
飯と宿と都市構造と【名古屋遠征3部作③】
時系列は前回記事と重なってます
恐怖!きしめんスタンド梯子男
時系列はのぞみ343号を名古屋で下車したタイミングに遡ります。新幹線を下車した私はそのまま同行者を引き連れ改札外へ・・・は出ずに在来線乗り換え改札を通りそのまま在来線ホームへ。最初の目的地は名鉄観光だったので在来線乗る予定はなかったのですがなぜ来たのか。名古屋駅ホーム名物の立ち食いきしめん屋の住よしに用があったからなんですねぇ〜。目当てはもちろんきしめん・・・だけではなくてもう一つありました。それが「湯豆腐」です。
この「湯豆腐」は名古屋駅の在来線ホームのきしめん屋で隣のおじさんが「湯豆腐と冷酒」で注文していたときに店員さんがおもむろにパック豆腐を取り出し器に移し、ジャブンときしめんツユを注いでレンチンして出してたのを見て真似したやつです
— 笹松しいたけ🌉1日目西2せ-18a/2日目東5ミ-12a「新スクの淵から」 (@s_sasamatsu) December 8, 2022
このツイートで存在知って以来2年以上ずっと食べたい食べたいと思っていたのですが今回やっと名古屋に行く機会ができたのでこれ目当てで意気揚々と向かったのですが…。券売機を見てもどこにも「とうふ」の項目がないのである。なんでや?まさかホームによって扱い違うんか?と思い別のホームへ。取り扱い商品に若干の差異があるという予想はビンゴでしたが「とうふ」がないのは変わらず。名古屋駅のJR在来線ホームは6面存在し、その全てにきしめんスタンドがありますが、結局全て巡っても巡り合うことはできず、最後に訪れた1、2番線ホームのスタンドで諦めてきしめんを啜るのでした。

ま、湯豆腐なかろうが酒は飲むんですけどね。左に鎮座するのは名古屋めしの中では比較的地味なイメージのあるどて煮。赤味噌を使ったモツ煮でこれがまぁうまいの。モツが持つ(不可抗力)独特の臭み、風味を赤味噌がうまく中和してくれて食べやすいし。

きしめんは言うまでもなくうまいですよね。これは500円のワンコインきしめんだったので量は少々少なかったのですが酒も入れてるしこれくらいがちょうどいいのです。ちなみにきしめんスタンド自体は新幹線ホームにもあるのですが酒の取り扱いは新幹線ホームの店舗にはないのでご注意ください。
スガキヤ好きだがや…
(ちなみにこの項だけ追記です)
夕方、同行者と共に他の身内Pを待ち合わせるために市内某所のイオンへ。スタバかどっかで時間潰すかとか話しながらフードコートに向かうとそこに白抜き赤文字の看板が…。そういえば今来てるのは中京圏だったということを思い出させてくれるのにこれ以上のものはありませんでした。上記のきしめんからそう時間も経っていないこともあり同行者はソフトクリームを注文。スガキヤって甘味処でもありますからね。一方私の注文はこちら。

きしめん食ったの忘れてるんですか???こちら430円の「ラーメン」となっております。いやマジで安い。これでも全盛期と比べればかなり値上げしたってんだから驚きです。脳裏に溢れ出す、高校時代の放課後にイオン寄ってスガキヤでラーメン食べてダラダラとフリーWi-Fiでスマホ使ってた・・・存在しない記憶。正気に戻れお前が高校時代の放課後に食べてたのははなまるうどんのかけ小だ。



