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【NYAUWとMAPIのクロスミッション】⑦「(紹介状作成)音声文字起こしをAIできれいな文章へ①」

クリニックでの診療以外にMAPI(医療AI推進機構)の想いに賛同し活動に参加させていただいております。
(この記事も井手個人の見解として記述をしております)


先日は


一見【デジタル】のように見えるために期待値が上がってしまいますが、実は【アナログ】で複製・編集が困難な【偽デジタル】について書きました。その代表例である紹介状の文字起こしを前提としたOCR機能を書かせていただきました。


紹介状といえば①

先日は他院から来た紹介状文字起こしOCRでしたが、自分で紹介状を書くときにはどうしているかと言いますと

典型的な内容の紹介状を準備したり、返信したりする際にはSTREAM DECKで書いております。こういったボタンを作って簡単に作文ができるようにします



紹介状といえば②

しかし、最近は口述で紹介状やこのnoteの記事を書いております

まずは練習のためにWINDOWSにデフォルトで入っている音声入力で簡単な白内障の紹介状を例にやってみます

【音声入力】(WINDOWSに付属の無料の音声文字起こしツール)

えっとええ、平素より大変お世話になっております。当院初診の患者様ですが、白内障による視力低下と無視を認めました。患者様と相談させていただきましたところ、ご年齢の割にえっと非常にお元気な方ですので、金にて日帰り手術をご希望されました。ご多忙の中、大変申し訳ありませんが、よろしくお願いします。東京ビジョンアイクリック阿佐ヶ谷井手武」(これはリアルな入力文字起こしです)

以前は音声文字起こしされた文章をマニュアルで訂正して貼り付けておりました。しかし、AIツールの発展した現在においてそんなことを行うのは不毛ですので、個人的に好きなGEMINIを使って紹介状の文章を校正しております。

【GEMINIにて】
そしてGEMINIにて訂正してもらったら
「平素より大変お世話になっております。
当院初診の患者様ですが、白内障による視力低下と霧視を認めました。患者様と相談の結果、ご年齢の割に大変お元気なため、日帰り手術を希望されました。
ご多忙の中、大変申し訳ございませんが、よろしくお願い申し上げます。
東京ビジョンアイクリック阿佐ヶ谷 井手武」
と変換してくれています

・つなぎ言葉を削除してくれています
・無視>霧視と正解に
・金にて>削除(本当は「貴院」にてにしたかったのですが)

という大きなエラーをしっかり直してくれています。

本当?

「そんな都合の良い訂正してくれるの?」「わからないからと思って自作自演で手入力で訂正しているんじゃないの?」と疑念を持たれるかもしれませんが、それくらい優秀になっているのです。実際のスクリーンショットをお見せします

本当でしょ?

でも面倒だなー、TPPIです

実際にやろうと思えば以下のSTEPを経なければなりません
①WORDPADやメモ帳アプリを立ち上げる
②音声入力機能を起動
③実際に音声入力
④その文字起こしの結果をコピー
⑤GEMINI(ChatGPTなどでもOKですよ)を立ち上げる
⑥GEMINIにプロンプトを入れる
⑦文字起こしをコピーしたものをGeminiにペースト
⑧ENTERおして結果を待つ
⑨結果を紹介状に貼り付ける

やろうと思えばできますが、そんな面倒なことをするくらいなら「いつもどおりキーボード入力で良いや」、または「tream Deckでいいや」となるはずです。

TPPIを解決したい井手がやるくらいなので、そんな、面倒なことなどするわけ無いんです。


TPPI

いつも意識することが「THEORETICALLY POSSIBLE、BUT PRACTICALLY IMPOSSIBLE(TPPI)の解決です」

・オリンピック選手に競技を選べばなれますが、なろうとする人は殆どいないですよね?
・宝くじも理屈上買い占めれば必ず当たりますが買い占めませんよね(期待値上平均すると胴元には負けるので)

先程の①-⑨のステップを私がするわけ無いんです。では、どうやって解決しているのでしょうか?

今日はここまで


(再掲)とにかく試してみよう!

ChatGPTやCopilotやGeminiでは無料で試せるものがありますのでまずは触れてみてください。

目的は一般のAIを使うことでメリットやデメリットや使い分けの理解が出来て、医療AIでも結局そういったケアをしながら使うことでメリットが大きくなり、悪くないんじゃないという理解をされる先生方や医療機関が増えることが大切だと思うのです。


(再掲)AIと間接民主主義

これはMAPIのメンバーの言葉で感動したものです・

「データを提供していなければ、AIはその施設の特性を無視して判断するように、基準が作られていきます。学習データを提供することで、間接的に、自分たちの医療判断や患者層を基準に取り入れさせるという意味では、間接民主主義みたいだなと思いました。」

そういった意味でデータを提供してくださいということも大切ですが、AIを使ってダメさ加減にため息を感じていただくことでデータ提供が更に進むと思います



(再掲)このシリーズの目的は?

医療以外の日常でAIに触れることで、医療AIのデータ流通や医療機関へのAI導入が増え、患者さんケアの向上、医療従事者への負担減少、社会保障の負担軽減、医療レベルの上昇などにつながるというマクロ視点でのミッションと考えます。


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