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紙魚食う悪夢

増えてきたので怪談話をマガジン化しました。
無料なので怪談目当ての方はそちらを購読して頂けるとわかりやすいかと。
説明欄にも記載しましたが、朗読・イベント利用されたい方はご一報ください。
内容の肉付けや編集含めて無償で協力致します。
(当方勉強中の身ですが精一杯応えたいと思います)

マガジン名をすごく悩みました。
先にカバーだけ決めたらいいだろうと廃小学校の図書館を設定して、いざ。
怖いもので、少し情緒のある言い回し…
足か?
ひたひたと…とか使えばいいかもしれない。
ひたひたじゃ料理みたいでもあるか。
音っぽく聞こえるように…「船べり打つ音」にしてひたひたって感じを出そうか。
記憶の波に浸ってる中浮かぶ怖い話。

図書館どこ行ったよ…

再度シナプスを働かせた。
そうだ。古書。「古書の香り」はどうだろう。
それではただの古本屋だ。
記憶、思い出から拾ってくる忘れたい話。忘れていた話。
怖い話の取材というかお話を伺うと、忘れていたけど…とぽつぽつと教えてくれる人が多い。
自分なりの解釈を教えてくれたりもする。
穴あきがあるような記憶を拾い集めてくれる。
穴あき。
本食う虫。紙魚。

記憶の紙魚

私は初めてのマガジンをこう名付けた。

――古い本に紙魚を見つけたら、殺しちゃダメだよ。
お礼を言ってから大切に逃がしなさい。
それまで沢山悪い夢食べてくれているからね。
いらない本と一緒に育てるのもいい。
とにかく大事にしなさい。――
そんな言い伝えのある村を想像した。

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