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『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』を観るべき


 はーい、テツガク肯定です。

 最近、不思議な奇跡が重なりました。
 少し前に深夜のラジオで『デスペラード』のピアノソロが流れていました。
 それで、デスペラードって歌をYouTubeで検索し聴いていました。
 そして、何種類かの動画を聴き、この動画に出会います。

 Desperado 「日本語訳付き] キャリー・アンダーウッド

 この動画のサムネに何か感じるものがあり。(名作映画の香り)
 この映像が『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』という映画だと知りました。
 そして、DVDを注文して、観終えたところです。


 今回はネタバレはなしで語りたいのですが。
 この映画、泣かせる映画というより。
 あまりに素直な話で、その結果、素直になれる。
 という具合?

 私は何度も涙するシーンがありましたが。
 振り返ってみると、泣かされたというより。
 あまりに素直な話だから……。
 その詳しい話はいつか。



 それで、今回はこの映画を知らない方に。
 是非、観てほしい、と思いながら。
 知らないのに、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』を検索するのかな?
 そう思いますが、まあ……。


 この話は父、母、二人の姉妹、叫ぶ男、フランキーさん。
 6人の物語で、それをお姉さんのクリスティさんの語りで知る映画です。
 もう少し詳しく関係性を書きますと。
 父、母、二人の姉妹、そして、既に亡くなった一人息子のフランキーさん。
 叫ぶ男というのは、主人公達と同じアパートに住むマテオさんのことです。

 この6人と三つの小さな願いごと。
 それがこの作品の秘密の鍵、もうこれだけで凄く面白そうな話です。
 (笑えるという意味ではなく、絶対に何かあるってやつ)

 それで、肝心の話は。
 アイルランドからニューヨークへやってきた家族。
 今は売れない俳優の父と支える母。
 いろいろ知っているお姉さんといろいろ知りたい妹さん。
 そして、今も4人から愛されているフランキーさん。

 生活は苦しく、だけど不思議と生活を楽しみ。
 そういう日々の中で出逢ったマテオさん。
 お互いが足りない何かを埋め合わせるような。
 そういう奇跡の話。


 よくある話と言えばそうですが。
 それが奇跡なんです。
 そうです、奇跡はよくあるんです。

 最初に私が書いたように。
 この映画に出逢うきっかけは。
 ラジオから流れたピアノの旋律。

 タイトルも知りませんでしたが。
 アナウンサーさんがデスペラード、ピアノバージョンでした。
 って言葉で始まった奇跡。

 もちろん、この映画でも使われています、『デスペラード』。
 話の内容もこの歌の歌詞に近いです。



 この映画は監督のジム・シェリダンさんの半自伝的映画。
 つまり1の事実と9の脚色。

 私達が固く信じている。
 純度100だと思っているゲンジツって空想と変わらないってことです。
 1の事実と9の欺瞞の脚色。しかも知らない誰かがつけた色の。

 黒き聖獣、忠誠のグモルクが仰るように。
 フィクションとノンフィクションに違いなんてなく。
 常に誰かの視点ってフィクションが入る、どう足掻いても。
 だからこそ、個人の視点と1の事実がもの凄く大切。
 この映画はそれを完璧に抑えていた、と私は思います。

 クリスティさんの視点で。
 監督さんがどんな事実を伝えたかった?

 素直に信じられる、その強さは奇跡。


 そう今の私は脚色しておきます。
 もし、あなたが観たら。
 きっと、違う色に感じると思いますが。
 観る価値は大いにありだと思います。


 特に素直になれないターミネーターの日本人は。
 私がそう言うんですから、説得力マシマシです。

 いいですか?
 人類を滅ぼすようにプログラムされ。
 未来から送り込まれたターミネーターなのはわかります。

 だから、自分とは違う誰かを理解できず。
 素直に「そうだね」が言えず。
 相手の言い分を聞かず。
 常に、「お前は間違ってる」、「それはお前」が口癖なのは。
 そういう物語、プログラムしか知らないからです。
 自分以外の誰かを理解するプログラムがないからです。

 ですが、この映画にある。
 おそらく多くの日本人は知らないであろう。
 ミンストレルボーイがいるアイルランドってかなり魅力的。
 ニューヨークにあったらしい、昭和人情的な生活も。

 もちろん、最初は理解できないかもしれませんが。
 そうやって、柵の上に独り座るより。
 扉を開けて、違っても同じって気づくには。
 まだ遅過ぎません。

 人類を滅ぼすだなんて無関心。
 今は昔の未来で眠っている神武天皇に返せばいいんです。
 それよりも小さな一歩へ夢関心。


 素直に信じられるのって……本当に凄いですよ。

 1の事実でいいんです。
 あとは勝手に9の色が力をくれます。
 奇跡的に思える偶然、だけど必然の一歩目。

 汝、自身を知れ、アンダーソン君。
 汝、自身を決めろ、ネオ。
 汝、自身を解き放て、ファンタージェンの創造者。

 私?
 私は愚者、世界三大ウサギの一羽を相方に持つ愚者。
 青く醜い悪霊、地球という名のデス・スターに誘拐された。

 ココにいるみんなと同じ無罪無実。
 ゲンジツにはめられた。
 無実の罪で誘拐された。

 だから、そろそろ帰る時間。
 この世ってウィンディゴではなくて。
 ワガママ・クイーンってキモサべと。
 今は昔の未来へ。

 爆薬マシマシの古き良きハリウッド映画に似た。
 そういうルーニーでルーザーに、フーバーでグーニーに。
 難病の特効薬とか切れない電球よりも頼りになる。
 そういう今は夢のジワタネホへ。



 それでは、また次の機会にお会いしましょう。










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