「えどがわ楽市」の作り方 協賛編
協賛について
協賛は大事な大事な収益の柱です。
それをどのように集めていったのかをこちらに記していきます。
協賛企業のメリット
協賛企業に声をかける前に、協賛を集めるにあたって企業はどう捉えているかを考えます。
企業は利益を出さないといけない組織なので、協賛をするとどんなメリットがあるのかをしっかりと資料にして記す必要があります。
イベントの協賛をすることにより、具体的に売り上げアップなどに貢献するメリットです。これを明確に出せるのが一番わかりやすいです。
イベントとして貢献できるのは
フライヤーやサイトなどで企業の露出を増やす
チラシなどを配布してPRする
商品のサンプルなどを配る(サンプリング)
協賛ブースで具体的に売り上げをあげる
などが考えられます。
なので資料には
サイトのインプレッション数
チラシ配布数
当日の集客数
の過去の実績と今回の見込みを書きます。
とはいえ、予算をかければSNSの広告などで上記の数字は簡単に稼げてしまいます。サンプリングも同様でプロが配ることにはかないません。
数字には表れない2つのポイント
実はこちらが大事!
地元へ貢献をしているという企業イメージ
具体的なメリットからは少し遠くなるのですが、こちらも大きい意味では企業のメリットです。
お客さんが来て「えどがわ楽市」を楽しいと思う
↓
「えどがわ楽市」の好感度が上がる
↓
それを応援している企業の好感度が上がる
というブランディング。
地元密着を掲げている企業にはよいPRになります。個人的に応援したいとかお付き合い
こちらはメリット関係ないです。
他のお仕事でこちらがお客さんだったりなどのお付き合いでしょうがないというパターンや、地元を盛り上げたいという「えどがわ楽市」のコンセプトに賛同していただいて協賛という形があります。
以上が協賛をする場合の具体的な数字と感覚的なメリットのお話です。
感覚だけでは動けない
あくまで個人的に、自分自身も会社の代表をやっているとよく思うことがあります。
「個人的にすごく応援したい!」や「付き合いでどうしても協賛をしなくてはいけない」という、上記で言うと感覚的に協賛をしたいことがあってもそれだけだと「社長が会社を私物化していると思われそう」とか「会社の事業と関係ないコトにお金を出せない」となってしまいます。(それでも自信をもってその判断ができる人もたくさんいると思います)
なのでワタシは言い訳がほしいです。そのために数字が必要なのです。(気が弱い社長でごめんなさい…)
後付けでもいいので具体的な数字を示すことにより、個人的に応援したい協賛が意味のある協賛に変わると思います。
まとめるとワタシの場合は
個人的な応援したいという気持ち → 会社のメリットとなることが多いです。なのでその2つを抑えることが重要だと考えています。
実際にどうしたのか?
いざ「協賛」と言われてもどこの会社に声をかけていいかわからないことが多いと思います。
そこで協賛企業を集めるためにやったのは以下の3つです。
銀行
銀行はワタシが会社の代表をやらせてもらっていることもあるのですが、有効でした。銀行は今やお金を貸すこと以外にもかなり力を入れているところがほとんどです。銀行としては
会社の売り上げに貢献 → 事業拡大 → 多額の資金調達が必要 → 貸付
という流れを作りたいので、最初の「会社の売り上げに貢献」をしたがっています。そのためビジネスマッチングやその他なんでもやります!的な銀行も多いです。
特に地方銀行や信金などは地元に密着した企業とのつながりが深いので「こんなイベントをしているので協賛企業を紹介して」というと結構動いてくれます。
ワタシなんかはお付き合いがない銀行の飛び込み営業にも逆営業して協賛企業を紹介してもらいました。
SNS
次におすすめなのがFacebookの地元のグループです。(「えどがわ楽市」としては「江戸川区いいね」などのグループ)
地元のグループは地元密着の企業が頻繁に書き込みをしている(地元へのPRが足りていないと思っている企業が多い)ことや、DMで手軽にアプローチできるのも大きなおすすめポイント。
そのグループに所属してなんとなく見ているだけで、どんな会社が地元民と繋がりを持ちたいと思っているかがわかります。
その他
最後の3つ目は完全に足で稼ぐ作戦です。
会場の周りをなんども散歩して近くにこんな企業があるんだと調査したり(実際に会場隣の企業の方に散歩中たまたま会ってナンパしました笑
結果かなりしっかり協賛していただきました)、会う人会う人に「こんなイベントをやっていて、協力してくれる人探してるんですよね」と言い続けることです。
口が覚えて脳みそ動かさなくても言えるようになるぐらい。
極端な話をすればたくさん飲み会に行きました。
前半は理想、後半は泥臭い作戦の2パートです。最初のうちは数字で説得力を出すのはほぼ無理なので後半の方が大切になってきます。
地元密着の企業用に小規模な一口1万円の協賛プランもそろえました。
最後に
大切なのは熱意です。数字もなければ実績もない、となるとそこしかないんです。「熱意をどうだすか?」みたい感情の話はすごく苦手なので割愛します!
なんでもいいので関係性を作って数をたくさんいただけるようになると、実績に繋がります。
協賛集めはあくまで泥臭く。というお話でした。