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(20代、女性)

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30歳を前にした女の心理 仕事、恋愛、経験について記録がてら書いてみる。 少しでもおもしろく読みやすい文章を目指します。
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#恋愛

大会選び

どうしたら1番になれるのか
考えても考えても答えが出なかった。

でも諦められなかった。

どうしたらいいのか
自分ではわからなかったので
思いきって仲良しの異性の先輩に
相談をもちかけた。

「好きな人に
好きだけど2番目と言われました。
どうしたら1番になれますか?
男の人目線の意見を下さい!」

先輩から返ってきた言葉を
私は忘れない。

「それは無理だと思う。
だって、な

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歯ブラシ

思いもよらない返しだった。

だって私はすでに妥協していた。

この人の彼女のポジションには
なれそうにないなと
ちゃんと理解して
独り占め出来なくても
その中の1番ならいいやと
譲歩していたのに

私は複数人いる中の2番だった。

だいたいこの人はおかしい。

この状況なら、一時的にでも
1番だよと嘘をつけばいいのに
あえて2番だと言ってくる目的は
なんなんだろうか。

いや、真相はわからな

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緑色のソフラン

実らなかった恋ほど
美化されたまま忘れられない。

22歳のとき
とても好きだった人がいた。

同じ職場の人で
よく同期と3人でその人の部屋で
お酒を飲んだ。

部屋は広くはなかったので
いつも3人で川の字で寝ていたのだが
そのうちその人は
必ず私の横で寝るようになり
寝る時に私にだけ
腕枕をしてくれるようになった。

私はその人に惹かれている事に気付いたので
当時付き合っていた人と別れた。

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数字のインパクト

彼は小柄で細身だ。

身長は私とかわらない。
ヒールのある靴を履くと
彼は私より背が低くなる。
そんな事は気にしない。彼も気にしていない。

背の高さを重視する女子は多いが
私は背の高さに本当に興味がない。

以前お付き合いした人には
私より背が低い人もいたが、
なんの問題もなかった。
その人は自分の方が背が低いことを気にしていたけれど、そんなことどうでもよかった。

隣にいる人を見上げようと

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彼の欲しいもの

彼はかわっている。

多趣味な彼の最近のブームは野球だ。

中学時代、野球少年だった彼は
数か月前から地元の友達と野球を始めた…らしい。
(実際見に行ったことはないので本当かどうかは知らない)

毎週金曜日の夜
どこかのグラウンドに集まって
数時間野球をして遊ぶそうだ。

2週間前に彼から
「野球の後、肩が痛くなる。
投げ方が悪いんだろうか」
と相談された。

野球について知識も興味も

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