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メルカリのバリューにクアッドホッパーの使い方が載っていた

これは mhidakaが2つ目を建立した Advent Calendar 2024 5日目の記事です。

私と mhidaka さんの関係

DroidKaigi 2024 で登壇したのですが、大きな会場での発表が初めてだった私に対して、本番直前に激励しに来てくれました。ありがとうございます。

mhidaka さんと記事タイトルの関係

mhidaka さんは現在 newmo に所属していますが、以前はメルカリに所属していました。

また、クアッドホッパーは任天堂のオンライン対戦 TPS であるスプラトゥーンシリーズのブキですが、mhidaka さんもオンライン対戦 FPS である VARORANT をプレイしています。

よってアドベントカレンダーには「テーマは自由」と記載されていますが、そうでなくても突拍子もない記事にはならないと思います。

この記事は、DroidKaigi の関係者でスプラトゥーンなどの FPS / TPS にある程度馴染みのある方を主な対象とした、対象者が狭い内容ですが、お付き合いいただけると幸いです。

私について

スプラトゥーンをやっています

スプラトゥーン2が発売された2017年からずっとハマっており、DroidKaigi のスライドにこのようなページを挟み込むほどです。

スライドのリンクは X にもあります。アイコンはスプラトゥーンのイカちゃん。今日が無事に完了したらグランドフェスに参加します。
DroidKaigi 発表スライドのある1ページ

クアッドホッパーを使っています

2018年にクアッドホッパーが登場したときから、ずっとこのブキを使っています。

昭和生まれのおっさんです

クアッドホッパーのようなブキは戦略性よりも動体視力や操作精度といったいわゆる「フィジカル」が重要で、15歳から20歳前後の若い人に向いていると言われます。若い人にはフィジカルでかなわないため、「キャンプやわかば、ヴァリアブルなど、もっと戦略的に戦えるブキを使った方がいいのでは」いうツッコミもあるかもしれませんが、性格的にも技量的にもクアッドホッパーしか使えず、ずっとこれ一本でプレイしています。

実力はXP2300で、30,000位バッジを獲得しました。

経緯

ある日、Xマッチに潜っていたのですが、なかなか勝てずに苦戦していました。そんなとき、ふと思いました。大胆さが足りない。

Go Bold
大胆にやろう

これは業界でも有名なメルカリのバリューです。
メルカリの採用ページでその内容を確認したところ、「これはまさしくクアッドホッパーの使い方ではないか」と感じ、今回この記事を書くことにしました。

メルカリのバリュー Go Bold とクアッドホッパーの関係

前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。メルカリのバリューである Go Bold の解説を読み、クアッドホッパーとの関係について論じます。

この記事はスプラトゥーンをプレイしていない方にも理解していただけるよう、厳密さよりも分かりやすさを重視した内容となっています。あらかじめご了承ください。

試行回数、大胆なチャレンジ

大きな成功のためには、思考のリミッターを外して、試行回数を増やすことが必要です。誰かと同じことをすれば普通の成果しか得られません。普通ではない大胆なチャレンジをし続けます。
変化を恐れず、積極的に新しいことを取り入れ、たくさんのトライアルを実施します。

https://careers.mercari.com/culture/

試行回数

これはまさしくクアッドホッパーを象徴する単語です。長文になりますが、解説します。
スプラトゥーンはインクで塗り合うゲームですが、自軍のインクで地面を塗ると、その上を高速で移動できるようになります。

一方で、敵軍のインクの上では極端に鈍足になり、簡単に敵に倒されてしまいます。

しかし、いくつか例外があります。そのひとつがマニューバー種のブキで使える特殊アクション「スライド」です。このスライドを使えば、敵インクの上でも高速で移動することができます。

しかし距離は一定で、多くのブキでは2回までしか連続で使えず、使った後は硬直が発生します。 クアッドホッパーはその性能をさらにピーキーにしたブキで、4回までスライドが出来ますが硬直がかなり長いです。

次に、復活時間短縮を解説します。スプラトゥーンには着せ替え要素があり、装備する服によってキャラクターの性能が向上します。その中でも、クアッドホッパーと特に相性が良い性能アップが「復活時間短縮」です。この効果により、敵に倒された後の復活時間が短くなります。
復活後は味方の位置にジャンプすることができますが、場合によってはジャンプ先の周囲が敵インクだらけ、という状況もあります。それでも、クアッドホッパーの特徴である4回スライドを活用すれば、一定の距離を高速で移動しつつ攻撃を仕掛けることが可能です。

