コロナウイルスに関して博士研究員が思うことーその2ー
どうもテキサス猫です。
前回に引き続きコロナウイルスについて書きたいと思います。
これは私の個人的見解です。
COVID-19のパンデミックについて
前回新型コロナウイルスはそこまで致死率が高いわけではないことに言及しました。
しかし現在進行形で新型コロナウイルスによるパンデミック(感染爆発)は世界中で猛威を振るっています。
一番大きな理由は新型コロナウイルスが今まで人類が経験したことのないウイルス=免疫を持っている人がいないことにあります。
つまり他の感染症に比べて感染が広がりやすいということです。
致死率が低くても感染者数が多ければ重症者や死者の数は膨大なものになります。
現状一番問題になっていることは感染者数が爆発的に増えたせいで病院のキャパシティがパンク状態になり病院機能がマヒしてしますことが懸念されていますし、実際にいくつかの国と地方では医療崩壊が起きています。
つまり感染者数の増加を減らして医療機関にかかる負担を減らすことが重要になってきます。
前回コロナウイルスはそこまで致死率が高くないと書きました。ただし感染者数が膨大になると問題になるので医療機関のキャパシティを超えない程度には感染者数の増加を抑えないといけない訳です。
コロナウイルスの検査に思うこと
2019年の年末に確認された新型コロナウイルスは国境を越えて世界中に感染を広げました。そのころからコロナウイルスに関する検査の是非が議論されています。
ウイルス感染に対して使われる検査は大きく分けて三種類のものを検出するものに分けられます。抗原検出、核酸検出、抗体検出の3つです。
抗原検出はウイルスのタンパク質を検出します。ウイルスを免疫して作られる抗体を利用することでウイルス抗原を検出できるようになります。
核酸検出はウイルスの遺伝子を検出する方法でPCRやLAMP法によってウイルス遺伝子を増幅し検出します。
抗体検査は体内にウイルスに対する抗体があるかどうかを調べます。
抗原検出や核酸検出による検査はウイルスが体内にいるかどうかを調べる検査です。つまり現在進行形でウイルスに感染しているかどうかを調べる検査です。ウイルスを排出しているかどうかを調べるものです。
それに対して抗体検査は過去にウイルスに感染していたかどうかを調べる検査です。ウイルスに感染した場合体内ではウイルスに対抗するために抗体が作られます。だいたい感染後1週間後から検出可能なレベルまで抗体ができ始め、2週間後にピークを迎えます。ですので過去にウイルスに感染していたかどうかを調べる検査です。
日本はPCR検査数が少ないということが非難されていましたが、私はPCR検査の数が少ないことに関してはそこまで問題だと思っていません。
新型コロナウイルスに感染していたことが分かっても特効薬があるわけではので特別な対処法があるわけではないからです。
またPCR検査は検査の結果が陰性だったからとして感染していないことを証明することもできません。
つまりCOVID-19が疑われた場合、症状が重症でない限りPCR検査の結果が陽性だろうと陰性だろうと14日間の自宅謹慎の対応をすべきなのは変わらないのです。
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