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「許されない」ことってしたもん勝ちなところあるじゃないですか

けっこう昔のことですけど、バ先のおねえさんが「浮気されたらもう無理、別れる。当然。」と言っていたのですよ。

「へ〜そういうもんか」と思った記憶。
正直、当時はよくわからなかった。

好きだから付き合っていて、
好きだから許せないのに、
許せないから別れる。
本末転倒感がすごい。
と思っていたんですけどね。

「そんな面倒くさいことしてまでおまえを傷つける理由がないわ」
と元彼が言っていたことがあって。
は〜〜〜なるほど、と、合点がいった。
そりゃあ別れる十分な理由になるわ、と。

だけど、それを受けてもやはり、
「許されないこと」ってしたもん勝ちな部分あるよな、って思うんですよね。
上記の浮気は具体例。

だって「許せない相手」に対して何したってやったことは変わんないじゃないですか。
謝られても許せない。
別れたって縁切ったって許せない。
達磨にしたって殺したって許せない。

要は報復しても何も取り返せない。
どんな悪事でもこれは言える。

だから何につけても私刑はダメなんですよねきっと。
法的な刑罰っていうのは報復のためじゃなくて、抑止力のためなんだなぁと実感します。

例えばつまり「浮気されたら別れます」と言っておくことが大事なわけで。
本当に別れるかどうかは別問題ということ。

例えばつまり「日本には死刑があります」と示していることが大事なわけで、
本当に犯罪者を殺すかどうかは死刑制度の有無とは無関係だということ。

「許されないこと」した側の立場から「じゃあ許されないんだから謝る意味ないじゃん」と言われそうだけど、
それは全然違くて。

だって「許されないこと」してるんですもん。
許される前提でいるなら、それこそ「許されないこと」じゃなくなる。

謝って許されることなら、それはもうする前から許されてることなんだよなぁ。
だからあくまでも、「許せない!」と思われ続けながら、謝り償い続けなきゃいかんのですよね。
「ごめんで済むなら警察はいらない!」とか、上手いこと言うよなぁ。

全然浮気されたとかじゃないんですけど、ホレタハレタの話を聞くといつも連想することです。

「浮気したら別れる」って言ったか?
「浮気したら殺すよ?」ってハッパかけたか?
と、懐いてくれる女子たちに確認して回るおばさんです。