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アメリカの小売に日本の近未来を見る

EC コンサル大手のいつも.さんのセミナーを取材してきました。

https://seminar.itsumo365.co.jp/special/maker_ec/190327

アメリカのショップトークというGAPなど小売事業者向けのイベントで大手小売はもちろんグーグルやフェイスブックなどIT企業も登壇するビッグイベントだそうです。

いつも.の高木修さんはアメリカを視察している理由をこう言います

アメリカで起こったことは3年後日本で起きる。イベントでは近未来の日本を垣間見ることができた

変化は始まったばかり

肝心のイベントショップトークのCEOはイベント冒頭で

小売りの変化はまだ始まったばかり。10年後、「10年前はそんな買い物してたんだ」と言われるほど変わる

と語ったそうです。デジタルシフトが徐々に進み、だいぶ変化してきたと思っていましたが、まだまだこれからだそうです。

カスタマージャーニーが複雑化

グーグルやフェイスブックのセッションでは、ユーザーはパーソナライズを求めていることやメディアの多様化によりカスタマージャーニーが複雑化していると話していたそうです。

あるユーザーは、ドレスを買うのに77日間で400のタッチポイントを費やし、化粧品は55日間で120のタッチポイントを費やしたそうです。

EC では短期的なコンバージョンを見がちですが、カスタマージャーニーが複雑化しているのを踏まえ、長期的に顧客とのコミュニケーションを続ける必要がありそうですね。

ちなみに高木さんはWi-Fiのルーターを買うのに2〜3週間かけて、Googleや楽天、アマゾンで調べて購入したそうです。

セミナーでは他にもGAPの出店戦略やPBのリアル展開が加速している話など、教えていただきました。

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手塚 康輔/Eコマース記者
EC業界向け専門紙「日本ネット経済新聞」で記者してます。EC、通販、モノづくり、流通、マーケティングなど取材していく中で紙面には書かない自分の考えや疑問について書いていきたいと思います