まぁ甘いもの枠であんみつも食べるんですけどね、初見さん。
ハウアーユー!ハウアーユー!
時事ネタはすぐ風化するからやめなさいとあれほど…。
河●たかし、ウェルビーでサウナ出てなぜか「ハウアーユー!ハウアーユー!」と連呼しながら汗流さず風呂入ってきた
— くずっち (@kzucchini) October 27, 2024
まぁ前名古屋市長(記事執筆当時)は関係なくてですね、この日のお宿の紹介です。土曜夜、それもライブがある「はずだった」週末ということで名古屋市内のホテルはどこも2万オーバーとかそんなレベル。市内を脱してホテルを確保するという案もあったのですが朝にやりたいこともあったので結局市内で宿を取ることに。でもホテルは高いし…ということで私の選択は

名古屋の繁華街、栄の結構ど真ん中にあるこちらサウナフジ。大都市にありがちなサウナにカプセルホテルがくっついた形態の施設ですね。
料金は夜を明かすためには深夜加算込みで3700円。ホテルに比べりゃ随分安いですしカプセルは空いてなかったので最初はここの休憩スペースで寝るつもりをしてました。ですがいざ入ってみるとなんとカプセルにキャンセル出てそちらに入れるとのこと。そちらは4500円と差額も大してなかったので二つ返事でそちらにしました。最近特に東京都心のホテル相場の高騰が著しいことは度々報道のネタにもされていますが、私もその煽りでカプセルホテル泊の機会が結構増えてましてね。結構気に入っていたのですがこの施設も中々に良かったです。やっぱサウナの後は身体の疲れでよく寝れる気がするんですよね。次名古屋に来たらまた来たいかもしれない。
モーニングその1〜アインス
んで名古屋、というか中京圏の食文化を語る上で欠かせないのが喫茶店のモーニング文化。朝時間帯に飲み物を注文するとトーストとかゆで卵とか他にも店舗によって様々ですが色々と付いてくるという随分太っ腹な文化ですが、前項で話してた朝からやりたいことってのがこれでした。んで色々調べて今回最初のモーニングに選んだのがここアインス。

立地がいいのもあってかそこそこ並んでいたのですが、幸い入れ替わりタイミングだったらしく10分程度で店内に案内されました。ここのモーニングは写真にもある通りトーストとゆで卵というオーソドックスな内容でしたが…。

こちら+350円のハムエッグモーニング。追加料金こそかかりますが内容が写真の通りめっちゃグレードアップしてまして思わず頼んでしまいました。朝に弱いというのもあってあまり朝食は食べられない派閥なのですが、量もそこまで多いわけではなく非常に満足度の高いものでした。

ちなみに一つ注意点があるとすると、この店は全席喫煙可なのでタバコが苦手な人はちょっと来ないのが無難かも。実際私が入った時も周りを見渡すと吸ってない人の方が少ないレベルでしたし。記事執筆中に気づいたんですけどその関係で20歳未満は入店できないらしい。マジの大人の喫茶店じゃん。
子豚ではないだろ
名古屋めしと聞いて皆さん何を思い浮かべるでしょうか。私は味噌カツ、味噌煮込みうどん、きしめん、手羽先、ひつまぶしの5つが真っ先に出てきます。この5つでピンと来た方とはいい酒が飲めそうですね。これは名古屋のテレビ局CBCテレビの深夜バラエティ『ノブナガ』のロケ企画であった『ごはんリレー』で挙げられた名古屋名物。簡単に説明すると街行く人に昨日食べたものを一つ聞いて同じものを同じ場所に出向いて食べるというもので、先述の5つの名古屋名物を3つ食べられたらゴールというもの。私が見てたのは正確にはこれを独立番組として再編集した再放送・地方局販売フォーマットである『おかわり!ごはんリレー』なのですが、とにかくこの番組内で確か唯一複数回出た名古屋名物が味噌カツでした。

そしてその味噌カツで有名なのがこちら矢場とん。でらますミリオンにも参加しており、担当アイドルはなんと聖母天空橋朋花さん。これ以上ない適任枠で発表時はみんな騒いでた記憶があります。

