企業経営日記#001
【大企業の子会社編】
某大企業に勤めていたある日、私のデスクの電話が鳴った。電話に出ると、人事担当役員からのものであった。
経理部に所属していたことから担当業務上、人事部長や社長から呼び出されることはあっても人事担当役員からの連絡は初めてであった。
当時、経理部の副部長に就いていたが、人事担当役員から連絡が直接あるとなると、部門長クラスへの人事辞令の関係だろうと察した。果たして部長への昇格か?他部門への移動か?もしかしたら懲罰辞令か、、、、。交際費を結構使ったからなぁ(笑)
役員室へ赴くと、冗談混じりの口調で「担当役員からの呼び出しだから察しが付くよな?」と切り出された。
私は彼とは若い頃から接点があまりなく、若干の苦手意識もあった。
「いえ、わかりません、、、。」と一応惚けておくと、「子会社へ移動の事例だ」と告げられた。
(つづく)
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