいかと思いますが、仙台白百合学園という学校に小中高と通ってまして、12年間女子高で育ちました。その後、突然男ばかりの東北大学というような学歴になっています(笑)。小中高はキリスト教の学校だったので、隣人愛とか、キリストの良い人精神をすごく叩き込まれて、漠然と将来困っている人の役に立てるような仕事に就きたいなというように、自然と思うようになりました。
高校の受験をするぐらいのときに、将来、開発経済学という分野を学んで、国際機関で働きたいと言うように考えるようになって、その分野の先生がいて、海外にもすごい興味があったので、そのようなプログラムが充実していそうということと、 実家から通えることもあって東北大学に入学しました。

12年間全く同じ制服を着ていた小中高時代

大学入学後:留学、サークル、途上国支援、ゼミ、インターンと充実した学生生活

大学生活は、大学1,2年は結構遊んでばかりでして、その中でも、最近卒業した方はお馴染みかとも思いますが、東北大学のSAPという短期留学プログラムでシドニーに行ったり、友達とフェアトレード商品を東北大学内や仙台市内に広めるようなサークルを作って活動していたりしました。例えば、生協に「フェアトレード商品を置いてくれませんか」と、めちゃくちゃ営業しまくっていた時代もありまして、実際置いていただくこともできました。

遊びに注力した大学1,2年生

その後、転機になったのが、海外の中でも途上国に1回行ってみたいなあと、ずっと思っていたこともあり、大学2年生のときにスタディツアーというものを見つけて、実際にインドのムンバイのスラムに行くようなスタディツアーに参加しました。そこでめちゃくちゃインドにハマってしまって、大学2年生の夏休み、その後の春休みと、2回続けて行ってしまうくらい、インドが大好きになりました。
この時までは、なんとなく国際機関で働きたいなあと、あまり何も考えずにいましたが、インドの開発の為に、新幹線のようなものを作る時に、インド政府が子供たちが住んでいるスラムをブルドーザーで壊しに来るというような話を聞いてしまって、そういうこと考えると、本当に子供たちが幸せになる道とは何なんだろうと考えたときに、国際機関やインドの開発をするような公の立場ではなく、ビジネスであれば、利益が出ていれば、自分が救いたい人を救えるのではないかと思ったので、民間就職やビジネスで困ってる人を助ける仕事があったら就きたいなあと思うようになり、この時に考えが変わりました。

インドのスラムでのスタディツアーに2回参加

インド留学後は、経済学部にいたので、国際経営学の金ゼミに入って、日系企業であるパイオニア社の香港法人を見に行ったり、論文コンテストに出たりしました。金ゼミは、ブラックなゼミとして、東北大の経済学部の中ではちょっとした有名なゼミでもあります(笑)
あとは、仙台にMAKOTOという会社がございまして、そこで大学2年の春から、大学を卒業するまで約2年間、ずっとインターンをしていました。4年生になると、ゼミの先生が海外に行ってしまって全員が何もしなくなってしまい、とても暇になったので、ほぼ週7で、毎日8〜10時間くらい、ずっと働いていました。

国際経営学のゼミと、MAKOTOでインターンに励む日々

就職活動時:サマーインターンに参加し、ソフトバンクに入社

ソフトバンクに入るまで、大学生活が充実しすぎていたので、恥ずかしながら全然真面目に就活をしていなかったというところが正直なお話になります。入社後の業務への解像度が低すぎるまま内定を承諾して、入社して、法人営業を1年間ちょっと頑張るという形になりました。
そもそもソフトバンクに魅力を感じたきっかけは、ソフトバンクの「TURE-TECH」というサマーインターンでした。

長野県塩尻市へいって、その塩尻市の課題の解決策を1週間ほぼ徹夜で考えて、最後は市長にプレゼンするという内容で、すごくやりがいがあり、実際の生の課題の解決策を考えて、しかも、市の一番偉い方にプレゼンができるというインターンが他にはないもので、楽しかったです。

他の理由としては、少し単純なのですが「情報革命で人々を幸せに」という企業理念に共感できたり、孫さんのすごい人というイメージに惹かれたり、ソフトバンクグループの投資先への出向の機会があったり、社内起業プログラムがあることで、入った後もチャレンジできそうなこともあって、選びました。あとは1番最初に内定もらったから、というクズ大学生的な理由もあり入社しました(笑)

サマーインターンに参加し、ソフトバンクに入社

現在の仕事内容:新卒1年目で転職し、お客様と向き合う日々

新卒でソフトバンクに入社後は、法人営業として、お客様を約30社もって、社用スマートフォンを「他社からソフトバンクに乗り換えませんか」というようなことを1年間ずっとやっていました。契約を取りに行くことも、もちろん楽しかったのですが、契約をしてもらった後のフォロー業務だったり、解約されないように支援するというようなことを、もっとちゃんとやりたいと思うようになりました。あとは思っていた以上に大きな組織だったので、業務プロセスや、扱っているプロダクトに対しての疑問に思ったポイントを、自分から変えていくということが、なかなか難しかったので、自分から変えていけるような環境に身を置きたくなるようになりました。