・・・しかし改めてみるとやっぱ「子豚」ではないよなぁこの恰幅のよさ。まぁ恰幅よくなきゃ美味しくないでしょうしねぇ。
こちらは日曜夜に訪れましたイオンモールナゴヤドーム前店。今回こっちに来てた身内ほぼフルメンバーで向かったため8人とかいう大所帯になりましたが9時前というかなり遅い時間だったためかすんなり入れました。んでノベルティも本来公式で配布されてるでらますパスポートの提示が必要だったのですが、何の集まりか店員さんにも一目瞭然だったらしく選ばせてまでもらえる厚遇っぷり。誰だ顔面でらますパスポートとか言ったの。

注文がこちら。確か人気ナンバーワンのわらじとんかつの全味噌(普通のソースと半々もできる)にどて煮、そしてネギも追加。金額は恐ろしいことになりましたが非常に美味しかったです。どて煮追加はもちろんきしめんスタンドで気に入ったというのもありましたが、YouTubeで見たおすすめの食べ方で味噌カツをどて煮の味噌に漬けて食べるというのが紹介されておりそっちを実践してみたかったというのが大きいです。どて煮の味噌はモツの臭みを打ち消すため結構強めの味付けになっておりそれがカツにも合うという説明でしたがこれは正解でした。皆さんにもぜひやってほしい。ネギも同じ動画でおすすめされていたものでこれも良かった。味噌とネギの相性は抜群です。なおご飯のおかわりが無料だったのですが無料だからって調子に乗るのよくないね。ほぼ全員おかわりしてもれなく苦しんでました。
日曜夜のビジホは安いです
名古屋は東京と違って週末じゃなきゃそこまで高くなくて助かりました。日曜から2泊で9000円ちょっと。どこに投宿したのかというと

R&Bホテル名古屋錦。栄のすぐ西側に位置しており名古屋の最都心部に近い立地と言っても言い過ぎではないでしょう。んで部屋がどうなってるかといえばこちら。

少々狭いですがかなり内装が新しく清潔感があり寝るだけにしてはあまりに上等。オタクの皆さんが一番気にするであろうコンセントの数も枕元に1つ、デスクに4つと非常に充実しています。
モーニングその2〜コーヒーショップかこ
んで月曜朝も早起き(当社比)してモーニングへ。今回向かったのはコーヒーショップ かこ 花車本店。

この名古屋遠征で一番並んだ時間長いのここでした。モーニングのためにまさか1時間並ぶとは…。

明らかにPの見た目してる方も何人も並んでおり、持ってた痛バッグに店員さんが可愛いねと話してる場面もありました。席に案内されても隣に座ってたカップルが茜ちゃんぬいと写真撮ってたりそのカップルの後に案内された人もなんやいね白石Tシャツ着てたり。やっぱみんな月曜休む前提だったんですねぇ。

ちなみにここも飲み物を頼むと無料で付いてくるモーニングに加えて追加課金のモーニングが存在。

今回選んだのは値段も人気もナンバーワンのシャンティールージュスペシャル。トーストを4等分してその上につぶあんを載せ、さらにその上にホイップクリームを載せさらにさらにその上にフルーツコンフィルチェ(ジャムみたいなもん)4種を載せるという豪華絢爛な代物。飲み物にはアイスコーヒーを注文し、しめて1000円という非常に豪勢な朝食になりました。

少々甘すぎる気もしましたがね、まぁ行列ができるだけあって非常に美味しかったです。ジャムとクリームとあんこという一見バラバラそうな組み合わせですが、クリームが非常に口当たりが軽くてそれでいてジャムとあんこのいい橋渡し役になっていました。胸焼けしそうでしたがそれを差し引いてなお素晴らしいと思えるモーニングでしたね。
ユドウフ・リベンジ@千種駅
名古屋市街地東の要石のような存在の千種駅。名古屋の鉄道の中でもとりわけ大動脈的役割を担っている市営地下鉄東山線とJR中央線の結節点ということもあり非常に利用者も多く中央線側は特急しなのを含めた全列車が停車するターミナルです。そんな主要駅千種にはもう一つ重要なものがございまして。

