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ALUMNI STORY 株式会社ワンブロック 辻本 祐介(工学部建築学科卒)さん

東北大学の出身者や関係者でスタートアップ界隈で活躍されている方、そして官公庁や大手企業などにいるこれから東北大発のスタートアップに関わっていきたいと思われているOBOGの方々をご紹介する「東北大学スタートアップアルムナイ100人カイギ」このイベントで収録された東北大学OBOGの講演内容を「ALUMNI STORY」として記事化してお送り致します。
※東北大学スタートアップアルムナイの詳細についてはコチラをご覧下さい。


自己紹介:1977年三重県生まれ、典型的な田舎町で育つ

※こちらの収録は2023年5月に行われたものです
改めまして、辻本です。よろしくお願いします。若い方が多いので、世代のギャップを感じながら、お話させていただきます。私は、1977年生まれで、今年46歳になりました。三重県の中でも、地方の田舎の出身で、いい大学に行けば将来が明るいと言われるような、いわゆる典型的なそういう地方の出身者です。

三重県の一般的な典型的な田舎町で育った

大学入学前:1996年東北大学工学部建築学科に入学

実は、現役で京都大学に行きたかったのですが、行けなかったので、国立で、なるべく実家から遠いところということで、東北大学を選びました。実家が設計事務所をやっている関係もあり、建築学科を選びました。それまでは、野球やバレーボールなどをずっとやっていたような人間でした。

大学入学後:大学生活は、体育会のバレーボールに打ち込む

大学に入ってからは、体育会のバレーボールの部活ばかりやっていました。4年間、本当に勉強をしなかったので、東大か早稲田の都市計画の院に行こうと思って、勉強を始めたのですが、今さら勉強したいというのも変だよねということと、大会でやりきった感があったので、このエネルギーをどこかにぶつけたいと思い、就職を決めました。

東北大学では、バレーボールに熱中しながら、建築を学んだ

就職活動時:就職氷河期の中で、運よく就職が決まり不動産業界へ

建築で生きていくのは大変だなと思いながら、建築家にお仕事を出したり、街を作ったりする、デベロッパーみたいな立場でお仕事ができたらいいなと思ってました。
ただ、就職氷河期世代で、その中でも一番底の時代で、みんな就職できなくて院に行くみたいな、そんな時代だったのですが、リクルートグループの方から採用の話があって、運良くリクルートコスモス(現・コスモイニシア)に就職をしました。

大卒の求人倍率が過去最低の時に就職活動を行った

現在の仕事内容:仕事は「まちのディベロッパー」

リクルートコスモスでは、埼玉等でも開発があったので、やっぱり都心部での開発をしたいと思い、都市デザインシステム(現・UDS)というベンチャーに転職しました。30歳の時に、リーマンショックが起きて、東証二部への上場承認が下りていたのですが、その年に民事再生になるという、素敵な30歳を迎えました。翌年にKOKUYOグループに再生のスポンサーをしてもらって、その後小田急電鉄に株式譲渡するまで、5年ぐらいいました。

リクルートコスモス、UDSを経て、2015年、まちづくりを手がけるワンブロックを創業

15年ぐらい会社員をやっていたのですが、30歳の後半で独立をして、いろんな開発の企画やプロジェクトマネジメントを主にやっています。ゼネコンと設計事務所と銀行がいれば、建物は建つのですが、やっぱり何を建てるかが、すごく大切だと思っています。

タテル人として、事業を見立て、仕立て、育てる

都内でいうと商業施設の「代々木VILLAGE」、学校の校舎をリノベーションした「ホテルカンラ京都」、アートホテルの走りである「ホテル アンテルーム 京都」など、こんなものを開発しています。あと、コワーキングの「LEAGUE」という事業は、会社の時に立ち上げをやっていました。

商業施設の「代々木VILLAGE」
五感で京都を感じる町家スタイルのラグジュアリーホテル「ホテルカンラ京都」
京都駅南側に位置する専修学校をリノベートして生まれた「ホテル アンテルーム 京都」
最高の「同僚」とつながるコワーキングスペース「LEAGUE 」

独立するにあたって、社会的な意義もちゃんと感じたいと思い、京都で消えていく町家を再生しながら、宿にできたらいいんじゃないかという事業を立ち上げました。

FWIグループや東京スター銀行などと連携し、2017年に「京都町家再生ファンド」を設立

町家と旅館を再生する新しいビジネスモデルは、結構うまくいって、資金調達とか、色々やっておりました。

「京都やどまち西陣」はグッドデザイン賞を受賞
町家の持ち主から、相談をいただくことも多い
京町家再生について東京スター銀行との提携
地域×デザインをテーマにしたプロジェクトも立ち上げる

