機動戦士ガンダムSEED 友と君と戦場で。をクリアしました
キラがストライクで舞い降りる翼したあたりから最後まで駆け抜けた。
新しいBGMが鳴るたびに立ち止まって録音してを繰り返し。
登場人物がなにか言うたびにスクリーンショットをパシャパシャし。
なんだか騒がしいプレイの仕方だった。
グラフィック・サウンド
原作のバンクシーンを再現した攻撃アニメはほぼ画面全体を使っていて非常に豪華。使いまわしもなく武装の数だけ攻撃アニメがある。
立ち絵もアニメの雰囲気がよく出ていて、人によっては服装の差分もある。
流石に全てのシーンで正しい服装というわけにもいかないが。
劇中の印象的なシーンは一枚絵も用意され、さらに同じクオリティで描き下ろしのイラストもある。
音楽は主題歌のアレンジが何曲もあり、更には劇伴音楽までもがアレンジされて使用されている。
シンプルに褒める点しか出てこないので多くを語る必要がない。
シナリオ
流石にちょっとダイジェストすぎるきらいがある。
ゲームでも一区切りごとにPHASE-XXと出るのだが、ゲーム内のPHASE数は12。ざっくり4倍の濃度になっている。
ディアッカがミリアリアの神経を逆なでしたかと思えば、次の出番ではすっかりアークエンジェルのパイロットですみたいな面をしていたり。
ナレーションだけで一度目のジェネシスが撃たれた描写を行ったり。
その代わり艦内で自由時間を過ごすパートでオリジナルのショートストーリーがそこそこの量語られる。
トールの追悼式を開いたり、第二次ケバブソース論争が始まったりして、しかも一枚絵つき。
更には本編でも自由時間をうまく立ち回ることでノイマン少尉とバジルール中尉が恋仲になったり、最後のアークエンジェルVSドミニオンでバジルール少佐がこっそり脱出艇に乗って生き延びたりする。でもフレイは死ぬ。
あと、テキスト自体が非常に口語調。
アニメの台本ではなく、アニメを見て台詞を書き下ろしたような感じ。
戦闘パート
正直おまけ程度に感じる。
AでロックオンしてBで攻撃、武装はだいたい3種類でロックオンマーカーの範囲も違う…とそれなりに作られているが、基本的には一度攻撃したら敵の無敵時間中に別の敵を攻撃して、最初の敵を殴れるようになったらまた殴って…くらいの単調なプレイでなんとかなってしまう。
それでも選んだ武装に応じたカットシーンが見られるし、僚機のカットシーンもしっかり作られているので、やっぱりビジュアルで食っている感じ。
ロックオンマーカーの範囲もビームライフルは真っ直ぐ飛ぶがランチャーストライカーなら3WAY、ビームソードは自機の近くに一定時間出続けて、ミーティアは端から端まで届こうかというくらいの長射程を極太範囲で一斉にロックオンできる…と個性豊かできちんと特徴を再現できている。
カットシーン以外はSDサイズで表示され、この画面でストーリーが語られることもしばしば。
総括
ストーリーはダイジェスト、戦闘パートもおまけ程度…のように感じてしまうが、アニメを観たユーザーに向けてのゲームであればダイジェストでも十分だし、戦闘パートも多くの人がストーリーを進められるようになっているという見方もできる。
個人的にはゲームオリジナルの掘り下げやifストーリーと再現度の高いビジュアルで十分にファンサービスができていると感じた。
時折「なんじゃこりゃ」と言ってしまいそうになる部分もあるが、そこを踏まえて楽しめる作品だと思う。