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【イベントレポート】EDUCATION × CAREER TALK〜 『違い』ってなんだろう?〜

 みなさん、こんにちは!7月3日(金)、「EDUCATION × CAREER TALK 『違い』ってなんだろう?」というイベントを開催させていただきました。今回イベントレポートを書かせていただくのは、草野絵梨香(立命館大学)、本田周(関西学院大学)、小坂井菜衣(愛知教育大学教職大学院)です。


 「違いってなんだろう?」、チームでイベントテーマを決めていたときにふと出された疑問でした。最近は、多くのメディアで「〇〇当事者」の方たちが取り上げられています。たとえば、LGBTや発達障害、貧困家庭などの経済格差。

でも、その方達と自分たちの違いって何なのだろうか?

そう思ったのをきっかけにこのイベントを企画しました。

今回のイベントでは、Teach For Japan 3期フェローの田中綾乃さんをお招きして、参加者も運営メンバーも"みんなで"というコンセプトをもとに、「違い」について考えました。当日は10人程の方にご参加いただき、運営メンバーも含め15人程で、たくさんのグループディスカッションを重ねました。

 イベントのゲストの3期フェローの田中さんは、大学を卒業して3年間、ベンチャー企業で働かれた後、フェローとして福岡県の小学校で勤務されました。そして、フェローを修了された現在も私立の学校で働かれています。
 田中さんが、教育を通じて実現したいことは「世界平和」。何年もブレない真っ直ぐな想いを持って、教壇に立たれています。

 そんな素敵な想いを持たれている田中さんからは、今までの教員生活で見てきた子どもたちの「違い」についてお話いただきました。そして、それぞれの「違い」についてどう感じたか、トピックごとにグループディスカッションで参加者と運営メンバーが混ざって、話し合いましたが…

 何とこのグループディスカッション、毎回チームメンバーが変わります!

 普段は、なかなか繊細で話しにくい話題でもありますが、これを機に、多くの人と対話形式で深く考えることができました。

 スタッフの自己紹介から、イベントが始まりました。自己紹介が終わると、チャット機能を使って、「違い」について感じることを共有しました。「違い」と聞いて、ポジティブ、ネガティブどちらのイメージを持つか、自分は周りの人とここが違うと明確に思うものはあるか、周囲の人と違いがあることで悩んだことはあるかの3つを質問しました。
「違い」に対するイメージと悩んだことがあるかについては、参加者の方の意見が半分に分かれていたようです。チャット機能を使ってヒアリングをした後、この3つの質問について感じたことをグループで共有してもらいました。講師の方にお話を頂く前に、今、考えていることや感じていることを明確にすることが出来ました。

 学校現場に潜む「違い」
 ここからはいよいよ田中さんのお話です。田中さんには、発達障害について、性差別のについて、経済格差について、not fair? Discrimination? についての4つのテーマでお話頂きました。それぞれのテーマのお話が終わる毎に、グループで新しい発見や意見感想を共有する時間を設けました。グループでのディスカッションには、田中さんも参加していただき、広い視点で考えを深めることが出来ました。
 田中さんのお話の後に、質疑応答の時間を設けました。参加者のみなさんは、学校現場の実態や田中さんの考え方など、様々な質問をされていました。

 最後に、今回の田中さんのお話を踏まえて「『違い』があると認めた上で私たちができること」についてディスカッションをしました。参加者の方から考えたことや感じたことなどの感想を伺うと、みなさんの心に、当事者意識が芽生えたことが感じられました。

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「みんな仲良くしましょう」は教員の都合
 学校はいろんな個性を持っている子達が集まっている場です。そんな中で喧嘩もなしでみんなと仲良くすることは大人でも難しいです。だから、「みんな仲良くしましょう」ではなく、「違い」をそれぞれ持っている中で、どうお互いに折り合いをつけて同じ時間を過ごしていくかが大切です。
 田中さんは子供達と接するときに「みんな仲良くしましょう」という言葉は極力使わないようにしているそうです。


 今回のイベントを終えて、参加者の方に感想を書いて頂きました。


知ることの大切さ違いを生んでいるのは認識する側ということ。まずは「知る」ことから始めなければならないと感じた。

障害を持った子ども、経済格差、地域格差、教育格差 どれをとっても、まずは自分が多面的・多角的に知り、考え、自分なりに解釈して初めて向き合えるものだと思う。

『「違い」ってなんだろう』という問いが良い意味で、モヤモヤっとしている現在が非常に心地よいです。違いとは何かっていう普段は考えない話題だったので、非常に興味深く面白かった。違いに関して深める活動は初めてでした。違いって何だろう、ポジティブかネガティブか、と考えれば考えるほど深くなっていって興味が湧きました。「違い」の根っこが複雑で、でも「違い」を生んでいるのは人なのではないかと今日思いました。人が生んでいるというか、人が違うと感じるから、違いが生まれるのではないかと思いました。

 今回のイベントを企画して、やはり教育現場の中で違いについての認識を持ち、それに対してどう対処していくかを自分自身で握っておくことがとても大切なのだと感じました。というのも、今回のイベントで特に印象に残ったのが、多くの人が実際に自分が様々な違いを目の当たりにしたときに自分ならどうするかわからないという声や、まずは違いについて知ることが大切だという声もあったからです。

元々私自身は、これから教員になる人や教員の方の悩みや不安を和らげてさらに前に進むお手伝いをしたいと思っているので、私のやりたいことの社会的な価値を再認識することができました。


Teach For Japanでは他にも様々なイベントをしています。HPやFacebookなどでも、イベント情報を発信していますので、ご都合が許せばぜひご参加ください!
これからも私たちは、「教室から世界を変える」ことを目指し、学校現場に情熱のある仲間を送り出してまいります。

皆さんのご参加を心よりお待ちしております!

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