愛にあふれた国に出会った
ゴールデンウイーク。広島の山奥である一つの国に出会った。
その国は、人口117人、お金も上下関係も存在しないただただ愛にあふれている国であった。
1人で行って100人で帰る
その言葉に相応しい4日間を経験した。
常に誰かの「ありがとう」が聞こえ、昨日初めて会った人と肩を組んで歌う。
普段の生活では、考えられないような温かい世界が広がっていた。
ただ面白そうだからという理由で参加した国づくりFES。けれど、大きく考え方が変わるような出会いがあった。
自分に向き合う
自分に向き合う。
向き合ってきたようで、逃げてきたことに向き合う。
ずっと抱えていたモヤモヤを吐き出せる機会であった。
ひとつはアルケミストの時間。家族であるすーちゃん、みや、まりなに話した、ここ半年ぐらいで抱えていたモヤモヤ。
どうしようもないことだと思っていたけれど、話した後、すーちゃんに苦しかったんだねと言ってもらえた時に、なんだか救われたような気がした。
もうひとつは、エンパシートーク。ふーこに聞いてもらった、向き合いきれなかった家族のこと。
大切な人だからこそ、分かろうとできていなかったこと。正直、話すほどのことでもないだろうなと思っていた。いや、もしかしたら諦めて逃げていただけなのかもしれないと思う。けれど、話したことで、ちゃんと逃げないで、向き合おうと思えた。
ふーこの話も私の背中を押してくれるきっかけとなった。
あのつらい話をしてくれたから、わたしも向き合おうと思えた。
ふーこ、ありがとう。
人の時間。自分の時間。
その言葉を何度も聞いた。
私はあなたの大切な時間をもらっている。わたしにその時間をくれてありがとうって。
時間は一人一人に平等に与えられている。その時間をどのように使うかは、その人次第。
自分の時間だけでなく、他人の時間も大切にしようと思うようになった。
バイトをしていても、お客さんがわざわざ来てくれているのだから、少しでも来てよかったと思える時間になるように、丁寧に接客しよう。
誰かと約束するときも、今日私と会ってよかったと思ってもらえるような時間にしよう。
ありのままで
ありのままの自分ってどれなんだろう。
国づくりでの自分。学校での自分。家での自分。友達といるときの自分。
それぞれで好きな面もあれば、嫌いな面もある。
どれが本当の自分なのか。
全部本当の自分なんだよって教えてくれた。
好きじゃない部分もたくさんある。
だけど、これも私なんだって。
嫌なところばかりじゃなくて、いいところもたくさんあるはずだから、大切にしよう。
この4日間。
みんなの夢、バックグラウンドを聞いた。
つらい過去を持っている人がいれば、平凡に生きてきた人がいる。
大きな夢や目標を持ってる人がいれば、そんな夢はないという人がいる。
だからと言って、過去に何かある人が、大きな夢がある人が偉いというわけではなく、どんな過去を持っていたって、どんなに小さな目標だっていいじゃないかって思えるようになった。
何もない自分だと思っていたけれど、どこかにいいところがあるんだと思えた4日間。
そして、関わってくれている人を大切にしようと思えた4日間。
直前まで行くか悩んだけど、行ってよかった。