三菱新型トライトン試乗してきました
三菱新型トライトン試乗してきました。
今仕事で乗っているのがデリカD5なのですが、コンセプトモデルなどから、これの次期バージョンがどうもPHEVなのではないかという噂が流れ始めていて、毎年5万キロ以上走り、-20度エリアに頻繁に駐車するうちの使いかたからいってPHEVはしんどいので次の車はトライトンかなぁと乗せてもらった次第。
大きいけど大きすぎない
新型トライトンは全長5.3mの巨大なピックアップトラック。運転は相当に難しいかと思いましたが、実際のところは非常に運転しやすい車でした。
たた、全周マルチアラウンドモニタ機能によるカメラサポートがあるために左ボンネット前のミラーが廃止されていて、左下を見る方法がなく、急にカメラに切りかえてもすぐに消えてしまうため、発進時や左折時にはかなり苦労しました。ここはメーカーオプションが欲しいところ。
後部座席が実用的!
驚いたのは後部座席がちゃんと使えるものだったことです。
ご存知の人はご存知でしょうけど、ピックアップトラックの後部座席はほとんど臨時に人を載せる用で、長時間の着座は困難な簡易シートであることが殆どです。
それに対して新型トライトンは、ちゃんと乗用車クラスの後部座席が着いていました!
さすがに足元は狭めですしリクライニングは不可能でしたが、172cm80kgの私でも十分に寛いで座れました。これは凄いことです。
残念ながらカーゴウインドウは固定
新型トライトン、気になったのは荷台との境目の後部カーゴウインドウが非開閉であること。タイで発売されていた前期トライトンは開閉機構付きであったのでそれを期待していたのですが、以前の日本発売時のトライトン同様に固定式のウインドウでした。これですと荷台にキャノピーをつけてもそこにエアコンを送れませんので簡易車中泊に使えませんし、何よりも長物が載りません。
ピックアップトラックは運転席横まで貫通させて長物を積んで始めてその特性が機能するので、これは頂けない特徴です。昔のトライトンのように後付けで開閉装置をつけると今度はデフログが機能しなくなるので、ここはメーカーオプションが欲しいところ。あるいは初めからキャノピー貫通の、パジェロスポーツスタイルの発売も期待したいですね。
また、ダンパーがなく、ガタンと荷台ドアが開くのも今どきとしてはイマイチ感がありました。
魅力的なラダーフレーム
新型トライトンでやはり嬉しかったのはラダーフレームでの安定した走りでした。直後にデリカで同じ道を走ってみましたが全く乗り心地、運転心地が異なっていて、このラダーフレームの安心感は他に代えられないものだと実感しました。アウトドア車はこうでないといけません。
また、4種類の走行モード(二駆、四駆、四駆ロック、四駆ロック低速固定)+ヒルクライムモードがありどんな悪路でも安心できそうな走りでした。切り替えによる走行性の変化も明らかに体感でき、ロック系にした途端にきちんと四輪で路面の凹凸を拾うようになって、非常に使えそうな機能でした。ラダーフレームかリブボーンフレームかの違いもあるのでしょうけど、同じダイヤル式のデリカD5の切り替えがいまいち反応が遅い(なにしろ、デリカD5では、整備で切り替えダイヤルが外されていたのに気付かずに山に行っちゃって、そこでやたらスリップするのでダイヤルが外されていることに気付いたことがある)のとは対象的で、期待できます。
総じて
総じて、三菱新型トライトンは、非常に期待できるアウトドア車だと言えます。ただ、左前視界の確保や荷台ドアのダンパー追加など、ある程度弄るのは必要そうです。
バージョンが2グレード出るのですが、上位グレードだとキャノピーが付かず、下位グレードだと荷台保護などの必要機能がややもの足りない上、いずれのグレードでも後部カーゴウインドウが開かないので、荷台周りに関しては現状の機能で実用上問題ない場合にはいい選択肢になるかと思います。
私の場合には仕事で開いたままの三脚を、研究で3.6mの釣竿を積む長物対応が必要なので今回は買い替え様子見となりましたが(なんとデリカD5は7人乗りで斜めにすると助手席床から後部荷台右上までで3.6m入る)、荷物の都合さえマッチすれば素晴らしい選択肢になるかと思います。対抗とされるハイラックスよりはかなり乗りやすく、疲れず、内装も圧倒的に豪華です。
追記
と言うわけで、トライトンのおしりを少し短く切り詰めて、荷台まで全部室内に収めた「パジェロ」が出ます!
望み通りの車両ですね。嬉しい!
三菱自動車、「パジェロ」復活 26年度にも国内発売:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2260Y0S4A320C2000000/