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音楽家がロッシーニから学ぶ事5選!
ロッシーニ
音楽家以外の方はお料理の名前として有名ですね。私も行きつけのフレンチではマリアカラスかロッシーニどちらかを選択します。前者は歌手名ですがパイ生地に羊の肉とフォアグラを入れた料理、後者は作曲家名ですがステーキの上にフォアグラを乗せた料理です。
こんなロッシーニから学ぶことを紹介します。
①早咲き
20歳前後でたくさんのオペラを書き、
37歳で最後のオペラ《ウィリアム・テル》を書いています。
ロッシーニのような早咲きの音楽家もいれば、他の章で述べたドヴォルザークのような遅咲きの音楽家もいます。一括りに「有名な音楽家」といっても様々な時期に咲くことを知れば、早く才能を開花させて傲慢になったり、開花しない時期に焦ったりしなくなるのではないでしょうか。
②サッと引退
ロッシーニは37歳で書いたオペラ《ウィリアム・テル》を最後に筆を折りました。この30代後半の「まだまだこれから!」「最高潮!」という時期にスパッと引退するかっこよさは、個人的に非常に憧れました。引退して老後の暮らしをするという意味ではなく、別の新しい道を探すという探究心に満ちあふれた引退です。私達も引退できるほどに「やりきった」と感じられる音楽活動をしたいものです。
③仲間
天才達が天才と認めるロッシーニは、10歳下のベルリオーズからも神扱いされ、20歳下のワーグナーにいたっては「ロッシーニみたいになる!」と憧れの存在になっていました。引退後、還暦を過ぎても、毎週土曜日の夜にリストやヴェルディなどの有名音楽家と交流していました。晩年は病気のデパートのようになっていましたが76歳まで生きられたのは仲間のおかげかも知れません。「健康には気を付けよう」「そして仲間を大切にしよう」そんなことを感じさせてくれます。
④明快
ロッシーニのオペラは明快で、簡潔で、気取りなくスカッと楽しいのです。同時代に活躍したドニゼッティやベッリーニは非常に叙情的、感情的、旋律的という言葉が似合う真面目なオペラを書きました。どちらが良いという問題ではなく、やはりいつの時代も明快な音楽が世間に好まれるということが勉強になります
⑤美食
ロッシーニは引退後レストラン経営をしました。成功音楽家で美食家になるとこのような発想になるのかというくらい贅沢な料理を考えています。数々の考案した料理に「ロッシーニ」の名前が付いていますが、そのロッシーニの名前が料理界で一人歩きしてしまい、フォアグラやトリュフを使った料理は「○○のロッシーニ風」と名付けられるほどです。なんといってもステーキの上にフォアグラを乗せて、マデイラ・ワインのデミグラス・ソースをかけて、トリュフを乗せた「トゥルヌド・ロッシーニ」が有名です。二つの異なる業界で歴史に名前を残した人がいるのです。私達も頑張れば一つの業界に名前を残すくらいのことはできるのではないでしょうか。
上記元ネタ
上記の元ネタは以下の『音楽家の歴史吸収術』です。100人の音楽家から5つずつ即、ご自身の音楽人生に取り入れられるように書きました。
史実を並べた本ではありません。確実に吸収事項を学んで頂きます。
上記内容を気に入って頂けましたら是非本書を手に取ってお読みください。
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本日も元気にいってらっしゃい!
津本幸司
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