音楽家がヴェルディから学ぶこと5選!
ヴェルデ
イタリア・オペラと言えばヴェルディです。
「俺はバンドマンだからオペラなんて関係ない!」
と、思わずに900文字だけお付き合いください。きっと考え方変わりますよ。
①旋律美
サッカーの「おーおーおおおお」とか知ってます? あれはヴェルディの《アイーダ》というオペラの旋律なんです。万人受けするメロディ・センスをダイレクトに学べるのヴェルディを活用しないのはもったない音楽人生だとは思いませんか?
②構成美
1600年代に始まったオペラはだんだんエンタメ化して筋書きがいまいちな状態になっていました。これを19世紀に壮大で美しい構成に仕上げたのがヴェルディです。
モーツァルトのオペラもせいぜい4作品くらいしか演奏されないのに、ヴェルディの26作のオペラは必ず毎日世界のどこかしらで演奏されています。
数時間の「構成」を整えた履歴を目撃しようではありませんか。
③マイノリティ
王様、王子様、お姫様が主役のオペラが多い中、ヴェルディは娼婦であったり、せむしの道化師などの社会的弱者を主役としたオペラを作りました。マイノリティの心に歩み寄る作品は多くの市民の心を掴みました。題材のチョイスの時点ですでに偉大なのです。これも見習いたい部分です。
④束縛嫌い
自分が信じた道を進む、誰にも束縛されない、富と名声を得る、こんなに素敵な生き様があるでしょうか。この理念の集大成《ファルスタッフ》は80歳目前で完成させています。結果的に最後のオペラとなりましたが、最後まで自由にやりたいことをやった生き様を真似したいものです。
⑤憩いの家
困窮する音楽家を見たヴェルディが晩年に、誰でも音楽に携わった人なら年金の数割を払えば住める老人ホームを作りました。これが「音楽家のための憩いの家」です。ヴェルディの印税は50年以上経過しているので入って来ませんが、理念に共感する音楽家や資産家からの寄付で現在でも運営されています。私も個人的に憧れの建物です。入居を憧れるのではなく、建設を憧れています。ヴェルディのように巨大な施設は無理だとしても、少人数が住めるアパートくらいなら残せるかもしれません。私だけでなく「憩いの家」の存在を知った音楽家は必ず憧れるものです。その憧れが音楽家に原動力を与えてくれています。困窮音楽家への住居、資産家の共感、音楽家の原動力の三つを生み出す「憩いの家」を是非訪れて人生観を変えてください。
上記元ネタ
上記の元ネタは以下の『音楽家の歴史吸収術』です。100人の音楽家から5つずつ即、ご自身の音楽人生に取り入れられるように書きました。
史実をつらつら並べた本ではありません。
上記内容を気に入って頂けましたら是非本書を手に取ってお読みください。
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本日も元気にいってらっしゃい!
津本幸司