【理系大学院生海外へ行く①】高校生~大学1年夏
東北大工学部を最大限生かした!であろうとんぺー生 (東北大生)としての6年間を振り返るシリーズ第1回です。
こんにちは!工学部学生ナビゲーターとして活動している、田中律羽です。これまでナビゲーター投稿にて東北大学での国際的活動や留学について紹介してきました。今回から数回は、なぜそのような選択をしてきたのかについてきっかけとなった東北大学の各種プログラム等を紹介しながらお話ししたいと思います。パソコンを整理しながら書いているのですが、かなり長編になりそうです。(カバー画像: オークランド[ニュージーランド]の街)
時系列に沿って、
① 高校生~大学1年夏 ←今回
② ~ 大学1年秋以降
のころの行ったこと・考えたことについて、少しお話できればと思います。最初にざっくりと、概要を載せておきます。
※今回”工学部”の内容は少なめです
[高校生] 文化祭に全力な一般的高校生
高校生まではずっと地元(長野県)にいました。高校では部活や生徒会活動をしていました。特に力を入れたのは文化祭の副実行委員長でした。私の出身校は文化祭にすべてを注ぐ学校でしたので、半年前から企画を始め、本番2週間前からは学校に泊まり込みで運営をしていました。それが3年生の7月末。文化祭が終わりようやく落ち着いた8月から、さあ受験勉強だ、!と本腰を入れました。
[受験] ~世界はもっと広いだろう~
進路は医学部医学科と工学部で迷いました。医学部であれば間違いなく職には困らないだろうと考えていました。一方で、幼少期からものづくり、何かを作って人を喜ばせることが好きでした。さらに文化祭の企画運営を通して自分たちがつくったもの・ことが多くの人に喜んでもらえたり、自分が直接知らない人や下の世代まで影響を与えることができたりするというやりがいを知り、もっと何か新しい価値創出に携わりたいと思うようになりました。そうした背景から、工学部に興味を持ちました。
そして、高校1,2年生の時に複数校のオープンキャンパスに参加した際に、もっとも学生が人前に出てきて自分の研究を楽しそうに紹介してくれたように感じていたため、東北大学を志望することにしました。学生が主体的に動ける大学なんだろうという直感です。また、ずっと長野の山々に囲まれて生まれ育っていたため、山の外に出てみたいという好奇心も大きかったです。
志望を定めた後は一日14-17時間ほど勉強して、何とか半年の受験勉強で東北大学工学部へ合格することができました。
[大学1年春] グローバルゼミ ~希少性の尖らせ方~
大学に入り、せっかくの大学生活、せっかく山の外に出たのだからある機会はすべて活用しようと思いました。掲示板やメールを頻繁にチェックしていたところ、目に入ったのがTGL (Tohoku university Global Leader) プログラムと国際戦略講座 (当時は国際対応力養成講座, 次回記事にて) です。グローバル、海外、今まで全く縁もなかったけれど面白そうだな、そうなんとなく思い参加したことが、今振り返ると転機の一つだったと思います。
TGLプログラム×工学部 (YouTube)
TGLプログラムは始めにグローバルゼミを受講しました。倍率がかなり高かったと記憶しているのですが (確か入試本番より倍率自体は高かった)、エッセイ選考に運よく合格することができました。グローバルゼミは (日本の大学としては珍しく?) グループワークやプレゼンテーション等実践的な内容が多く、また他学部の人たちと関わることができたため (基本的に大学1年時から同じ学部学科の人と授業を受けることが多いです。) 大学とはこういうものかと刺激を受けた記憶があります。
グローバルゼミの中でももっとも印象に残っているのは、2人のゲストスピーカーのご講演です。東北大の先輩で現在グローバルに活躍されている方々が、ご自身の経験を踏まえたお話をしてくださいました。特に、
想定外を楽しむ
掛け合わせで希少性をとがらせる
の2つはその後の大学生活の指針になりました。こうしたマインドセットを大学入学後すぐに得ることができたのは大きかったと思います。今の自分は何もないけど、まずは興味の向くままに楽しみつついろんな要素を得ていこう!と決めることができた授業でした。
今振り返っても、その後の5年半この指針は変わっていなかったなと思います。
当時のレポートより一部抜粋 (大学1年7月ごろ)
[大学1年夏] SAP ~初海外!~
まずは海外に行ってみたいとの思いで夏休みにSAP (Study Abroad Program) に参加しました。人生初海外渡航、ニュージーランドのオークランドに5週間行きました。当時の開講コースの中で一番期間が長かったので、ニュージーランドにしました。時間的・金銭的にも初挑戦がしやすい環境が整っているのはよいですよね。
実践的な語学力を高めることがプログラムの主な目的でしたが、日本ではないというだけですべてが新しく、刺激的な日々でした。一緒にテレビを見たり、家族の食事会に積極的に参加したりして、語学力だけでなく現地の生活習慣を知り理解する経験ができました。また実際に海外で生活することで、”当たり前が違う”ことを知りました。例えば、水不足でシャワーの時間や、洗濯や皿洗いの回数が決められていたので、日本では全く意識しないであろう水の貴重さを意識するようになりました。
SAPがきっかけとなり、自分が知らない世界にさらに飛び込みたいという思いがより一層高まりました。また、この時のメンバーとは今でも連絡を取り合う人が多いです(ほとんどがもう社会人です)
これらのプログラムは工学部限定でなく東北大学全体のものですが、1年生初期のうちに他の学部や学年の友人を多く作っておいたことでその後も選択肢を狭めず様々なロールモデルを知ることに繋がりました。これは規模の大きな総合大学ならではの面白さだと思います。
次回は大学1年生秋以降について回想していきます。