研究者にとって論文とは何ぞや?
どうもテキサス猫です。
研究者は論文を書く、論文を書かなければならない。
論文とは一体何なのか?
研究者の業績として評価される一番重要なものが発表論文数です。
卒業論文や修士論文、博士論文、日本語論文、英語論文と論文と名の付くものは色々ありますが我々のような生命科学系の研究をしている者にとっては査読を突破し受理された後に国際学術誌に掲載される論文のことを指します。
査読とはPeer Reviewとも呼ばれ研究者同士で相互的に論文の品質を確かめるシステムで、投稿した論文は同じ分野の研究を行っている他の研究者が新規性、データの正確さ、そこから導き出される考察が理論的に齟齬がないかどうかなどを判断されReject(却下)Revise(修正)Accept(受理)が判断されます。
論文が掲載される雑誌はImpact factor(IF)と呼ばれる論文被引用数/掲載論文数でされる指数で評価されます。IFが高いということは掲載されている論文がよく引用されている=関心度の高い論文が乗っているということです。
有名な学術誌であるNature、Cell、ScienceなどはIFが30とかを超えています。
論文の著者となるときに重要視されるのが順番です。
First author(筆頭著者)とCorresponding author(責任著者)が一番重要視されます。
First authorとは論文の実験、執筆を主に行った著者でその論文に関わることを実質的に行った著者として判断されます。
Corresponding authorはそ論文に関わる実験にかかる費用を出し、論文の指導を行った著者として判断されます。
その他は共著者として判断されるのであまり順番は重要ではありませんが、第2著者は共同研究者として主だった役割があるとのことで少しポイントアップです。
研究者はできるだけ多くの論文を、できるだけIFの高い雑誌に、できるだけ良い著者順で掲載することに命を懸けているわけです。