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学振DC1体験記③~自己分析をしよう~

前回の記事はコチラ(マガジンでもまとめてあります!)


こんにちは、本記事は第3弾になります。
第1弾で、僕の実際のスケジュールをまとめましたが、準備段階にやったこととして「自己分析」がありましたので、本記事では自己分析をどのように行ったかを書き残します。


☆申請書における「自己分析」

具体的な話の前に、まず申請書を作成するのになぜ自己分析が必要なのか、です。

みなさんご存じの通り、申請書のフォーマットが昨年度から変わり、研究以外の項目として4. 【研究遂行力の自己分析】と、5. 【目指す研究者像】の二つがありましたね。

それ以前の申請書では、4に業績欄で5が自己分析の欄でしたので、単純に考えて自己アピールのスペース(機会)が増えました。
これは各所でも述べられていますが、研究内容、業績の点でビッグラボに比べて不利である小さめのラボの学生のための改正だと解釈していいでしょう。むしろそう解釈したうえで自己アピールするべきです。

なぜなら4.【研究遂行力の自己分析】では結局業績を書くので、ビッグラボが有利なことには変わりありません。だから「そう解釈したうえで自己アピールをするべき」なのです。とどのつまり、ビッグラボと同じような自己分析を書くと負けるよ。ということです。


☆白紙にアピールポイントを書き出す

では、実際に何をやったのかと言うと、真っ白な紙にアイデアを書き出して机に貼っておきました。

申請書のテーマ(軸)研究の意義業績アピールポイントなどについてです。

なんかやってること就活みたいですごく恥ずかしいですが、特に自分のアピールポイント(長所)なんかなかなか出てこないわけですよ。だからパッと思いついたら書き込むようにするのです。

では、具体的に説明していきましょう。


☆申請書のテーマ(軸)、研究の意義

申請書を作成する上でテーマを設けることが大事だと考えています。
テーマを設けることにより軸ができ、数ページにも及ぶ申請書にまとまりがでます。審査員はたくさんの申請書を読まなければいけないので、まとまりのない文章は印象が薄く忘却の彼方です。申請書の作成はいわば伏線を貼って回収して貼って回収しての繰り返し作業なのです。

そこでまずテーマ(研究の意義)を大きく書き出し、サブテーマ(自分の価値)も設けてみました。サブテーマとはこの研究を遂行しなければいけないのがなぜ自分であるかの理由みたいなものです。

ちなみに私は、テーマを「〇〇〇〇〇〇〇〇〇の解明」とし、サブテーマを「世間のニーズ(臨床面)と研究の盛り上がり(研究面)とのgapの是正」としました。
〇〇〇〇の治療薬を望んでいる人はたくさんいる一方、研究は進んでいないので、そのgapを是正するために情報発信により研究をより盛り上げることが不可欠、というのが主なロジックです。


☆業績

何回も言いますが、今のフォーマットはただの業績欄ではなく研究遂行力の自己分析における業績です。できるだけ研究計画や自己分析、申請書のテーマ(軸)につなげられるようなロジックを前もって考えておくことが大事です。

僕で言うと、学会発表賞は「情報発表能力に優れている」ことがアピール(サブテーマ)できますし、この論文は「この研究計画を遂行するにあたり十分な遂行能力を持っている」証拠としてアピール(テーマ)できるし、とにかく一つ一つの業績に意味を持たせることが大事です。


☆アピールポイント

実際に書くかは別として、とにかく思いつく限り挙げましょう。どんな些細なことでもいいです、たくさん書いてあるのを見ると「意外とアピールポイントあるな」という気分になれます、冗談抜きで。

恥ずかしいんで紹介は一部のみにしますが笑、例えば、

情報発信能力⇒note. 研究ブログというニッチなカテゴリにおいても1万PVを獲得している。現代の研究者に足りないところ、僕らの年代にしか分からない。研究が進まないのは世間からの興味が薄いことも挙げられる。
英語能力⇒留学(海外への情報発信には異なる文化を尊重する力も必要)、国際学会、自粛期間中のオンライン英会話

みたいな感じで連想ゲーム的にアピールポイントをテーマ・サブテーマとつなげていきます。


本記事は以上になります。頭がいい人はこんなこと書き出さなくても頭の中で整理できると思うのでこんなことしなくていいとは思いますし、こんなことしてるのも私ぐらいだと思います(笑)
まあ気が向いたらやってみてください。

さて、次回からはいよいよメイン、申請書を書くにあたって気をつけたことをまとめていきます。
もう3月なのでみなさんぼちぼち書き始めているとは思います、ここから長いので体調だけは崩さないようにして頂ければと思います。それでは!

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薬学大学院生
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