ところが、コロナショックで稼働率が激減し、2020年にこれはちょっと倒産するんじゃないかとなり、一旦、宿や投資の回収はストップをして、もともとやっていた不動産の企画と開発のほうに戻ろうということで、ここ2年ぐらいは、そちらのフィー事業に一回戻って、赤字になったところを補填しながらやっています。

コロナ禍の危機を事業モデルの変更で乗り越えた

不動産といっても、全国にはいろんなアセットタイプがあり、ホテルやマリーナの再生、名古屋にできたオフィス併設型の大型イオンのオフィスエリアの企画をやったり、日鉄興和不動産と新規事業を立ち上げたり、JR東海とオフィススペースの新規事業を立ち上げたりしています。建築不動産を絡めた新規事業を立ち上げるようなことを、ここ何年間はやってきました。

東急不動産の会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ浜名湖」
木の温もりあふれるやすらぎのホテル「お宿Onn 中津川」
奄美大島龍郷町にオープンしたオーベルジュスタイルのホテル「Auberge Tebiro 1732 」
大阪舞洲に沈む夕日が絶景のグランピング宿泊施設「大阪北港マリーナリゾートHULL」
オフィス併設型の大型イオン「イオンモールNagoya Noritake Garde」
"WORK AND WONDER"をカタチにする会員制シェアオフィス「WAW」
JR東海の新幹線利用者向けのビジネスワーキングスペース「EXPRESS WORK-Lounge」
ストリートカルチャーの聖地、川崎市高津に誕生した新たな複合施設「BOIL」
2024年春開業!原宿・神宮前エリアの新たな文化創造拠点「ハラカド」

ホテルや商業施設、オフィスなど、いろんな実績があり、今後も全国でやっていこうと考えています。

全国各地でプロジェクト、会社経営に参画している
商業、ホテル、複合施設など、幅広く展開

今後貢献していきたいこと:「まちのデベロッパー」として全国で必要な開発を

これまでもいろんな地域の課題を解決するようなことをやってきましたが、プロジェクト単体ではやっぱりなかなか大変なのと、運営事業もまたやっていくとは思いますが、いろんな会社にお金を出しながら、自分も役員としてその会社を伸ばしながら、意義ある事業をやっていくという掛け算が、僕に合っているかなと考えています。

これからの時代そのまちに必要な開発を全国で手掛けている

現在は、自分の会社以外にも、何社かにジョインをしてやっています。その中で「まちのディベロッパー」というのをコンセプトにしていて、これからの時代にその街に必要な開発を手がけていきたいなと思っています。

コンセプトは「まちのディベロッパー」

ちょうど、今日22時からのワールドビジネスサテライトに流れると聞いたのですが、前橋が、いま面白い街になろうとしていて、ただ例えば三井不動産などは前橋の開発をしないので、ディベロッパーがいないということで、共同で「まちの開発舎」という会社を作りました。

橋本さんという地元の方と私で作って、また眼鏡大手であるジンズホールディングスの田中社長も前橋出身なこともあり、出資いただいて、一緒にやっています。このように地方の良さを引き出して、街を変えていくような、開発をやっており、作って終わりではなくて、作った後の管理や募集、コミュニティマネジメントみたいなことも、全部やっていこうとしています。

前橋の再生に尽力する人たちの呼びかけに多くの建築家が応えた

それから都心の暮らしについても取り組んでいて、いま都心の高級のリノベを扱っている住宅の会社にジョインをしており、一休.comの不動産版的な、都市の高額なアセットに包括をしたプラットフォームを作っていきたいということで、立ち上げを2年ほどやっています。

東京都心の高級リノベーション住宅を中心に物件を紹介する不動産ポータルサイトを運営

最後に余談ですが、趣味もやっぱり仕事にしようということで、私は囲碁がすごい好きで、昔から囲碁普及のボランティアをずっとやっているのですが、囲碁のライザップ版を立ち上げました。1ヶ月十何万するのですが、こんな事業もコロナ中に立ち上げています。

吉原由香里六段、万波佳奈四段監修によるオンライン囲碁レッスンプログラムを運営

ぜひ私の活動に興味がある方はご連絡ください。ありがとうございました。

[東北大学スタートアップアルムナイ-コミュニティについて]

「東北大学スタートアップアルムナイ」コミュニティは、ハッカズーク社提供の「https://official-alumni.com/」を活用し、有志が運営しております。

現在本コミュニティへの登録は、招待/承認制とさせていただいております。東北大OBOG(および関係者)であったかなどの在籍確認や、本コミュニティへの貢献意思、スタートアップ業界でのご活躍状況などを登録の際に確認させて頂いております。その為、ご登録までにお時間がかかる場合がございますので、その旨あらかじめご了承ください。
https://app.official-alumni.com/register/tohoku-u

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