それは、学生時代にMAKOTOでインターンをしていた時は出来ていたので、環境を変えたら、もっと自分でできるのではないかと思うようになりました。あとは大学生の時からインドに行くなど、色々やっていたので、生の社会課題や、業界の課題に深く入り込んで解決したい、ということをを思うようになっていました。

色々試行錯誤した結果、転職しようと思い立ち、SaaSのスタートアップのカスタマーサクセスを中心に、職探しを行いました。Horizontal SaaSよりもVertical SaaSのほうが良いなと考えていて、Horizontal SaaSというのは、例えば、SalesforceやSmartHRみたいに、営業の管理、労務の管理などのプロダクトを、建設業界でも飲食業界でも情報通信業界でも、業界関係なく提供するようなSaaSで、Vertical SaaSはまた違って、建設業界に特化したサービスだったり、医療業界に特化したサービスというものになり、後者の方がより良さそうだなあと思うようになりました。もちろん、ソフトバンクでそのようなことが絶対にできないというわけでは決してなく、自分のことを見つめ直した結果、自分にとって転職が一番最短距離だなと思ったから決意した次第です。

新卒1年目に転職を決意

そして2021年の4月から、アンドパッドで働きはじめました。アンドパッドとは、簡単に説明すると、建設業界向けの施工管理アプリ「ANDPAD」の開発と販売を行っています。その中でも、カスタマーサクセスという職種に就いていまして、主な仕事内容としては、導入が決まっている企業に対して、ANDPADの操作説明会を実施したり、契約から時間が経っているお客様に向けて「もっと活用しましょう」というフォローを、電話やウェビナーを企画することを通して行ったり、あとは説明会で様々な職人さんと接する機会が多いので、ユーザー目線で新機能をいじってみて、フィードバックを開発側に提供したり、あとは既存顧客の解約阻止だったり、利用度向上につながることなら何でもやるぞ、という形でいま頑張っております。

建設業界向けの施工管理アプリを扱う「アンドパッド」のカスタマーサクセスとして従事

今日もちょうど2.3時間前に、いわきのリフォーム会社のショールームで説明会を行ってきたのですが、「全然わからないです」とよく質問されるので、ほぼマンツーマンで「ここ押すんですよ」と教えてあげたり、逆に80人ぐらいの職人さんの前で、操作説明をやったり、そのようなことを 毎日しております。

大人数の職人さんの前で説明したり、マンツーマンでレクチャーすることもある

転職した後の率直な感想としては、ANDPADの活用推進を担っていることで、お客様の業務課題だったり、あとは建設業界全体の長時間労働や人手不足という問題に、直に繋がっているんだなあっという実感を日々持つことができています。
あとは ITリテラシーが低い業界でもあるので、想像以上に泥臭い業務が多いのですが、個人的にはこっちの方がなんかすごい性に合っているなと感じています。アプリをインストールする方法だったり、ログイン方法だったり、アドレスとパスワードを入れるだけなので、皆さんだったら15秒ぐらいでできるものも、30分ぐらいかけて説明したり、コロナ禍のご時世でも対面での説明会を求められることも多かったので、頻繁に出張したりもしています。 また、Vertical SaaSの中でもANDPADほどの規模のカスタマーサクセスの集団を持っている会社はいないので、正解がない中で様々な新しいプロセスを作り上げていくことも、毎日楽しいなと思いながら業務に励んでおります。

日々の業務を通して、建設業界の課題にも直に繋がる実感を持つ

今後貢献していきたいこと:お客様に向き合いながら、人生をかけて解決したい課題に取り組む

最後になりますが、今後やりたいこと、貢献できそうなところとして、短中期的には、アンドパッドで頑張りたいなというように思っています。顧客数がどんどん増え続ける中で、なかなか接点を持ちづらいお客様に、効率的にタッチしに行く仕組み作り、所謂「ロータッチ」とカスタマーサクセスの世界では言われているんですけれども、ロータッチを確立したいなっていうところ、また、もっと成長したら、大手企業の導入PJのPMだったり、あとは業務コンサル的なところ「ハイタッチ」の方にもどんどんチャレンジしていきたいなと考えています。あとは、お客様の中でも技能実習生を雇用されている会社も多いので、英語などが必要な機会もあるので、そこもチャレンジしたいなと考えています。

アンドパッドでカスタマーサクセスのスペシャリストを目指す

長期的には、自分が人生をかけて解決したい課題が、アンドパッドや建設業界以外に何か見つかれば、建設業界に深く入り込んだ経験を活かして、貢献したいなと思います。アルムナイコミュニティ、東北大学については、カスタマーサクセス周り全般は1年やっただけですが、知見を提供できる部分もあるかなと思うので、何かあればご連絡いただければと思います。ありがとうございました。

[東北大学スタートアップアルムナイ-コミュニティについて]

「東北大学スタートアップアルムナイ」コミュニティは、ハッカズーク社提供の「https://official-alumni.com/」を活用し、有志が運営しております。

現在本コミュニティへの登録は、招待/承認制とさせていただいております。東北大OBOG(および関係者)であったかなどの在籍確認や、本コミュニティへの貢献意思、スタートアップ業界でのご活躍状況などを登録の際に確認させて頂いております。その為、ご登録までにお時間がかかる場合がございますので、その旨あらかじめご了承ください。
https://app.official-alumni.com/register/tohoku-u

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