きしめんスタンドの住よしがJRホームに存在するのです。ここが「湯豆腐」捜索最後の場所でしたが…。

ありました!これこそ私の求めていたもの。これをアテに酒飲むのが名古屋来た時の夢だった…!随分しょうもないというかなんというか。


他に頼んだのはさつま揚げとかき揚げ天ぷらをこちらもきしめんのつゆに浸したいわゆる天つま、そして忘れちゃいけないルービー。いやもうマジで優勝でした。強いていうならビールより日本酒に合う感じの品々だったのでそっちが欲しかったのですが、残念ながら千種駅の店舗は酒がビールとレモンサワーのみ。とはいえきしめん抜きにしても非常に素晴らしいとこだということがお分かりいただけたと思います。次名古屋来た時もきしめんスタンドで一杯引っ掛けるのはやりたいですね。
外縁としてのJR中央線
名古屋の都市構造についての所感を最後に軽く。千種駅に向かうのに名古屋から夕方6時台にJR中央線に乗車しましたが、まぁ凄まじい混雑だったんですよ。中央線の車両は特急しなの及び車両が共通のホームライナー瑞浪を除き、オールロングシート8両の315系に統一されているのですが、それでも満員電車の様相を呈していました。しかも名古屋だけでなく金山、そして今回降りた千種でも大量の乗車。こういった状況の最大の要因として名古屋地区の他のJR各線と異なり、中央線には並走する私鉄路線が存在しないことがまず挙げられます。ただ、もう一つ感じたのは名古屋市街地の外縁部をどこに線引くか考えた時、南半球部に関してはこのJR中央線をそのままなぞるのが感覚に合致してることでした。そのために名古屋市街地へ通勤通学する場合に南側をぐるっと半周する中央線の存在は非常に都合がいいんですよね。
まず名古屋駅。地名としては名駅と呼ばれ、近年商業集積の中心的地位が繁華街である栄などから徐々に移ってきている感がありますが(伊勢佐木町から繁華街機能を奪取した横浜西口の構図を見ているよう)、そんな栄など名古屋市街地の中心から見たとき西側の要であることに変わりはありません。
ついで金山駅。中央線と東海道線及び名鉄線が分岐する南の要です。また日本の地下鉄では珍しく完全な環状線を形成している市営地下鉄名城線も通っており、名鉄が当駅から名古屋駅方面までの線路容量が限界で朝夕ラッシュ時を中心に名鉄名古屋駅まで入ることができずに当駅で郊外方面に折り返す列車を多数設定していることもあって名古屋駅に次ぐターミナルとしての地位を確立している感があります。セカンドターミナル、なんて呼び方がこの駅ほど似合う駅も他にないでしょう。
そして東の要に位置すると考えられるのが千種駅・・・と大曽根駅ですかね。大曽根駅は中央線と先述の名城線、そして名鉄の他路線と一切接していない孤立路線である名鉄瀬戸線の交点で、また名古屋の珍交通の一つであるガイドウェイバスのゆとりーとラインの始発駅でもある駅ですね。しかしターミナル駅をガン無視して繁華街の中心から出る路線というのもまた珍しいですよね。
・・・ここまで書いて今更ですけどじゃあ名古屋市街地の外縁の北半球はどこなんだろという疑問が。やっぱ庄内川をなぞるのが一番わかりやすいんですかねぇ。あまり行けてない部分だったので次行った時はちょっと意識してみたいです。


お詫び〜3部作じゃなくなりそう
最後に告知とお詫びです。この名古屋遠征に関してもう一つ記事が生えそうです。3部作と言ったな?あれは嘘だ…
めんどくさいので(おい)タイトルは変えずに次回の位置付けはちょっと本編とは違う感じにしたいと思っております。ちなみに更新日は例によって未定。
本来卒論に文章執筆リソース割かないといけない時期なんだけどな…。