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2024年のさいごに。
さて、このnoteも書きかけの記事をいくつも抱えたまま年末を迎えてしまった。最後にひとつだけでも書いておきたい。間に合うかな(現在12/25)。今年は(も)あまりにたくさんのことがあった。
まずは2月に、北村写真機店で2度目の1ヶ月にわたる個展「世界に、なにを見よう」を開催できた。1月に決まったので、死ぬ気で頑張った!
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Leica M10-P thambar 90mm f2.2
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Leica M10-P thambar 90mm f2.2
self portrait
はじめての奇跡を経て、2度目というのは真価が問われるなと心して臨んだ展示でした。
その時のnote。↓
北村写真機店でのロングインタビューも素敵だったのでぜひ。
それから、写真展開催中の2月に映画「ゴールド・ボーイ」の公開。
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写真展からゴールド・ボーイの話までのインタビュー記事が、長らくYahoo!ニュースに連載されていました。
金子修介監督とは、「信虎」「百合の雨音」(主演)に続き、これで3作目。北村一輝さん演じる打越一平の妻、遙役での出演でした。あまりのボロボロの風貌に、私と気付かない人が続出。(笑)
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たぶん映画の中でも一番救いのない役だったと思う。ほぼ1ヶ月を沖縄で過ごした。映画の公開と写真展の時期が被っていたので、映画をご覧になったお客さまがそのまま写真展会場にもいらしてくれて、「あぁ、お母さん!ちゃんと元気だ!明るくてよかった!」と言われるほど。現場ではバックステージ写真も撮影し、パンフレットに収められている。
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4月にはプレオム劇「ギラギラの月」。
大好きな中島淳彦作品、久しぶりの下北沢スズナリでした。今までの俳優人生のなかで最も出番とセリフが多く、最初役をいただいた時は真っ青になりましたが、完走しました。苦労もしましたが、楽しいしかなかった。幸せすぎて、大人なのに打ち上げで大泣きした。ごめんね。
ちょっと切ない役だったよね。寮母さん的な。
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やはり生のお芝居はかけがえのないものだなと思った。
観にきてくださったみなさん、ありがとうございました。
5月にはJPS展にて奨励賞という大変ありがたい賞をいただいて、東京都写真美術館で展示されるというご褒美がありました。
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Leica M10-P thambar 90mm f2.2
self portrait
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Leica M10-P summilux 35mm f1.4 2nd
JPS展についてもYahoo!ニュースに書いていただきました。
そして9月にはフォクトレンダー展に出展。
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Leica M10-P Heliar classic 50mm f1.5
self portrait
ハービー・山口さんにレンズをお借りしての撮影でした。わたしらしくセルフポートレートで。ろうそくと鏡を使って奥行きのある作品に仕上げました。モノクロしばりだったのでちょっと新鮮でした。蝶の切り絵は自作です。
そして10月には、亀山トリエンナーレ2024という国際芸術祭に参加。ついに写真という枠を飛び出すことに挑戦しました。
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たくさん悩み、焦り、捻り出し、インスタレーションを完成させました。プランが降りてくるまでは、本当に怖かった!おかげさまでファンタジックな空間が、貴重な文化財のお宅に出現しました。
こちらもYahoo!ニュースで連載していただきました。番外編では本人による作品解説も。
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Leica M10-P thambar 90mm f2.2
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がむしゃらだったけれど、振り返れば、現代アーティストデビューということになったのかな?ほんまかいな。
昨年くらいからは観に行く展示の幅も広がり、素敵な現代アーティストもたくさん発見しました。知る程にこりゃ大変な世界だな…何で手を出したんや…と奥深さに震えながら、一方で改めて、逆の立場から写真を見直す視線を持つこともできている。いまは写真の窮屈さと自由さと、両面を感じている。
11月には人生5度目の海外へ。パリフォトという世界最大規模の写真の祭典を目撃してきた。
