トラブルから現在地を知る
『トラブルの時にその人の実力が出る』と上司からよく言われていました。
確かにそんな気がするなと思っていましたが、今では自分の中で少し表現が変わって、
『自分の現在地がわかる』の方がしっくりきています。
トラブルが発生した時に、まずパッと何が思い浮かぶかは、現在地を知る上でとても重要な情報だと感じていて、それが、
お客さん?上司?家族?自分自身?
怒っている?ガッカリしている?途方にくれている?
などなど、人によっても状況によっても違ってくると思います。
このトラブル時にパッと思い浮かぶものにネガティブな感情を抱く方は、
もしかすると『自分が今、心から見たくないもの』であったり、『自分が捕われているもの』なのかもしれません。
パッと思い浮かんだ後に、その場で冷静に対応できることもあれば、後日こうしたらよかった……と感じることもあると思います。
もちろんどうするべきだったかを振り返ることは大切ですが、
その理想的な状態に対して、今自分がどう感じているのか、何に捕われているのか、という現在地を知ることの方がより重要なことだと思っています。
その現在地を作っているものの中には、自分の中での思い込みや決め付けが影響していることもありますし、
場合によっては、捕われているものと距離を取ろうとして、都合の良い解釈から理想の仮面を被ることもあります。
トラブルの後に振り返って導いた理想の対応に、なかなか近づいていかないと感じている方は、もしかすると、今も無意識にこの理想の仮面を被ってしまっているのかもしれません。
現在地を知るために大切なのは、今の自分を素直に受け入れるということ。
そのために必要なことは自分をしっかりと信頼すること。
私自身もまだまだ脱げていない仮面がたくさんありそうです。
少しずつ自分への信頼を積み上げていきたいと思います。
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