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ALUMNI STORY 株式会社アトラエ 佐藤 夢積 (理学部卒)さん

東北大学の出身者や関係者でスタートアップ界隈で活躍されている方、そして官公庁や大手企業などにいるこれから東北大発のスタートアップに関わっていきたいと思われているOBOGの方々をご紹介する「東北大学スタートアップアルムナイ100人カイギ」このイベントで収録された東北大学OBOGの講演内容を「ALUMNI STORY」として記事化してお送り致します。
※東北大学スタートアップアルムナイの詳細ついてはコチラをご覧下さい。


大学入学前:宇宙にロマンを感じて東北大学入学

※こちらの収録は2022年6月に行われたものです
改めまして佐藤夢積(むつみ)と申します。よろしくお願いいたします。正直100人カイギのことはあまり分かっていないので、どういうテンションで行けばいいのかわからないんですが、いろいろとお話しできればと思っています。
株式会社アトラエでビジネス版マッチングアプリの「Yenta(イェンタ)」というサービスを作っています。アプリの機能企画であったり、エンジニアとしてAndroidアプリとかウェブの開発をしたりしています。 2019年東北大学の理学部物理学科を卒業しました。プライベートなトピックで言うと、大学4年生で婚約して、社会人2年目で結婚して、この9月に子供が産まれる予定です。

宇宙のロマンが東北大学入学のキッカケ

まず、大学入学前の話ですよね。出身は岩手県一関市です。通っていた小学校が学年17人しかいなかったので、ド田舎出身ということになります。その後一関第一高等学校の理数科に入りました。高校ではサッカー部とか、生徒会に所属していたんですが、その理数科に研修旅行みたいなのがあったんですよ。そこで「加速器」っていうものを見に行く機会があって、加速器が宇宙の謎を解明するみたいなところを言うので、ロマンを感じてしまいました(笑)そして、僕の地元にその加速器が建設される予定みたいなプロジェクトがあったりしたので、東北大学理学部物理系を志望したんです。大学入学のキッカケは宇宙へのロマンだったわけです。

大学入学後:熱波師からスタートアップのインターン生に

東北大入学後、この場にご存知の方がいるかどうかわからないんですけれども、仙台には「キュア国分町」っていうサウナのあるカプセルホテルがあります。僕はちょっとここでアルバイトをしていたんですよ。ここでサウナの中でロウリュやアウフグースを行う「熱波師」をしていたんです。そういう普通の?大学生活を一年生のはじめのころは送ってました。

そんな大学一年生の夏に事件が起こります。大学の研究室を見学した時に、「研究は僕がやりたいことと違うかもなぁ」と何故か思ってしまったんですよ(笑)研究者は諦めて、何か別のことをやりたいと。思い出していたのは、高校の生徒会の時にしていた活動でした。あの時、何か価値を創出するみたいなことが楽しかったんじゃないかと。そして、その流れから「ビジネス」っていうものに興味を持って、「仙台学生起業家」みたいなワードでTwitterで調べていたら、たまたま仙台に学生起業家の方がいらっしゃったんですよね。その方に結構雑な感じのTwitterのDM送ってみたんですが、会って頂くことになり、そこからビジネスであったり、スタートアップみたいなところに興味を持ち始めました。

国分町のサウナの聖地「キュア国分町」でのバイト経験

そして畳み掛けるように大学一年生の終わり、あるイベントに参加しました。そこで仙台にオフィスがあったメルカリさんとご縁があったんです。それまでは仙台にメルカリはインターンのプログラムがなかったんですけど、わざわざカスタマーサポート分野でそのプログラムを作って頂けるような機会に恵まれました。業務としてはいわゆる「お問い合わせ対応」とかをやるわけです。

そこで日々インターンをする中で、本当に学びがありました。お問合せ対応するだけじゃなくて、プロダクトの改善に向けてカスタマーサポート部門から意見を出したりとか、提案することができたんです。当時、このグラフにも書いてある通り、ダウンロード数がかなり増加している状態で、ユーザー数もどんどん増えていっていた2016年ぐらいから17年ぐらいのめちゃくちゃ伸びているフェーズだったんで、とても刺激的な日々を送りました。

急成長していたメルカリの仙台オフィスでのインターン

メルカリというプロダクトが好きな人達が多かったですし、仕事を前のめりにやっていた人たちが多かったので、そのイキイキ働いている姿を見ていると仕事は楽しいものなんだなって思い始めました。

