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ローカルジョブ奮闘記 in Aus ⑯ オーストラリアの価値観

部屋から見える夜景。

いつの間にか、大嫌いだった電話対応も何とかこなせるようになっていきました。どうしても理解出来ないときは、
「もう、何を言ってるか分からない(怒)」と他のスタッフやボスにバトンタッチ。一方、直接の接客業務なら、大分余裕も生まれ、楽しみながらお客さんと話し、冗談も挟めるようになれました。

英語圏において、ジョークを言えるか、は結構大事だと思います。

逆にシャイであったり、話し下手なのは、日本にいる時以上に不利に働くことが多いと思いかもしれません。その点、英語が上手く話せなくても、ものボケやコミカルな動きでムードを明るくする、陽気なヨーロピアンや南米系の男共は天才だと思いました(笑)
僕も言葉を使わずに、場を盛り上げられる術を当時はよく考えていましたね。

また、日本とオーストラリアでは、お客さんとお店の関係が大きく違うなとよく感じました。

そもそもオーストラリアという国風がのんびりしていて、完璧を求め過ぎない傾向です。


なので、お店がお客に期待していることも、お客がお店に期待していることも、そう高くはないのでしょう。僕の勤めていたお店では礼儀正しくあることより、親しみを持つことが求められていました。

他にもオーストラリアでは、日本と違い人間関係が「平等」ではなく、「対等」に近い感覚だったと感じます。平等とは、枠組みや外力により均等性を構築するイメージですが、対等は気持ちや理念など内的なもの互いに認め合って、公平性を構築するイメージです。
オーストラリアでは、年齢や性別、地位に限らず、「対等」であるということ。。。

僕とお客さん、僕とボス、それぞれの立場にあまり関係なく言いたいことが言えたのは、こういった意識が自然にあったからなのかもしれません。

働き始めて半年が経ちます。
気づくと、給与は約18ドルまで上がり、インセンティブも含めると、週に平均6~8万稼げるようになっていました。

仕事があり、家があり、友人がいて、恋人がいて、

「あれ、俺ここで生きていけるんじゃね。。。」
そう思えるくらい、すべてが充実していました。

ローカルジョブ奮闘記 in Aus ⑰ カーチェイスで成長を実感  へ続く

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