2024年7月13日 気候変動の上映会に参加した

2024年7月13日 気候変動の上映会に参加した

※当時と今では、情勢が変わっている場合があります。

気候危機の最前線を知るドキュメンタリー上映会ツアー 札幌に行ってきました。

パレスチナと気候変動は、一見関係ないように思えるが、地続きの問題です。

パレスチナのガザ地区では、下水道処理施設が破壊され、
糞尿が海に垂れ流されるため、
ガザ地区の海は、ひどく汚染されています。

さらにインフラ設備が徹底的に破壊されているガザ地区の水道は、汚染されています。

でも、仕方なくガザの人は汚染された水で顔を洗い、水を飲んでいるため、皮膚病、内科系の病気になる割合が非常に高いです。

汚染水のリアルな内容は
「ガザ 自由への闘い」の映画を観るとわかりやすいです。
アカウント登録さえすれば、無料でその映画を観られるので、是非観てください。
https://note.com/tfpsapporo/n/n22e928d0a0fc

何らかの外的事情で、
劣悪な生活環境に置かれている、
というのは、
パレスチナに共通する問題なので、参加してみました。

ちなみに、私はカーボンニュートラルとかについての、知見は、無いです。

それでも、この講演がとても素晴らしい内容だったので、ちょっと聞いてほしいです。↓↓

まず、
25分間の映像をイベント参加者みんなで観ました。
「上映作品① Degayu - against the shore- (仮訳:デガユ~岸に対して~) 25分/クライメート・リアリティ・プロジェクト・インドネシア制作」

内容は、衝撃的なもので、
インドネシアの北ペカロンガンのテガニーという街の話ですが、
まず、港町の街全体が海水に浸かっていて
道路にも家の中にも、ヒザ下くらいまでの水が常にある映像でした。

洪水の後の被災地みたいな光景だが、
洪水の水がひくことは無く、
その地域の住民がそこに住み続けているんです!!

街が海水に浸かってしまった原因は、
・海水面上昇(北極の氷が溶けたため)
・地盤沈下(住民が地下水汲み上げすぎたため)
だという。

住民は、家の床上げ工事を、何度もやっているが、
やってもやっても、
以前より、水位が高くなってきりが無いとのこと。

今は一番床上げした台所に一家が暮らしている
という家族のインタビューもありました。

今回の映像ではないが、ペカロンガンの洪水の様子。
https://www.youtube.com/watch?v=jHTNaIfIi_s
驚きなんですが、
雨が去った後も、水害状態が常に続いていて、
毎日水が床上にきている状態で住んでいるんです。
(この洪水発生の時よりは、水位低いですが)

この洪水が毎年おこり、これまでの主要産業だった稲作は不可能になっていて、
しかも洪水の威力は増し続けているそうです…

日常で、一番困るのは、トイレらしく、
常に街が水に浸かっている状態なので、トイレが下水に流れていかないで溜まる。
そして、道路は下水が上昇し、糞尿だらけになるという。

なので虫はたかるし、
悪臭すごいし、
足が常に汚い水に入った状態なので、
足指の間が痒くなる皮膚炎の割合もすごく、高いとのこと。

産業についても、大打撃を受けており、
前は農家さんが60%の割合だったというが、
海水が畑に入り、米を始め、全ての畑が全滅。多くは失業。

かわりに魚の養殖をする人もいるという。

その地域の政府が、
海岸に防波堤を建設したり、
マングローブを植えたりとしていたが、、、

映像を観た限り、
海辺の住宅地は家がいっぱいあるが、
全て海水に浸かっていて、
取り壊しといっても、街全体を取り壊すことになるし、
生活もままならないため、海岸のところは半端ない量のゴミ山だし、
映像を観る限り、発展途上国、というかんじで、貧しい暮らしをしている印象を受けました。

復興には、長い年月と莫大な費用がかかりそうでした。

そうなってしまった原因は、ずばりCO2。

なんと、裕福な人口の1%の人が
その他の50億人分の合計に匹敵するCO2を排出しているという!!!
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023112000608&g=int

そして
ガーディアン紙によると
世界にある、57社の企業が、
80%のCO2を排出している!!!
https://alpha.japantimes.co.jp/zenyaku/science_health/202404/113777/

えーーーー!!
信じられない数値だが、事実らしい!

で、その裕福な1%の人や、
57社は、
CO2排出しても全く自分に影響は無いが、
発展途上国など、気候変動の対策を打てない地域が、甚大な被害を被っている。

CO2排出の大きな原因は、
火力発電(石炭発電所)だが、
海水沈没が危惧されているベトナムでは
石炭発電所の新規建設をガンガン許可しており、
石炭の輸入量も半端ない。

石炭発電所の建設には、多くの海外からの投資や技術支援などがされており、
その面でも闇を感じる。。

なお、ベトナムでは、
ベトナム政府に対する抗議活動を理由に、逮捕された活動家もいるらしい…!!

逮捕しちゃ、だめでしょ!!貴重な意見を言っている人のこと!

2つ目の映像は、
南アフリカの国で、
環境活動をしているアグレッシブな若者の
密着ドラマでした。
「上映作品② African Voices for Africa’s Forests(仮訳:アフリカの森とアフリカの声) 9分/アフリカン・クライメート・リアリティ・プロジェクト」

その人は、小学校に、全員が自分の意見を出せるコミュニティづくりに関する出前授業に行ったり、
地域の農家さんらと頻繁に勉強会や
事業課題の検討会を行い、
政府に提言し、、と
やっていて、大変だし、
やらなければやらないで良いことなんだけど、
「私がやらなくて誰がやる」の精神で
環境問題の活動をしているという。

社会運動のアクティビストという同じ立場だが、
世の中には、こんなにエネルギッシュな人がいるんだなと勇気をもらった。

会の途中で、
グループワークがあり、
お隣の人と2人で意見交換をしましょうタイムがあり、
参加者の方からも、貴重なお話をいっぱい聞かせていただいた!

事業として、環境に配慮したムーブメントを作っていこうとする方もいらして、姿勢にとても刺激を受けました。
こういうところで、繋がりができるんだなあと、身を持って感じました。

今回、講演会に参加して、
とても良かったです!

環境問題で今困っているのも、
人権問題 であり、
赤い涙の活動と通ずるものだし。

気候危機についても
大きな構造の中での搾取や、
最も温暖化に加担してこなかったグローバルサウスの国の人々や
その中でもマイノリティに属する方、脆弱な立ち位置いる人が、最も影響を受けていて、
不平等や格差がさらに広がることや、
資本主義の中で人権よりも経済が優先され続けていることや、
分かっていたけど見て見ぬ振りをしてきたツケがある属性の人にふりかかってることとか、
差別、収奪、不公正、がまかり通っている大問題、、
我々の活動ととても繋がります。

パキラ8号


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