teacup.とモバスペに人生を捧げてきた
閉鎖したのは意外と近年なので知っている人はいるんじゃないだろうか。
大型掲示板サービスやブログサービスを提供していたteacup.が運営していたみんなのチャットという通称"みんチャ"
いうまでもない大手個人ホームページ作成サイトMobile Space
小学生から不登校になり引きこもりと化した自分に対して、親はネット環境に寛大な上にほぼ放任だったため、引きこもり生活にもネット中毒も悪化するには充分過ぎる環境で育った。
ネットには知らない世界が広がっていた。いろんな人が居た。リアルでは絶対に出会えないようないろんな世界の人。幅広い年代。知り得ない知識も、文化も、ネットで検索すればたくさんの新しい世界を知ることができた。狭くて浅くてつまらないリアルの人間より(今だからわかるが本当は当時他ならぬ自分自身の視野が狭く浅かっただけだが)ずっと刺激的でずっと楽しかった。
掲示板やチャットサービスにハマった最初のキッカケは、当時夢中になっていたどうぶつの森(おいでよ)の、攻略・交流掲示板が最初だったと思う。掲示板の交流も楽しかったが、リアルタイムで他人の反応が見れるチャットはひときわ病みつきになるものがあった。平成は本当にチャットが発達した時代だったと思う。
攻略サイトや掲示板サイトには必ずといっていいほどチャット機能がついていた気がするし、なりきりチャット用の部屋も多かったと思う。
同じくらい切り離せないのがお絵描き機能。タカミンお絵かきチャット全盛期だった時代。絵師達は自分のサイトに絵茶ログのスクショを載せるのが当たり前だった。掲示板にもお絵描き掲示板というのが当たり前に存在していたと思う。お絵描きサイトに夢中だった自分はこくばんinというけっこうリアルな黒板にチョークでお絵かきができるサイトが好きだった(今もある)。派生サイトのスケブinのコメント欄でコマ漫画のようなものを描く絵師は結構居た記憶がある。
teacup.自体は大型掲示板レンタルサービスであり、もちろん10代も多かったが、20代から40代までいろんな年代の人が利用していたイメージだ。teacup.に限らず、絵茶やお絵かきサービス全般でそうだが、アニメや漫画が好きなヲタク文化が好きな人間が多かったと思う。と、いうよりも平成はネットの交流に長けている人=ヲタク文化に長けている人が普通だった気がする。少なくともネット文化を今より大きな声で堂々と人に話せるような雰囲気ではなかった。
モバスペに火がついたのはむしろ逆で、ヲタク文化には程遠い、リアルの友達が多くてリアルが充実している人が個人サイトを作り他のクラスの子、他の学校の子、同年代の同性異性と繋がりを持つ場所だった。同じような理由でデコログとかも流行った記憶。
モバスペには小説を投稿する事もできたし、イラストを載せる事もできたので、個人イラストサイトや小説サイトを作っているヲタクも多かった。そういう人は必ず大手のランキングサイトに登録していて、リンクには同じようなサイトを両思い・片想いそれぞれのサイトリンクが並んでいた。
文字書きや絵師にとどまらずなりきりチャットの部屋や掲示板、個人ホムペのランキングサイトなど、モバスペだけでもいろんなヲタク文化があった。
次々とサイトが閉鎖していき、日に日に当時の思い出が薄くなっていくが、いまだに当時繋がりがあった今となっては連絡先もわからない人が夢にでてきたりする。それくらい仲良くなった人がたくさんいた。夢に出てきたので、懐かしくてこの気持ちを共有できたらと書いてみた。黒歴史の方がずっと多いが、あのネット交流で得たものもたくさんあった。あの頃の楽しい時間は今でも取り戻したい。
他にも懐かしい文化があったらコメントで是非教えてください。
疲れてきたのでこの辺で。ノシ