大きな”あと一歩”(20230318vsC大阪)
J1リーグ第5節 川崎フロンターレvsセレッソ大阪@等々力
かなり大きくメンバーを入れ替えた中での一戦
その中で見えたことを書いてみたい。
前節新潟で負傷した僚太とヤマくんに加えて旭、泰斗、樹がアウトで、
千葉から急遽呼び戻したシュウト、怪我から復帰の悠、ノボリ、ルヴァンで調子が良さそうだったチャナ、コヅがイン。
他にもCFが大聖から新に変更されてスタート。
結果として今季初の無失点。勝ててはないけどよーいドンでの失点が続いていたチームとして、無失点で終えられたのはでかい。
でもゴールは生まれなかった
2試合連続無得点。ゴールを奪ってこそフロンターレだと思っているから、少々物足りない。新潟戦のことを考えたらちゃんとボールを握ってフィニッシュまで持って行って、きっと良くはなってる。底は脱したと思いたい。
でもあと一歩。
一歩足りない。
新も、代わって入った大聖も悠も何度も動き出しているし、潰れ役になり、前線から迫力のあるプレスをかけ続ける新の献身は涙ぐましい。
チャナの上手さも、シミッチのパスも、存分にその威力を発揮していたし、シュートは12本、パスもセレッソのほぼ倍の数をつないでいた。
確実にゴールは近づいてる。
だけどまだまだ組み立て中。
1試合3点の目標はまだほど遠い。
この”あと一歩”はいうほど簡単じゃないだろう(簡単なら多分まずここまで崩れない)し、メンバーがギリギリなことに変わりはない。
見えてきた光
すっかり様変わりしたチームの中で今節光ったのは、武者修行に出ていた若手と”フロンターレ”をよく知るベテラン。
ヤマくんが負傷し、いよいよほんとに人が居ない最終ラインに入ったのは千葉から帰還したシュウト。
まずはシーズンが始まってすぐのこのタイミングで親元クラブへと返してくれたジェフの皆様本当にありがとうございます。一旦は引き止めつつも、勝負してこいと押し返してくれたラッシャーも最高です。
毎試合居なくなっていくCB。もう頭数すら足りなくなったところでの帰還が嬉しすぎてフロサポ湧きすぎたけど、そういえばシュウトにとってはこれがフロンターレでのリーグデビューだったね。おめでとう!
帰ってきて1週間、ペアを組むのはショウゴでもジェジエウでもなくタクマ。「ただいま初めましてどうぞよろしく」で組んであんなにできるもんなんだね、プロってすごいな。
”期限付き移籍”を見事”レギュラー奪取への近道”としてみせたシュウト。
これから駆け上がるだけではないと思うけど、このタイミングで「親元クラブへ戻る」と即決してくれたシュウトをフロサポ達は陰に日向に支えていくよ。
そんな若い最終ラインを率いていたのは怪我明けのノボリ。
この「初めましてどうぞよろしく」CBコンビが今季初のクリーンシートを達成したこの試合はノボリの存在なしに語れない。それはド素人の私にもわかる。
デジっち完全版が公開された直後のハイパフォーマンス。フロンターレをフロンターレたらしめるためにこの”フロンターレ”を知る筆頭ベテランの存在は不可欠だと改めて思い知った。
声から始まる統率力。麻生でも等々力でもノボリの声がほんとによく聞こえるんだこれが。ノボリPとして裏で選手を立たせる役割に徹するわけでもなく、文字通りピッチの”内外”でチームをまとめ上げ、乗せていく。
悔しいかな、こんなこと、現状ノボリにしかできない。
開幕戦で「この旭ならノボリ云々じゃなくてレギュラー取れる!!」って思ったけどノボリにも同じこと思いました。
この若い、新しいチームにノボリが居ないとか考えらんないよ。
”登里享平”の選手としての価値をありありと見せつける本当に素晴らしいパフォーマンスでした。
戻ってきたエースは濡れても力の入るアンパンマン。
チーム状況と天候と相まって去年のホーム札幌戦の再来を期待してしまったけど、それはエイプリルフールのお楽しみということで。
新に惹かれている私としてはこれまた悔しいけど、オーラがすごい。新も大聖もこの男が帰ってくるまでに目に見える結果が欲しかったとつい思ってしまう。語彙力皆無で申し訳ないが、「なんとかしてくれるんじゃないか」って何の根拠もない期待感。いや、根拠はあるか。
悠がこれまで決めてきたゴール達が、悠に期待をさせる。
実際に悠がピッチに足を踏み入れてから等々力のボルテージは1つ上がった。どうしても悠には”試合を決定づける”ゴールを期待してしまう。ネットも揺れはした。頼もしい我らのエースが帰ってきた。ここからだ。
悠さん。350試合出場おめでとうございます。次は札幌ですよ。
何をとは言わんけど「期待しています」
ベテランにしかないものを持った選手が帰ってきた。
ノボリの元来の頭の良さとセンスに経験が加わった頼もしさ。
悠への言葉を超越する勝利への期待感。
一朝一夕に手に入るものじゃない。
でも彼らとて元々持っていた訳じゃない。
ともに戦うことで、まだ勢いで勝負できる若手選手が、彼らにしかない強さを新たに手にして、チームを強くしていく。
頼もしいベテランが欠けている間に苦しみから抜けられなかったのは悔しさが残るけど、そういった選手がチームに居てくれる幸運に感謝してまたここから始めよう。
サクラサクセレッソ戦とはいかんかったけど、そもそも去年リーグ2敗ですからね!
引き分け上等!お世辞にも上手くは行っていないチーム状況で”2022年のチームですら勝てなかった相手”によく引き分けた。
また何回でもこのチームに期待する。
週末はルヴァン。清水で悔しい思いをした選手たち、悔しさを晴らすための挑戦権を手に入れられるのだろうか。
誰が出てくるのかも楽しみ。
出た選手たちがどんなパフォーマンスを見せてくれるのかもまた楽しみ。
世間は代表戦だけど、”うちの子”たちの活躍はまた格別だよね
まぁその代表に”うちの子”たちが沢山いるわけなんだけどさ、「代表でも等々力と同じことしてるじゃん!やば!笑」って言いたいじゃん?言い続けたいじゃん?
ということで週末も等々力へ行きます。