研究者のお金事情その2
どうもテキサス猫です。
前回は博士課程の学生のお金事情について書いたので今回は博士号取得後の若手研究者のお金事情についてお話ししたいと思います。
博士号を取得した研究者がアカデミックで研究を続けようと思った場合、助教などの教員のポジションを得るのが理想的です。
教員のポジションにも助教と特任助教のようにいくつか種類があります。
正規の教員である助教、准教、教授とは国立大学の場合、学部ごとに人数の定員が定められておりポストが空かないことには職を得ることはできません。
特任の教職は予算がある場合などに特設される職で任期があり更新性です。予算が切れる場合にはポストが突然無くなる場合もあります。
ただ博士号取得後にすぐに教員になれる人は相当優秀な人か運の良い人で、大多数の研究者は博士研究員(ポスドク)として職に就きます。
ポスドクは一年更新の時限雇用であることが多く、教員になるまでの繋ぎとしてトレーニングも兼ねているので待遇はあまり良くありません。
ポスドクは研究室のボスの獲得している研究費のうち人件費として使えるものから給与が支払われることになります。
教員やポスドクの給料は大学ごとに規定されていて研究者の業績(主に論文数)に基づいて算出されます。
給与は正規の教員(特に助教)に比べて特任のポストの方が不安定なので高いことが多いです。
日本では教員の数が限られているので若手の研究者はポスドクをしながら教員の枠が空くのを待って、空けば公募に応募するというサイクルを繰り返すことになります。
世知辛い世の中です。
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