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Leica M10-P thambar 90mm f2.2
こんなにもいろんなアプローチで撮っているひとが世界にはいるのか!とぶん殴られた気持ちになったし、だからこそ、自分の立ち位置を丁寧に確認するような作業にもなった。あまりに強烈なインプットに、半ば強制的にギュッと圧縮されるように、わたしの好きなもの、撮りたいものはこれです‼︎と宣言させられた気持ちになった。たまらずパリ郊外に飛び出し、森で、長閑な街で、深呼吸した。森、白鳥、窓の灯り、すきよ。
そして、マルモッタン美術館で、改めて、モネに恋をした。
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前世はたぶん一緒にいたんじゃないかとさえ思う。
やだ…おんなじもの撮ってる(描いてる)…
やだ…おんなじこと言ってる…
という答え合わせがその後も何度もあって、涙した。
視線に、視座に、一緒に息をしているような体感になる。
あなたというひとは。
ファッションになり得ない心を持ち合わせていることも、深く実感した。
「私の絵画について論じる人々は私が抽象と現実に結びつく想像の極致に至ったと結論づける。
だが、私の絵画を、「世界の外のどこかの別の場所」へと遠ざけるのは、行きすぎというものだ。
作品の華麗さは、私の源であるところの
自然から湧き出る賜物である。」
クロード・モネ
そう、世界は美しい。
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わたしは夢のように撮るけれど、決して抽象にはし過ぎず、自然をトレースして詰め込むことを意識している。
四隅までギチギチに詰めがちなところは共通項ね。
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Leica M10-P thambar 90mm f2.2
精神の話。
わたしの今生の師匠、ハービー・山口さんとは、近ごろ禅問答のような在り方の話をすることが増えた。それはクォリティはクリアしたということを意味するので素直に嬉しく、いよいよ核だな、というものに取り掛かれている気がする。
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「発想、行動力、しつこさ」が大事だという。
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わたしはマーケティングや立ち回りが上手い方ではないので、たぶん時間はかかると思うが、信じる心は生まれつつある。もしもこの先、マーケティングに乗らなかったとして、それでも深く自分の作品を愛せる自信がある。
と、でもそれは、最初の個展のときから言っていた気もする…じぶんの感覚だけは、頼りにできるんです、と。
思い返すと、最初から言い切っていたな…
それだけは信じられるんです。なぜか。
そういう意味では大丈夫。
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photo by 石井朋彦さん
最近知り合った方に、映画プロデューサーで写真家の石井朋彦さんという方がいて、彼のアプローチは見事なまでに自分と違うので、話していて楽しいし刺激的だし、とても新鮮な気持ちになる。人とおなじことをしても仕方がないので、言語化のとても上手い彼の言葉を聞いたり読んだりしながら、逆作業でまたじぶんの道を確認しているのだと思う。へぇ、そんな風に撮ってるんだ、おなじような道具(M型ライカ)を使っているのに。性格がそのまま出るので興味深い。みんな違って、みんな、いい!
そして改めて、じぶんの考え方は変わってるのかもな…と笑ってしまう。
わたしは、カメラは魔法の道具だと本気で思っている。
レンズ(とくにthambar 90mm f2.2)を通した世界は、魔法の世界なのだ。
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だから、見たままよりも美しいと思った時だけシャッターを切ようにしている。だって、わたしが持っているレンズは、魔法がかかっているのだ。
どぅれどれ、この魔法のレンズで見たらどんな風に見えるんだい?
と思いながら覗いている。魔女みたいやな。
ね?やばいでしょ?わかる。(笑)
世界が美しくあってほしいという願いでもある。だから込める。
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Leica M10-P summarit 50mm f1.5
それでも最近はステートメントやプランなどを提出することが増えたので、考えがまとまりやすくなってきた感はある。
いまは「内観と外観の融合」なんてことをテーマに組み立てていて、この年末にもいくつかプランを考えたのだが、実現するかなあ。したらいいなあ。
なかなかこんなふうに腰を据えて書けなかったので、年末ギリギリの滑り込みセーフ。駆け足でまとめてみました。来年はまだ予定も定まってないので、流れに乗ってみようと思います。
先ほどやっと!送信ボタンを押せて、今年のやるべきことは納めたので、
はぁ、やっと、息をついて、言える。。
ゆく年くる年!良いお年をー!
久しぶりすぎて忘れそうだ。
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