Invent the future
マルセル・ビック(Marcel Bich)が1945年に立ち上げたフランスを代表するBIC。
2002年ニューヨーク近代美術館(MoMA)から、永久所蔵品に認定されている「BIC Cristal ミディアム」など、油性ボールペンの世界におけるBICの存在はひとつの大きな象徴。
そんな70年以上の歴史がある中、昨年「BIC2022 – INVENT THE FUTURE」のもと、組織と投資分野の再編成にのりだし、まさに未来を発明するため、また走り出している。
ステーショナリー、ライター、剃刀。大きな変化が出しにくい分野を主にしている中で、どのような変革が行われていくのか、BICBOYの活躍が楽しみ!
ちなみに、ステーショナリーから脱線するけど、BICの3本柱の一つ、ライター。このライターは、使い捨てとは思えないくらいハイスペックで、よくある使い捨てライターは着火可能回数が1,000回程度(もしくは以下)が多い中、例えばスタンダードサイズでは3,000回以上の着火が可能、しかも使い捨てライターが苦手の寒い場所でもつきやすい(使ってるガスが違うから)など、実はかなり優秀。
ついでにBICのネタをもう一つ。このロゴのデザイン、ポスターデザインの巨匠レイモン・サヴィニャックによるもの。エールフランス、ルノー、エルメス、ダノンなどのポスターやグラフィックをデザインしたデザイナーと言えば巨匠ぷりは伝わるかしら。
ポップでありながら、無駄もなければ飽きもなく、ボールペンという起業の軸になったプロダクトをロゴにこめたデザイン。オールドにしてなお美しい。
ところで、レイモン・サヴィニャック、そして先日のLinenのラジオエルメスの記事でも登場したエルメス。エルメス繋がりで、ついでのついでにもう一つだけ。
このエルメスの有名なロゴ。なぜ、デュック(四輪馬車)とタイガー(従者)がいて、デュックに乗る主人はいないのでしょうか。考えたら分かるんだけど、意外に気にせず見落としていたりしないですか?
答えは...その通り!(一つしかないよね)