ALUMNI STORY 特許庁 岩葉 瑞季(法学部卒)さん
自己紹介:宮城県仙台市出身の26歳で、普段は都内で公務員として勤務
※こちらの収録は2023年5月に行われたものです
岩葉瑞季と申します。宜しくお願いします。岩に葉っぱと書いて「いわば」と言います。1997年生まれ、生まれも宮城県です。大学も東北大だったので、就職するまでずっと宮城に住んでいました。
大学入学前:吹奏楽に打ち込む&模擬裁判を見て東北大学を目指すように
高校は仙台三高で、吹奏楽部に入っていました。吹奏楽は、中学校からずっとやっていたのですが、そこで自分たちがいいなと思うものを作って、それを人に見せて、そして喜んでもらえるという活動が本当にすごく楽しくて、特に毎年行う、定期演奏会やイベントがすごく好きでした。
実は高校生の時に、東北大の法学部でやっている、模擬裁判という、法学部生としての視点から社会問題を取り上げ、市民が法と社会の関わりについて考えるきっかけとなる裁判劇をたまたま見に行きました。模擬裁判を見て、完全に魅了されてしまい、絶対にこれをやりたいと思い、終わった後のアンケートに「来年、私も東北大法学部に入って、これをやりたいです!」と書き残して、受験勉強に励みました。
大学入学後:憧れていた模擬裁判実行委員会に入り、充実した日々を過ごす
大学入学後は、念願の模擬裁判実行委員会に入りました。自分が高校生の時に見た模擬裁判を作る側になって、本当に楽しくて、これにすごく夢中になってやっていて、本当に充実していた日々を送っていました。
就職活動時:就活を経て、特許庁に商標審査官補として入庁
就活を始めたのが大学3年生の時で、好きなことは趣味やサークルの位置づけでやるべきで、仕事ではできないだろうという思いがありました。今でこそ、自分の仕事が好きだと思っていますが、この時は好きなものは趣味でやるものであって、仕事は別という認識でいました。
就職活動の中で、東北大をはじめ、東北あるあるだと思うのですが、まだコロナ前でオンライン対応もなく、お金もないので、1時間の説明を聞くために、6時間の高速バスで仙台から東京へ通うということをしていました。
ただその中で、自分として感じたことがあって、仙台〜東京をバスで往復していると、山奥におばあちゃんがいたり、山越えてポツンと家が立っていたりして、ここに住んでいる人には、誰がサービスを届けられるんだろうと考えるようになりました。そういう山奥の一軒家に何かを届ける仕事は、国家公務員なんじゃないかなと思い、そこから国家公務員の仕事っていいなと考え始めるようになりました。
それから特許庁という仕事を選びました。私は特許庁という仕事を選んだのですが、自分で悩んで、納得して、仕事を選ぶことが、すごく大事だと感じながら就職活動をしていたので、就活終了後は、就活支援団体「ORE」という学生団体に入りました。
「ORE」には、それまで民間企業に内定している人しかいなかったのですが、初の公務員メンバーということで入りました。公務員と民間で迷っている人が沢山いたので、もちろんそういう人たちが公務員を選んでもらえたら嬉しいのですが、そうでなくても、自分で納得して仕事を選ぶことのお手伝いができたらいいなと思って活動していました。
現在の仕事内容:特許庁で商標審査官補として審査業務に従事
現在は、商標の専門家として商標審査官、いまは見習いなので商標審査官補という仕事をしています。これを選んだ理由として、山奥に住んでいても、商標を見て、このお茶を買おう、この洗剤を買おう、この靴を買おうと選んでいると思ったので、どこに行ってもどこにいる人でも関われることに魅力を感じて、この仕事を選びました。
実際にやる仕事としては、本当に地道で、いろんな法律の勉強などをしながら、地道にやっています。会社名やサービス名など、本当に思いやストーリーが込められていて、考えた人に我が子のようなものだなと思っています。名前をつけるとは命名、命に名前をつけると書くので、名前をつけることは本当に命ぐらい大事なものだと思うので、そういったことに一瞬でも携われるというのは、すごくやりがいがある仕事だなと感じています。
あと特許庁の有志によるデザイン経営プロジェクトに参加しています。なぜ特許庁がやっているのかと思うかもしれないのですが、デザイン経営とは、デザイン思考を経営に取り入れるということで、デザイン思考を使って、新しいプロダクトを考えるとか、新しいサービスを考えるとなると、そこに必ず新しい技術があったり、新しい事業ができたら、そこに必ず名前が付いたり、必ず知財が生まれるところなので、特許庁がデザイン経営を推進しています。
私も「デザイン経営プロジェクト」に参加していて、まずは私たち自身もデザイン思考を使っていこうということで、デザイン思考を使って、中小企業の支援施策を考えていたりします。
今年の4月にTURNS(ターンズ)という地方創生系の雑誌に、地方でビジネスを始める人こそ商標を意識してくださいということで取材していただいて、記事として取り上げていただきました。
記事のスピンオフ企画として、ちょうどタイムリーに今週の日曜日に商標ワークショップを行います。私も初の試みなので、みなさんと一緒にトライできればなと思っているので、よければこちらもチェックしていただければと思います。
他にも、自分が公務員ということで、公務員のコミュニティの運営をしていたりもします。
あとは、趣味で日本酒がめちゃくちゃ好きなので、日本酒イベントを企画したり、酒蔵のメディアに入らせていただいたり、そんなこともやっていたりします。
今後貢献していきたいこと:スタートアップ業界を「商標」で応援したい!
スタートアップ業界に今後貢献していきたいこととしては、ズバリ「商標」で応援したいと考えています。スタートアップで何か新しい事業を始める、サービスを始める時に、名前をつけると思うのですが、それが誰かに真似されてしまったり、自分が先に考えていたのに、他の人が先に商標を取ってしまって使えなくなったり、商標で悲しい思いをする人が生まれないようにしたいなと思っています。
そのために、商標を一人でも多くの人に知ってもらえるようにしたいと考えており、そんなところで貢献させてもらえればと思っています。以上です。ありがとうございました。
[東北大学スタートアップアルムナイ-コミュニティについて]
「東北大学スタートアップアルムナイ」コミュニティは、ハッカズーク社提供の「https://official-alumni.com/」を活用し、有志が運営しております。
現在本コミュニティへの登録は、招待/承認制とさせていただいております。東北大OBOG(および関係者)であったかなどの在籍確認や、本コミュニティへの貢献意思、スタートアップ業界でのご活躍状況などを登録の際に確認させて頂いております。その為、ご登録までにお時間がかかる場合がございますので、その旨あらかじめご了承ください。
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