感情を飼い慣らす
おはようございます。毎日投稿32日目です。
2ヶ月目に突入しました!今日も頑張っていきましょう!
自分の感情は自分がよく分かっている?
突然ですが、皆さんはいま、どう感じていますか?また、それを言葉に出来ますか?
立証された事実によれば、人は自分の感情より他人の感情を読む方が得意なのだそうです。それは、他人の感情を読むのが上手いのではなく、自分の感情を捉えるのが難しいということです。特に、ネガティブな感情に至っては、消そうとすればするほどエスカレートしてしまう厄介なものです。
自分の感情とは、正確に捉えることは難しく、行ったり来たりを繰り返すものです。しかし、人はよくこの感情を「自分が1番よく分かっている」と錯覚し、人との衝突などトラブルに巻き込まれます。自分の感情とは、いわば壊れたコンパスです。そんなものを片手に人生という航海に出たところで、振り回されて然るべきです。
感情を客観的に捉えるテクニック
そこで、『Think clearly』(ロルフ・ドベリ著)では、ある解決策が記されてあります。それは、感情を「風通しの良い半屋内市場に訪れる鳥」にたとえることです。
「鳥たちは、市場の中を飛び回ったり、とどまったりします。見た目の印象が良いものも悪いものもあります。でも、ずっとその場にとどまって動かない鳥はいません。木をつつくキツツキは「苛立ち」、猛スピードで飛ぶハヤブサは「怒り」です。あなたは、実際に半屋内市場に訪れた鳥に対するように、無視するか、遠くから眺めているだけで良いのです。遊び心をもって接すれば良いのです。」
このように感情を客観的に捉えることで、感情というおぼつかない足元から、強固な地盤へと居場所を移すことが出来ます。
哲学者が目指した境地“アタラクシア”
ギリシャの哲学者たちは、自分の感情から解放され、心の平穏、揺るぎなさ、安らぎに満ちた心の状態を「アタラクシア」と呼び、天国のような境地としていました。今の資本主義社会において、人はその天国を、お金を稼いだ先にあると考えます。しかし、心の平穏は、体の外に得るものではなく内にもともと秘めているものなのです。
「感情を受け流す」ことが出来るようになれば、心が軽くなり、その分他のことへと考えが及ぶようになります。そこで次のステップとして、「感情を自分から利用する」というものがあります。が、それはまた別の機会に…。
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