味に深みを出す?!チリペースト
イギリス2週間の旅から、真夏のようなキプロスへ戻ってきました。
まだ6月だというのに日中は30度超えが続く日々。朝晩は涼気があり気持ちがよいのですが、問題は蚊の出現。アジアから地中海へ…ついに蚊フリーな夏を満喫できるかと思っていたのですが。まさかタイで購入した蚊よけプラグがキプロスでも毎晩、コンセントでフル稼働することになろうとは。
中南米コスタリカで体験した夢のような無蚊天国が今でも忘れられません。
ジャングルに分け入ってアカメアマガエルを観察していても、蚊に刺されることのなかった幸せ。窓を開けっぱなしにして大の字になって寝ていても、蚊に襲われることが一度もなかった解放感。ミモザ・カクテル2杯で顔が真っ赤に腫れたようになっていたとしても、手足は一度も腫れることのなかった喜び。
あれは一体なんだったんでしょう。数年前にはデング熱の流行もあったようなので、蚊の存在はもちろんあるよう。地域、季節によるんでしょうかね。あるサイトで書かれているように、あまりにも多く存在する鳥や小動物が食べてしまうとか。この謎をご存知の方がいらしたら、ぜひ教えてください。
さてさて、前置き(!?)が長くなってしまいましたが、ハーブ&スパイスについて。この度のイギリス旅行でもこのマジックを感じてきました。旅行といっても、旦那(イギリス人)の家族・親戚訪問なもので、デヴォン州とサマセット州というイングランド南西部のみのお話です。
まずは義父の作る料理。40年におよぶ家庭料理歴があり、飽くなき探求心の塊である義父の日々のメニューは、主食だけ見てもクスクスからパスタ、米(炊飯、リゾット)、ジャガイモ(ベイクド、ロースト)、パン、豆など幅広く、二日連続で同じ主食を食べることはめったにありません。そんな彼がハーブ&スパイスのマジックを取り入れないわけがなく、サラダにもラム肉のマリネ用タレ(そしてそのグレイビーソース)にも、手作りグラノーラにも、ありとあらゆるレシピに何かしらのハーブ&スパイスを使っていました。イタリアンハーブのミックス、コリアンダーやクミンのパウダー、セロリ、シナモン等々。
今回、特に気になったのが「チリペースト(ソース)」の使い方。使用チリペーストはこちら(Pure Heat Chilli Sauce おそらく義父はLidlというドイツ系スーパーで購入しています)。
全体の60%が赤トウガラシというこちらのペースト。タイなどアジアで使われているチリペーストに比べると辛味が抑えられているけれども、スプーン1杯ほどソースやタレに混ぜるだけで、味にグンと深みが出るんです。辛いものが苦手な義母でも安心して食べられ、刺激を楽しむ辛味というより、味に濃厚さを加える辛味という感じ。
私が見て聞いた限りでは、義父はこのペーストをドレッシングに混ぜたり、ミートボールのトマトソースやサンドイッチのソースに加えたりしていました。私は辛味、刺激、なんでもこい!なので、タイのチリペーストや豆板醤、コチュジャンなども大好きなのですが、これらのペーストは主張がやや強すぎるところがあります。またスイートチリソースは甘味が強すぎ、トウガラシらしさが薄くなってしまっていることが多く。脇役として味に深みを出すには、辛味の抑えられた、でもトウガラシのなんともいえない深い味わいのあるものがよさそうです。
キプロスや日本で同じようなチリペーストを見つけることができるでしょうか!きっとあるはず。週末にスーパーに行くのが楽しみです。日本での購入先もわかりましたらご報告しますね。
それでは、ごきげんよう~