就職活動時:就職活動を通じてエンジニアに

メルカリで一年間インターンしているとカスタマーサポート部門にはすごい量のお問い合わせが来るんですよね。そこをいかにスピードをもって対応するか、効率化していくかみたいなところが重要だなって思った時に、何かしら貢献したいなという風に思って、企画みたいなところだけじゃなくて、プログラミングを学んでエンジニアとして貢献できないかと思い始めました。その時この左下のinteeっていうプログラミングを学べるサービスに登録したんですよね。今まだあるのかわからないんですが・・当時無料でプログラミングの学習ができるというサービスでした。その代わりに就職イベントに3回出てくださいねってサービスだったんですが(笑)、そこでアトラエ、現在の会社にたまたま会いました。

無料でプログラミングが学べるツールを通じて就職活動に繋がった

アトラエの面接を経て入社をするか悩みに悩んだんですけれども、決め手としてはアトラエは一人一人が本当に「自分の会社だ」と思って働いていて、「意欲ある人たちが活き活きと働き続けられる会社を創りたい」って社長が真剣に言っていて、メンバー全員がそこに共感して集まっているなって実感したんです。同時に自分が0から会社を作らなくても「会社を創る」経験ができるんだなって思えたので、アトラエに入社しました。

アトラエに内定をもらった時の代表との写真

現在の仕事内容:インターン生時代から今まで育ててきたプロダクト

現在の仕事の話にうつります。知らない方もいるかもしれませんが、株式会社アトラエは2003年に創業して今は正社員88名(2022年6月時点)の組織です。事業内容ですが、一番有名なのは、転職求人メディアである「Green(グリーン)」でしょうね。次は「Wevox(ウィボックス)」でしょうか、組織エンゲージメントの解析ツールですね。僕が担当しているのは一番左下にある「Yenta(イェンタ)」というサービスです。いわゆるビジネスマッチングアプリですね。それ以外にはシニア向けのジョブ型マッチングプラットフォームであったりとか、今B2リーグにいるんですが、私達がゼロから立ち上げたプロバスケットボールクラブの「アルティーリ千葉」というチームが子会社にあったりします。

GreenはテレビCMでもお馴染み

担当している「Yenta」を詳しく説明しますと、ビジネスマッチングアプリではあるんですが、TinderのようなUIで、普段はあまり繋がる機会の無いいろんなビジネスパーソンと気軽に出会えるっていうところが特徴です。主に採用であったりとか、企業の仲間を見つけるであったりとか、投資を集めるであったりとか、情報交換であったりとか、顧問の人を探すとか、純粋に友達を探すとか。まぁとにかく多種多様な用途で使って頂いています。
改めて僕の仕事内容なんですが、思えばずっとYentaに所属しているんですよね。大学4年生の頃からインターンをしていて、あのころは研究室にも所属していたのですが、毎週毎週ずっと夜行バスで東京と仙台を往復しながら過ごしてました。社会人一年目になって一人でAndroidアプリの開発をしたりとか、入社2年目の時はGreenの方にもちょっとだけ所属しました。

Yentaの立ち上げから現在までエンジニアとして担当

AndroidアプリをFlutterという新しい技術で作るというプロジェクトに参加させて頂いたんです。そして 3年目はAndroidだけじゃなくて、ちょっとウェブ版のYenta作ろうという話になったので、サービスをWEBベースで作りました。今年4年目からはただエンジニアリングをやるだけじゃなくて、どういった機能を作るのかみたいなところを考えていきたいということを会社に伝えたら、新規機能の企画もやらせてもらえたりと、色々チャレンジさせてもらっております、はい。

今後貢献していきたいこと:来たれ東北大出身エンジニア

いよいよ最後。スタートアップ業界に今後貢献していきたいことですね。多分、業界っていうところに当てはまるかわからないんですけども、個人の思いとしてはもっともっと成長させたいと思っています。正直うちに入って来てくれる人を求めてますっていうのもありますが(笑)、日本を住み続けたい国にするために価値を上げていきたいっていうのを本気で思っているんですよね。
最近ひしひしと感じるのは、東北大の、すごい優秀だなと思っていた同級生たちが、海外の大学院に行ったり、海外で起業するみたいなことを検討していたりするんですよね。このままでは、どんどん優秀な同期とか、同世代が海外に出て行ってしまうなと。

今の円安もやばいことになってますけど、今言ったようなことがどんどん進んでいくだろうなと思っているので、どうにか日本から世界で使われるプロダクトを作っていきたいんです。まぁ、僕だけで考えられるものではないと思っているので、東北大出身の若手の方とかでそのような志をもってサービスを立ち上げようとしてる方がいるのであれば、何かしら僕が培ったエンジニアリングだったりとか、企画力とかでお手伝いができたらいいなと思っております。

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