似ている人
最近地面師たちってのを観た。
なんだか全然だめだった。爆笑問題の太田さんのメールの読み方の方が良いと思う。
それとなんかツッコミどころが多過ぎて萎えた。
そんな地面師たちを勧めて来た友達はDARKってのを観ていると言っていたもんだから、最近はDARKってのを観ている。
これがなかなか面白い。
エゴン・ティーデマンを演じている方が誰かにめっちゃ似てるなと、ずっとずっと考えていた。
友達の親父だったかな?とか、
どこか他の国の俳優かしら?とか、
すごく考えた。
1週間くらい考えていたのだけど、遂に堪忍袋の尾が切れた!!
そこで、一時停止して探し始めたんだ。
チャットGPTに聞いてみたり、そっくりな顔のマルバツ付けるサイトで探してみたり、自分の写真のフォルダを見てみたり。
はたまたYouTubeの履歴を遡ってみたり。
自分が受けた印象を言葉にしてみたり。
因みに言葉にしてみたら、「家族のようなあたたかみのある人」だった。
ハイジのじいさんだろうかとも思ったのだが、流石にアニメと現実に存在する人物を、感覚の中で混在させはしない。
だとしたら、実写版だろうかとも思ったが、ハイジの実写版は観たことが一瞬しかない。
その一瞬で感じたことといえば、「虫が多いな」である。
山だからこんなにいろんな虫が飛んでいるものなのかと思った。
アニメだとそんなに虫だらけではない。
実写だと虫だらけである。
もしあんな虫だらけの山を高速で移動したら虫まみれになってしまうだろう。
とにかく彼の横に直線的な口が印象だったもので、頭の中でその口を使っていろんなものを咥えさせてみた。
フォークを咥えさせたり、
葉巻を咥えさせたり。
何も咥えさせずに口をぱくぱくさせてみたりした。
段々と真実に近付いていくのを感じる。
頭の中、横顔で口をぱくぱくさせ続けた。
髭の硬さを感じて来たところで、いとこの親父が、ふと頭をよぎった。
だが、そいつの親父を頭の中で想像しようとしても、全然顔が思い出せない。
なので、勝手に思い描いてしまう。
最近爆笑問題カーボーイで、田中さんが黒いビー玉みたいな目で〜っていう話をよく聞くもんだから、黒いビー玉みたいな目をした使いもんにならない人間を思い描いてしまう。
何故なのかというと、いとこの親父はけっこう使いもんになんないもんで、定年後は家で犬とずっと一緒に遊んでるだけらしい。
犬はまさにビー玉みたいな黒い目をしていたからお似合いである。
そしてその親父の顔はテリーギリアムみたいな雰囲気だったなと、いつの日か思ったのを思い出した。
もしかしたらと思い、テリーギリアムで画像検索してみたらエゴン・ティーデマンではないか。
ものすごくスッキリしたんだけど、このDARKってドラマは昔に行ったり過去に行ったりするタイプの話で、同じ人物だけど若い時と年取った時とで俳優さんが違うのである。
でもだいぶ似てるからあまりキャラクターを見失う事もない。
登場人物がけっこう多い話だから、見失ったら全然ハマれないドラマだとも言えるけれども。
そういえば、知ってる俳優が出てると話に入り込むのに時間が掛かるような気がするんだけど、みなさんはどうですか??
知らない役者ばっかりで、演技が良い感じだと実話だと思っちゃう。むしろ繋ぎ合わせたドキュメンタリーじゃないかしらとも思えてしまう。
そうなるとNetflixに加入するのなんて、安いもんだぜってなる。
本当は百年の孤独がリリースされる辺りで加入しようかと思っていたんだけど、こんなにたくさんの良い作品があると、今日は何見ようかなと考えるだけで、一日分のウィルパワーは焼失してしまう。
朝活動する前に、一日を始める前に、Netflixで何見ようかな?と考えてみるとわかる筈である。
ウィルパワーはこんなもんしかないんだなという、そんな自分に気付く筈である。
Netflixで何見ようかな。YouTubeで何見ようかな。アマプラで何見ようかな。
これを考えるだけでウィルパワーは枯渇するので、寝たきりになれる。
みんな横になって見ているんじゃないかしら。
選んで疲れて、観て疲れて、本当は仕事や学校で疲れたから観るというような、そんな娯楽だった筈のものは、より我々を疲弊させる、強力なウィルパワーバキュームコンテンツの氷山の一角である!