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長月に秋を思う

ワクチン2回目接種から2週間越え。
接種後の副反応がきつく、1週間は無駄にした。
未だに体力が戻らないけど、そろそろ書きたい欲求が溜まっている。
こうしてキーを叩くのは気持ちがいい。
頭が考えたことが文字になる。心が感じたことが文字になる。
こんな広大なネットワークの海の中では塵芥のようなものだけど。
今、とても気分がいいのは確か。

最近は竹書房さんの実話怪談マンスリーコンテストの結果がよく、他ではあまり成果があげれていない。
じわじわと全能感が蝕まれて、ただの凡人になる瞬間。
公募は宝くじだから、当たればラッキー。
当たらなくても自分の領域は侵されない。
でも、ずっと書きたいから努力はしなくては。
幸せをより幸せにするのは自分。
パンケーキはそのままでも美味しいけど、たまにはジャムとかベーコンも欲しい。
そうだ、明日の朝食はパンケーキにしよう。

こんな夜中。
9月の始まりらしく、虫の声がコロコロ響く。
小雨の合間を縫って愛を歌うなんてロマンチックだ。
ほんの2週間前までは茹だる暑さの中で蝉が鳴いていた。
彼らはもうこの世にはいないのだろう。
紡がれた遺伝子は土の中で揺られて、年数を経て蝉時雨になる。

ベランダの蝉の亡骸。蟻の行列に運ばれる揚羽蝶。
田舎ではイナゴとお母さんカマキリが稲穂を揺らしているのだろうか。
風が心地よく吹き抜けて、季節の縫い目をすり抜けていく。

長月。月が長く見れるというわりには、しばらくお天道様のご機嫌は悪いらしい。
涼雨で体を冷やして名残の夏風邪をひきそうだ。
命大事に。健康大切に。
どんなことでも、生きているだけで全てかすり傷という事もある。
でも健やかでなければ『生きているだけで大事故』になりかねない。
疫病も怖いが、キーを打てない心身はもっと怖い。

明日も明後日も、自分の周り全てが健やかでありますように。

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