『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で印象に残った台詞
はーい、テツガク肯定です。
映画、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』で。
私が印象に残った台詞や表現を記します。
(ネタバレも含みますので、苦手な方をお戻りを)
まず、これです。
もの凄く抽象的で。
とてもわかりやすい表現です。
変な話ですが、その気持ちがわかるようです。
とてもいい表現だと引き込まれました。
“無を考えろ”
電車の中で、間借り人がオスカーさんに言います。
それは矛盾語法だと、今は昔のように。
そうオスカーさんは答え。
昔、お父さんと矛盾語合戦をやったと回想します。
それから飛び出す、愉快な矛盾語。
これらが矛盾語法だと、この映画で初めて知りました。
何気なく使っていたので……矛盾だと気づきもしませんでした。
マジに夢中も矛盾語でしょうか?
よくわかりませんが、わからないほど身近にあるのはわかります。
とにかく、無意識に使っている言葉も。
こういう面白さがあると、再認識できました。
それは、わかりきった事実です。
それから、お父さんからのメッセージ。
探すのをやめない
それらを頼りに。
そう決心したオスカーさんは、旅へ出かけますが。
なかなか、見つからない現状に間借り人に訊ねます。
間借り人はイエスと答えます。
間借り人はノーと答えます。
そして、オスカーさんは。
そう答える、このやり取りが心に響きました。
事実として、そうなるのとわかっていても。
なかなか、そうならない現状に決心も揺らぐ。
オスカーさんの前にある現状は。
とても抽象的な現状で、共感を覚える人も少なくないような気がします。
誰だって、この人生というグリーンマイルから。
何れは抜け出せると、わかりきっているはずですが。
どうにも、その渦中では、永遠のように感じる懲役期間。
だからこそ、感じる焦りに不安。
本当に大丈夫だろうか? と。
同時に間借り人さんが。
とても正直な人だったから。
オスカーさんも自分の本心を打ち明けられた。
そう思える場面で、かなり印象的でした。
この8分間という表現、これは映画の中で。
とても大切な表現だと私は思っています。
お父さんのクローゼットから鍵を見つけた後。
その鍵の持ち主を探すこと、それが。
そう思った、オスカーさん。
永遠に忘れたくない、消えて欲しくない。
おそらく、素直にそう思った気がします。
だけど、同じように。
8分間の先(鍵の持ち主)も知りたい。
そう思ってもいるような気もします。
ですから、映画の中で。
鍵の持ち主が見つからない現状に。
安心するのではなくて、焦りを感じている。
そう愚かに察することができます。
少なくとも私なら、そう思います。
愚かなFRウサギの相方仕込みの好奇心ドリフトです。
それから、かなり素直に正直なフェアプレイの話。
別の雑談で詳しくは書きますが。
ちゃんとヒントを堂々と出しているのに。
なかなか、気づけない。
映画のタイトルのように。
もの凄くうるさくて、ありえないほど近い。
お父さんのトーマスさんの台詞。
そう切り出してから、出したヒント。
そう言いながら新聞を広げて。
この場面は、この映画を一度でも観たことがある方なら。
こんなに大胆にそれを言うか!?
超・フェアプレーじゃないか、と。
度肝が抜かれて、レバニラです。
一応、今、書き記しておきたいのは。
この5つです。
1、靴の重さで表す心情。
2、矛盾語法の矛盾語合戦。
3、わかりきっているのにわからない。
4、8分間。
5、超・フェアプレー。
ホント、とんでもない映画です。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』。
もし、あなたがこの映画を観ていたら。
何が印象に残りましたか?
それでは、また次の機会にお会いしましょう。
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