パイロット版流域ツアーin神通川(富山)に行ってきました!
こんにちは、たがやすのたんなかです。
たがやすでは、”流域ぷらっとフォーム事務局”として科学者の呼びかけをきっかけに、流域に関わる科学的知見の社会実装に取り組んでいます。
その取り組みのひとつとして、梅雨入り前の5月末、富山の神通川流域での「流域ツアー」に参加してきました。ツアー内容をたくさんの写真とともにお届けします!
背景
「流域」「流域治水」という言葉、聞いたことありますか?
きっと、現状は多くの方にとって耳慣れない言葉ではないかと感じています。水害を流域単位で考え、そこに住まい関わる街のあらゆる人とともに防いでいく方法を「流域治水」といいます。
知っていただくために、まずは昨年、【街で暮らす人々が「流域治水」を知り、その必要性を考えてもらうにはどうしたらいいだろう】という企画を考えるワークショップを重ねてきました。ワークショップの目的は、企画を考えることではなく、企画作りを通して自身の流域治水への理解を深め、自分事化していくことです。
今年は次のステップに突入! 企画を実践したときにどんな気づきがあるのか、「流域治水」の企画に街の人を呼び込むには、街の人々に実践してもらうにはどんな要素が必要なのか、試してみることになりました。
そこで行ったはじめの企画は「流域ツアー」
以前のワークショップにも参加してくださった富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科 吉見研究室の学生3名(大西さん、片井さん、馬渕さん)が中心となって、ツアーの内容を考えるところから準備を重ね、一貫してホストしてくださり、実際に行ってきました!
ツアーの内容
今回はパイロット版ということで、これまで一緒に企画を練った方に加え、関心をもってくださった先生や学生、2歳のお子さんも一緒に、約30名で出発!
過去~現在の神通川の歴史を流域とともに巡りました。クイズや対話を通じて、参加者同士でも理解を深めたり、興味を広げながら回りました。
本noteでもクイズを同じ部分で差し込んでいます。疑似ツアーを体験してみてくださいね。
⓪集合&出発
富山県立大学に集合し、パイロット版の意図(流域を身近に感じてもらうために、あなたの友達や家族を誘いたくなるツアーにするには?あなたが次回企画するとしたら?という視点とともに回ってね!)を共有したうえで記載いただくアンケート用紙と、お子さんも大人も流域を五感で楽しめる要素としてフィールドビンゴを配布しました。
また、ツアー中、ともに理解を深めるグループを5名程度で組んで出発しました。
さてさてそれでは出発です!
移動中からクイズとともにスタートです!
①民族民芸館のよこの地層
はじめは大昔の神通川流域を感じる場所へ地層を見に来ました。この草のはせていない部分に注目。この地層、なんだか違和感を感じませんか?
神通川を眺めながら、次のところへ移動です!
②富山城
富山城に到着しました!
松川の横を通り、舟橋へ向かいます。
③舟橋
松川に渡る橋、ふなはしに来ました。この旧右岸と左岸を歩いてみます。
旧左岸の常夜灯に向かいます。現在の川よりずっと先まで歩くんですね。さて、この道で、なにか気づくことありますか?
舟橋は、かつて船を橋のように並べていたとのこと。道路のタイルの色が船にみたてられています。なかなか通な情報を参加者の方が教えてくださいました!
④常夜灯
松川から歩いて230mも離れたところに、常夜灯がありました。
⑤馳越線の碑
続いて、神通川を見渡せるところに来ましたよ!
⑥環水公園
さて、最後のポイントです。環水公園に来ました。
実際に街中を歩くことで、昔の川の位置や川幅を体感したり、今はもうなくなってしまった風景を想像できます。整備によって川の形が変わっていること、建物も流域の立地が関わっていることなど、「流域」を体感することができました。
クイズの答えは今回はあえて出していません。ぜひ実際に神通川流域を巡って答え合わせをしてみてください!
企画のふり返り
実際にツアーを実践しての気づき、参加者のアンケート結果からの気づきを今後の流域治水の認知につないでいくために、運営のみなさんと振り返りました。
やってみたからこそうまくいったことやより価値を高めるためにできることなど、知見を集めることができました。ツアーを通して流域を身近に感じてもらうための工夫はこれからも考えていきたいです。
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