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【マスカレード・ホテル】映画になるには理由がある(マスカレード・イブ、ナイト)

先ず、めっちゃ面白い。分かりやすい。だれでも読みやすい。それがマスカレードホテルと思って間違いない。
東野圭吾作品の中で新しい方やと思う。マスカレードシリーズやねんけど、読んだ?2019年1月18日に映画やってたよな。ほんでマスカレードホテルに次いで2021年9月17日にマスカレードナイトが公開されてNetflixでもホテルがまた上位に上がってた。流石っす。
そんなマスカレードホテルやけどもちろん原作先に読んでたら映画でちょっとなぁって感じると思う。それは実写化の運命とも言えるからしかたない。映画見てないなら先そっち見よう。ホテルは先映画見たんやけどナイトは原作が先やったからどうしてもうーん。ってとこがあった。とか言うとそんな本なら他のやつ読もうとするやろ。そんなことなら紹介せんがな。やからおもろくて、分かりやすい話やって。

超あらすじ(うっすらネタバレあります)

ホテルマン山岸尚美と、ホテルに潜入捜査する刑事新田浩介が主人公やねん。捜査でホテルで事件が起こるが分かって沢山のお客さんの中に犯人がいるかもしれないし、お客さんが被害者になるかも知れないけど兎に角、このホテルで殺人が行われるらしいねん。それでお客さんに注意を払ってホテル業務をしている新田刑事にいらつきながら業務をする山岸が面白いねんけど。沢山のお客さんがなんともややこしいことばっかりするんよ。ある人は部屋のグレードアップのために禁煙の部屋でタバコを燃やして文句を言ったり、ある人は並ばずにチェックアウトの手続きをしたいって言ってきたり、障害者のふりをして泊まりに来たり。さんまざっま。でも確かに俺は半年くらい飲食で働いてたけど似たようなことあるんやなって。多少小説で色塗ってるやろうけど実話かも。まあそれでちょうど予告の時に結婚式をする人がおってそこに犯人が来るぞってなって。上手いことして犯人捕まえて。良かったねってグラスが夜景にきれいな音色を添えた。的なので終わったと思う。
どうやろ。面白いところ上手く伝えられてるかな。はしょりすぎたかな、ミステリーやからさ、、

大好きなところ

やっぱ山岸と新田の絡みでしょうよ。彼等の絡みだけで終わっても良いと思えるよほんと。なんて大まかなことはずっと言ってるからな。例えば一つ。ホテルで業務をする以上ホテルマンとして刑事にも動いてもらいたい山岸はホテルのルールを新田に教えるねんな。新田は反発するんやけどホテルにいるためには仕方なくいろいろやらされるねん。すっごい嫌々。新田は客もルールを守れって言うけど山岸はそれが間違いやって言うねん。びっくりやろ。あらすじのところで話したやつで、なんか並んでる人がおるのに自分を先に相手しろって。まあだだこねてるよな。それでも違うらしい。なんかね、ホテルではお客様がルールです。ですからお客様がルール違反をすることはあり得ないし私たちはそれに従わなければなりません。この台詞はほんま記憶に残ってる。意味わからんすぎて、新田に同情。俺やったら無理や。それからダメ押しの客では無くお客様です。やで。やーん。なによ。それでも必死でそのホテルのルールに従って新田が頑張るねん。努力家。いろいろ言われちゃうけどなんだかんだでちゃんとしてる新田君やねんから!まあずっと客って言っちゃう所は直らへんねんけどな。
あとは次々やってくる奇妙なお客様方やろうな。なんだあの人たちは素敵だよ!ホテルに来る人は仮面を付けているって台詞があるんよ。どゆこと?それぞれホテルに来てる目的は違うし、嘘をついていたり偽名を使う人もおんねん。でも。ホテルマンはその仮面を剥がしてはいけないと。きつ。あからさまにカツラの人がおっても言ったらあかんねんて。気持ちを汲むって事かな。そんなところで考えさせられて序盤は事件どころじゃないよ。

好きな登場人物

ごめんなさい。登場シーンも少ないんやけど、新田の部下が好き。特にこれは映画の中で。山岸に怒られてイライラしてるのに気づかずにいらんこと言っちゃう辺り。なんなんだろ。

終わりに

ただ楽しい話なんだけど俺は読み終わってホテルマンになりたいと思った。単純すぎかな。あんなに辛いのに。そうさせる山岸という人の強さがあるのだと思う。そんな人になりたいと、、、無心になって読める最高の本です。

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