そのため、「復活時間短縮」を活用し、塗り状況が不利でも積極的に攻撃を仕掛けることが、クアッドホッパーの基本的な使い方となります。強引に相手を倒すだけでなく、自分が注目を集めることで横から味方に倒してもらう、といった戦術も可能です。
もちろん、不利な状況で戦うことが多く、味方に頼る場面も多いため、倒されやすいです。しかし復活が早いので、試行回数を押しつけることで、敵チームに対して有利に戦うことができます。

普通ではない大胆なチャレンジ

これも、クアッドホッパーを使う上で重要な観点です。ここでは敵視点でクアッドホッパーについて考えます。
クアッドホッパーは、敵インクの上でも4回スライドを使い高速移動してきます。この高速移動中のクアッドホッパーに攻撃を当てることは難しいです。しかし、スライドが終わった後の長い硬直中であれば、攻撃を当てるのはそれほど難しくありません。
そのため、クアッドホッパーと対面する際の基本的な戦術は、スライド中は無理に攻撃せず回避に専念し、スライドが終わった後の硬直を狙って反撃することです。

そのため、クアッドホッパーを使う場合は工夫する必要があります。例えば、地形を利用して立体的に攻撃を仕掛ける、ブロックの裏から突然登場して奇襲をかける、または攻撃エフェクトに紛れて攻撃するなど、相手の意表を突く戦い方を意識する必要があります。こうした工夫によって、スライド後の硬直に入る前に敵を倒しきることができます。

変化を恐れず、積極的に新しいことを取り入れ、たくさんのトライアルを実施していければと思います。

仲間

失敗自体を責めることはしません。ナイストライを賞賛します。

https://careers.mercari.com/culture/

スプラトゥーンでは、システムがマッチングした味方とは「ナイス」と「カモン」しかコミュニケーションを取れません。そのため、倒されることが多くても、ゲーム内で直接批判されることはありません。
しかし、ボイスチャットを使って知り合いとチームを組む場合、倒される回数が多いことを責められるようなことがあると、クアッドホッパー使いとしては一緒に戦い続けることが難しくなります。

ここで DroidKaigi のスライドを紹介します。

謝辞。発表準備の息抜き。スプラトゥーンのいつメン。潜水艦、バケツ、ローラーのアイコン。
DroidKaigi 発表スライドの謝辞ページ

右側の3人は私が一緒に遊んでいるチームメンバーです。この方々は、私が倒されることが多いことを批判することはありません。たくさんの試行回数の中で、多くの敵を倒せたら賞賛してくれます。とても良い仲間であり、友達として大切にしたい人たちです。

振り返り

成功・失敗に関わらず振り返りを言語化して共有することで、組織全体で素早く学び、次のチャレンジの糧にします。

https://careers.mercari.com/culture/

クアッドホッパーは試行回数が大事ですが、振り返ることも大事です。
実は私はスプラトゥーン非公式ツールの作者でもあり、試合の録画を効率的に振り返るためのツールを作成しました。このツールは過去に Gigazine さんで紹介されたこともあります。

詳細はこちらにまとめてます。

実は作ったは良いですが、私自身はあまり活用できて無く、ツールのアップデートも止まっています。

スプラトゥーン3の2年間は FlutterKaigi 2022 登壇、転職活動、DroidKaigi 2024 登壇などがあり、仕事面では充実していましたが、スプラトゥーンは休み休みプレイしてきました。最近ようやく落ち着いてきたので再びプレイを始めましたが、今は振り返りよりもプレイ時間を増やしてフィジカルを鍛えることを優先しています。ただ、いずれまた壁にぶつかるときが来ると思うので、その際には振り返りを大切にしていきたいと考えています。

Nintendo Switch の後継機種の話もありますが、もし新たなスプラトゥーンが発売されるとすれば、それに合わせて振り返り効率化ツールの整備を再開したいとも思っています。

まとめ

メルカリとは直接関係のない話ですが、Go Bold 大胆にやろうの精神でクアッドホッパーを使い、XP 更新を目指していければと思います。

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