愚形か良形か捨て牌で判断する方法
相手の捨て牌を観察することで、相手の手が「愚形待ち(カンチャン、ペンチャン、シャンポンなど)」なのか「良形待ち(リャンメンや多面張など)」なのかをある程度推測できます。ここでは、捨て牌から手の形を判断する方法を解説します。
1. 序盤の捨て牌に注目
序盤の捨て牌(最初の6巡くらい)は、相手の手牌や手作りの方針を読み取る重要な情報源です。
① 孤立した中張牌(2~8)が捨てられている
良形が多い可能性大
リャンメンやターツが多く、手牌が順調に進んでいる場合、孤立して使いにくい中張牌が早めに捨てられます。例: 序盤に「6」や「3」などが捨てられる。
② 端牌(1、9)や字牌が多く捨てられている
愚形が残っている可能性が高い
序盤に役牌を抱えつつ、端牌や孤立した字牌を捨てる場合、まだターツが足りておらず愚形ターツが多い可能性があります。
2. 中盤以降の捨て牌からの判断
中盤以降は相手の手がある程度整っていることが多く、愚形か良形かを絞り込むチャンスです。
① カンチャンやペンチャンが解消されている場合
中盤以降に「4」「6」「8」などの牌が捨てられる場合、カンチャンやペンチャンを解消してリャンメンに移行している可能性があります。
例: 「4」が捨てられた → 「3-4-5」だった形が完成し、待ちが「2-5」に進化。
② 捨て牌が明らかに偏っている
染め手を疑う
同種の牌(ピンズ・ソーズ・マンズのいずれか)だけを捨てている場合、染め手を狙っていて愚形が多く残っている可能性が高い。
③ 高い安全度の字牌を持ち続けている
手が完成している可能性
他家に役牌が見えているにも関わらず字牌を切らない場合、テンパイしている可能性があり、待ちは良形のことが多いです。
3. リーチ後の捨て牌で判断する
リーチ後の捨て牌は、相手の待ちが愚形か良形かをさらに具体的に判断するヒントになります。
① リーチ直後に字牌や端牌を捨てる
愚形の可能性が高い
リーチ後に端牌や役に絡まない字牌を捨てる場合、愚形で妥協してリーチした可能性が高いです。例: 「1」や「9」をリーチ直後に捨てた → 「2」や「8」のペンチャン待ちの可能性。
② リーチ後に中張牌を捨てる
良形である可能性が高い
リーチ直後に「5」「6」などを捨てる場合、ターツオーバー(不要な部分を切った)であり、良形待ちの可能性が高まります。
4. 他家の捨て牌と比較する
他家の捨て牌の進行と比較すると、相手の手が愚形か良形かをさらに見極められます。
① 全員の捨て牌が均等なら良形の可能性
捨て牌が極端に偏らず、孤立牌を効率的に処理している場合、リャンメンや多面張が多いと予測できます。
② 役牌や端牌が集中しているなら愚形の可能性
特定の牌種が偏っている場合、ターツ不足の愚形で手作りしている可能性があります。
5. 特殊な状況での注意点
特定の状況では、愚形か良形の判断が難しい場合もあります。次のような点に注意しましょう。
① ドラの周辺が残る場合
ドラ周辺の牌(例えばドラが5なら「4」や「6」)は切りにくいため、愚形ターツが残ることがあります。
② 点棒状況での攻撃的な選択
トップ目が無理なリーチを仕掛ける場合や、逆転を狙って無理にリーチをかける場合、愚形待ちでもリーチをすることがあります。
6. 実践的な例
ケース1: 序盤から中張牌が多く捨てられている
予測: 良形ターツが揃っている。早いテンパイが期待されるため警戒。
ケース2: 序盤に字牌や端牌ばかり捨てている
予測: 愚形ターツが多い。テンパイまで時間がかかる可能性がある。
ケース3: リーチ後に安全牌ではない中張牌を捨てた
予測: 良形または多面張の可能性が高い。
まとめ:
序盤の捨て牌に注目し、形の進行を推測する。
中盤以降は、捨て牌の偏りやターツの解消を観察する。
リーチ後の捨て牌をよく見る。
他家の捨て牌や局面の状況と照らし合わせる。
捨て牌読みを極めて放銃率を下げましょう!