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忙しい馬鹿。「無駄な事をしない」は「無駄な事しかしない人」を不安にさせる。

時間には限りがある。

若い頃は体力もあり、環境も緩いため深刻になる事は無いだろう。しかし、年を重ねるにつれ、時間の大切さを思い知る事になるのである。

しかし、理解したとしても、時間をコントロール出来るか否かは別の話だ。
大人になると「時間が無い」と言う状況には出くわすが、それだけ時間を奪う"しがらみ"が多いと言う事でもある。

この中で時間を確保するにはどうすれば良いか?
その答えは「無駄な事をしない」だと僕は思う。

これは時間の有無に関わらず、10代から可能な行動理論だ。
ただし、「無駄」の基準は人それぞれなので、最初に基準となるゴールを設定する必要はあるのだが。

「無駄な事をしない」と言うのはシンプルで美しい行動のように思えるが、そう考えない人にとって、それは大きな不安と不快を感じるようだ。
そのような人々の打算はスピードくじのようなものだ。
すぐに結果が解るような評価は振れ幅が小さい。
100円のくじに外れても大損をしたと泣く事はないだろう。それと同じだ。

人はリスクを取るのを嫌がる。これは当然である。
しかし、100円の投資で1億円を得ようと考える愚かな人間が前述した行動を取るのだ。

チンパンジーでも損か得かの判断が可能で「待つ事」が出来ると言うが、ある意味でチンパンジーよりも劣る。

1億円を得るような投資は100円で済むはずがないのだから。

何かしなければならないと言う病気。

何をすれば良いか解らない者ほど無駄な行動が多い。

先々のために人に協力を依頼するようなことは今まで幾度とあった。
しかし、協力が得られず困る事がほとんどだ。
そして、断られる理由で一番多いのは「今忙しい」。

「エッセンシャル思考 」なんて本が出ているが、忙しさの解消は無駄な行動を止める以外に無い。
同じ見えない目標に向かって走れる人を見つけると言うのはとても難しい事だ。そんな人と巡り合うのは運次第だと人は言う。
しかし僕はそう思わない。

身を置く環境によって出会う人は選べるはずなのだ。
例えば陰口を言い合うような飲み会やグループには自然と同じ考えの人が集まるものだ。仕事でも何かの活動でも、現状困っている場合は自分のマインドセットから始めると良いと思う。僕はそうした。

自分が今すべき事が明確であれば、他人も判断し易い。
そのうえで、本質を理解して貰えず、協力者になって貰えないようであれば離別だ。自分が描く理想の未来に"その人も居る"と言う事は諦めるしかない。

「忙しい」で断る人間とは縁を切れ。

世の中には「忙しい」を理由に断る人がいる。
もちろん、明らかに忙しいと見て解る人にものを頼む馬鹿は居ないので、時間をつくる事は可能だろうと思われる人への依頼の話だ。

「忙しいのでちょっと無理そうです」と言う定型文のような断り文句がある。
はっきり言おう。
この言葉の真意は「あなたのために時間を作りたくないです」だ。

日時が決まった急な依頼で無い限りは「1週間後であれば大丈夫です」などと返事をするだろう。
それをしたくないのだから「あなたのために時間を作りたくないです」と言われているのと同じだ。
無意識で使ってしまっている人は気を付けた方が良い。
「忙しい」と言うのは状態であって理由ではない。

運を良くするには運の良い人と付き合うのがベスト。

世の中のルールが変わっている事に気が付かない人は意外と多い。
いつまでも昭和、平成の人付き合いの感覚でいるとSNSで自己肯定感をガシガシ削られていく。
被害者側になっている人達にそれを教えても理解を拒否される事が多いなと感じる昨今。これからは関わる人を自分で選んでいく時代なのかもしれない。


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