見出し画像

NUKE MATRIX Cyber Forest MAD WOLF(核能矩阵 癲狼)

商品名としてはMAD WOLFなのか癫狼なのか……
中国産の美プラです。
この界隈、メーカー名とかブランド名にやたら「核」使ってるようなイメージ。

特に調べずにAmazonで予約段階でポチったのが去年の3月頃、夏ぐらいに発売だよってなってたはずがAmazon都合なのか延期繰り返して届いたの12月前… 結局積んでるのでとやかく言えないですが、何があったのやら……
並行輸入品らしき物はマケプレで見かけたんですがね。


概要

MAD WOLFというわけで狼モチーフ。説明書にキャラクター紹介があり、それによるとカロリーナ・ロルフという個人名があるそうな。
エインヘリヤルとかあったり、武器が斧とラウンドシールドだったりで北欧神話とバイキングモチーフでしょうか。
説明書は中国語と英語併記で組み立てだけなら問題ないと思います。
公式は以下。紹介ページに説明書を公開しててありがたい。
公式写真と説明書のジオラマ風写真が結構良かったんよ。

今回もトップコートやスミ入れなしの組み立てのみです。


組み立てる前に

ガワ

箱がまだ無事なライフリと比較

デカ目のパッケージ。
最近中国発ので増えてるらしい素体モードと武装モードが両方組める実質2体入りの構成です。そりゃランナーも増えるよ。
ちょっとズレますが、パーツの素材は後述のマント除いてすべてABSです。

特徴のあるランナー

金メッキパーツに偏光塗装クリアー
どっちも綺麗。家庭用の塗料の規制が日本より厳しいらしく、パーツ単位での色分けを頑張る方へ進化してるとかなんとか。実際目の当たりにするとそんな気がします。
クリアーイエローの方は武器の刃やワンポイントで使われます。刃の方はなんとなくエネルギー系やビーム系、もしくはクリスタル系の見立てという感じですが、奥まったところに使われてると金属系にも見えて不思議。

アンダーゲート地獄

ハンドパーツのアレ

『中華プラモはアンダーゲートだらけ』の噂通り。表面にゲート跡が来ないので日本のキットだとメッキパーツとかに使われますが、何でもかんでもアンダーゲート。
最初は表にゲート跡を出したくないのかと思ってましたが、表面になる部分にも普通にあった。
組み立ての気遣いじゃなくて、単純にゲートとパーツの接触面積増やしたいだけだなと。
そうでなければこういうところに来ないじゃんね。

足のパーツ。キッチリ削っておかないと可動に干渉する…

頭部パーツのあれこれ

髪パーツ

説明書の通りに作るとなぜか印刷済みのパーツではなく、
ランナーののっぺらフェイスが指定されている。

髪パーツが手パーツとかと同じPVCです。完成済みフィギュアとかでも使われてるので設計のノウハウがあるのかな?先端がシャープになってないのとあんまり切ったり削ったりの加工ができないのと中身の詰まったムク材になって重くなるので個人的には苦手。

表情パーツ

印刷済み6面相+マスク差分。マスク用の顔は白目が黒くなってたり、ニヤリ顔は虹彩の色が違ってたり。マスクはガスマスク風と口の開閉ギミック付いたもの。タオカカみたいな赤丸目黒顔は初回特典らしい。

表情用デカール入ってます。すごい多い。
商品紹介ページであくびしてるのはデカールの方にしかないぞ!
先の特典用の目と口も入ってるので、初回特典なくてもフェイスパーツ塗っちゃえば再現はできます。

マント

マントは布製。説明書の素材に「Fabric」ってなっててそりゃそうだなと。スナップボタンで実際に留められます。背中下半分と手前はワイヤー入りで表情付けられて、フードはちゃんと被れます。

素体モードで付けるとなんか素寒貧な感じが……

素体モードのあれこれ

なんかどっかで見た構成なので多くは語りませんが、
先のバスタードールやら30MSに慣れると素体パーツの合わせ目が多かったっす。合わせ目に来るアンダーゲートもあり、気を使うというか面倒。

膝は真っ直ぐにしてると関節パーツが見えない構造。
そのままだと90°ぐらいまでしか曲がりませんが、軸を引き出すと正座できるぐらいまで曲がる。

肩に引き出し(肩甲骨的なの)がないので、腕を突き出すようなポーズは苦手かも。
股関節もパンツ裏にT字があるだけで引き出して下げる感じにできなかったり。

武装モード

前述の通り差し替えでなく1から作ります。
こうやって見ると素体のガーターベルトどこに繋がってるんでしょうね。
どこもかしこも鋭さ満点。爪がマジの凶器でした。
だいぶゴツいけど、実は素体より身長低くなってたり。
おっきな手はPVC製で、握り手は武器持ち手を兼ねてます。人間の五指でなく四本指な当たり狼度アップ。
腕は素体と大差ない可動ですが、足の可動軸が複雑で接地性は悪いです。

こっちは四本爪じゃないのか

ギミックをいくつか紹介。

カカトにあたるパーツを引き上げ、足先を下げると犬っぽいつま先立ちになります。

ヒンジを開いてブースターを展開したり、膝下の装甲下げて内部パーツ露出したり、エフェクトパーツで冷気放出したり。

尻尾ブースターユニット。単体だとシューティングゲームの謎飛行物体敵みたい。
こいつが重くて、付けるとスタンド必須になります。

武器類。
両刃の大斧は刃を外して盾に。残った柄は槍になります。
ほとんど斧の斧ガールだ。

ポージング

適当に決めポーズをいくつか。

片手斧とラウンドシールド。

大剣両手持ち。他の武器に比べるとシンプルな造形。ドラゴン殺し?グレートソード?

広角にして例のパースに。

飛び掛かり特攻。このポーズ付けしてる時頭の中に衛府の七人の宮本武蔵編の『獣にとって七間は一跳躍 瞬きひとつする間に爪をかける!』がなぜか繰り返してました。

後ろから。殺意のフルブースト。
腕のは片手斧+エフェクトパーツですが、このように収納できます。

終わりに

実はまだデカールがまだですが、素組みでも十分な見栄えかと。
肌パーツの光沢感が微妙に統一されてなくて、最終的にトップコートはした方が良さそうかなと。既存キットから流用した部分はしっかりつや消しなんですが、このキット専用のパーツはみんな表面がつやありになってます。
嵌め合いがちょっと固すぎるところがいくつかあって調整は必要なので、決して初心者向けとは言えないですね。
モチーフじゃなくて別の色々な元が見え隠れするのが難点です……

いいなと思ったら応援しよう!