五ヶ瀬川の喜怒哀楽を体験!流域ツアーを開催しました【活動レポート】
こんにちは!たがやすの栗原です。
2024年6月29日。宮崎県の五ヶ瀬川流域で、中学生を対象とした流域ツアーを開催しました。このツアーは、事前の出前授業で学んだ川や流域の知識を、実際に見て体感しながら理解を深める機会です。
水害への備えとして今できることを知り、行動し、つながるための場所「流域ぷらっとフォーム」の一環で、私たちたがやすも事務局として関わっています。この活動は、地域間で知恵や知見を共有し合う取り組みとして、宮崎県の五ヶ瀬川流域の皆さんと共に進めてきたものです。
ツアー概要
今回のツアーは、五ヶ瀬川水系流域治水協議会主催のもと、開催されました。わたしたちは、参加した中学生のみなさんが学びを持ち帰りやすくなるような視点で企画を協働させていただきました。
ツアー前には五ヶ瀬川流域の中学校で、延岡河川国道事務所や宮崎大学の入江光輝先生による出前授業が行われ、事前に流域治水について学んできました。
ツアーでは「川の喜怒哀楽体験ツアー」として、ダム見学、災害跡地の見学、そしてE-ボートでの川体験など、川をさまざまな角度から見る・体感する体験をしました。
五ヶ瀬川流域は台風による水害が多い地域です。ツアーでは実際に台風の被害を受けた場所を訪れ、被害を防ぐためにどのように整備しているのかを学びました。また、ダム見学では、ダムを水を使用する目的だけでなく、治水にも協力することで水害対策に努めていることなどの説明を聞きました。中学生たちは「川の喜怒哀楽」を体感し、自然災害の脅威と治水の重要性について理解を深める機会になったように見えています。
ツアーの終盤では、中学生たちが体験を通じて感じた「喜怒哀楽」を振り返り、自分の言葉で感想を発表しました。
当日の参加した中学生の感想
盛沢山のツアー内容を体験した中学生からは下記のような声が聞こえていました。
・楽しみながら学べた
・昔あった出来事を知れてよかった
・台風14号の災害の被害が出たことを悲しいと思った
・GDP(五ヶ瀬デザインプロジェクト)にどう生かしていくか考えられた
私たちはツアーに同行させていただきながら、ツアーでの学びを深め、日常に持ち帰りやすくするため、当日の様子をグラフィックレコーディングでまとめています。ぜひグラフィックを通じて、流域治水に触れ、関心を持っていただければ嬉しいです。
ツアーを通じて、中学生が治水について真剣に考えていることが伝わってきました。また、地域の中学校間で交流が生まれる可能性も感じられました。
主催:五ヶ瀬川水系流域治水協議会
事務局:国土交通省九州地方整備局延岡河川国道事務所
協力:宮崎大学、九州大学、NPO法人五ヶ瀬川流域ネットワーク、流域ぷらっとフォーム
今後について
今後、11月17日には、探究学習を通じて流域治水を学んだ中学生たちと集まり、模擬流域治水協議会を開催予定です。この協議会では、流域の実情を知る流域治水協議会みなさんと一緒に、上流と下流の立場をロールプレイし、治水や街づくりを超えて考える実践に挑戦します。
多世代で住民の暮らしを守るため、これからも活動を続けていきたいと思います。
延岡河川国道事務所のホームページでは、流域治水に関する情報が豊富に掲載されています。ぜひご参照ください。
流域ぷらっとフォームの活動はぜひこちらからご確認ください。