なりたい自分と逆算思考
こんばんは!毎日投稿164日目になりました。今日も頑張っていきましょう!
皆さんには、「こうなりたい」と思う自分の未来の姿がありますか?きっと誰もが多かれ少なかれあると思います。そこで、もう1つ質問です。今の生活を続けたら、“なりたい自分”になることは叶うでしょうか?恐らく、自信を持ってYesと答えられる人は少ないかと思います。
当たり前ではありますが、願っているだけでは現実に起こることはほとんどないと言っていいでしょう。確率的に言えば、願っていることが起こることもあるでしょうが、「棚からぼたもち」で願ってもいないいいことが起こることもあります。願うか願わないかは個人の自由ですが、それ自体では現実に作用することはありません。コロナ禍で「コロナの収束を祈って」というのはイベントを行う際の免罪符のように使われる決まり文句になりつつありましたが、イベントをやっている時点で完全に逆のことをしています。皆がこれでは収束が遅くなるのも仕方ありません。
では、「こうなりたい」というある種の欲求があるのに、行動が伴わないのはなぜでしょうか?それは、その欲求がそもそもそこまで強くないか、その欲求が他の欲求に負けてしまうからでしょう。そもそもその欲求がそこまで強くないなら別に構いませんが、「こうなりたい」という思いが強くあるのに他の欲求に負ける、というのは何とか防ぎたいものです。
他の欲求に負けてしまう理由は、「双曲割引」という行動経済学にもある心理にあります。双曲割引とは、遠い将来の報酬ほどその価値が薄れて感じてしまうということです。例えば、今貰える10万円と10年後に貰える20万円のどちらかを選ぶとなれば、大半の人は今の10万円を選ぶと思います。つまり、他の欲求に負けてしまうのは、「理想の自分になりたい」という欲求がすぐには叶わず価値が薄れてしまうからです。しかし、そこで他の直近で叶う欲求ばかり叶えていたら、将来必ず後悔します。「もっと勉強しておけば良かったという後悔はあっても、もっとテレビを見ておけば良かったという後悔はない」という格言はこれを実に上手く言い当てています。
“なりたい自分”になるためには、逆算思考をして階段を登っていく必要があります。つまり、目標を正確に捉え、現在位置と線で結び、その方向に行動していかなければなりません。では、そこへと登るための階段というはどこにあるのか。それは、書店を探せば大抵の場合というのは見つかることでしょう。本には、その目標に至った人たちが実際に歩んだ階段、そしてそれを記した地図が描かれています。もし探しても無ければその階段を自ら作るしかありません。人生とは、そのために与えられた限られた時間であるはずです。そしてその作った階段を後世の人のために遺し、後世の人がその先に新たな階段を作るんです。こうして人類は進化し、文化を発展させてきました。この発展に寄与することこそ、“なりたい自分”になることそのものであり、充実した後悔しない人生を僕たちにもたらしてくれるのではないでしょうか。