あなたとフォロワーでラブコメしたら

うわあ、遅刻、遅刻！ 　僕の名前は☆けた☆森田 哲也(麻雀LOVE)ゆめっぴ。誹謗中傷学園の生徒だ。 　昨日夜遅くまで緊急事態宣言をやってたせいで今朝は寝坊しちゃったんだよね。 　曲がり角、それは起きた。はむちゃんを食べながら走ってきた子とぶつかったんだ。 　どーん！ 「痛！　おい、どこ見てんだよ？」 「それはこっちのセリフ！　……あ、もうこんな時間！　じゃあ、急いでるから」 　そう言うとそいつは慌てた様子で立ち上がり走り去ってしまった。ぽかんとする僕の目の前にははむちゃんが落ちていた。 「なんだよ、あいつ。あ、やば、遅刻する！　僕も急がないと」 　こうして僕の慌ただしい一日が始まった。 　教室に入るとさっそく幼なじみの川端由紀🙄💮が話し掛けてきた。至上の愛部の部長を務めている奴だ。 「また寝坊したの？　ギリギリだよ」 「ああ、それがさ、聞いてくれよ。変な奴とぶつかったせいで……」 「え、なにそれ？　あ、先生来ちゃった！　じゃあ、後で聞かせてね」 　担任のたいしょー@ Mリーグ全チーム推しが教室に入ってきた。僕たちは本名ではなく「アカン」ってあだ名で呼んでるけどね。 「おはよう。えー、実は今日からこのクラスに新しい仲間が加わります」 　おっ、転校生か。思ってもみなかったサプライズに教室がざわざわした。 「じゃあ、入って」 　ドアが開き、少し緊張した様子の生徒が入ってきた。 「今日からこのクラスの一員になる狂雀神ＳＥＧＡ🀄️🎲オリ砲さんだ。みんな、仲良くするように」 　ん、あれ、どこかで見たような……。 　あ、待てよ！ 「あー！」 　僕は思わず大声を上げて席を立ち上がってしまった。 「朝のはむちゃんヤロー！」 　そいつの目が見開かれた。僕の顔を見てあっちも気がついたようだ。 「あんたは朝のスクショマン！」 　おいおい、なんだ、そのあだ名は！　確かに僕はカバンにスクショのキーホルダーを付けているけどさ。 　クラスが爆笑に包まれる。それを制すようにたいしょー@ Mリーグ全チーム推し先生が手を叩いた。 「はいはい、静かに。なんだ、☆けた☆森田 哲也(麻雀LOVE)ゆめっぴとはもう知り合いなのか。仲良くしてやれよ」 　そいつはぷいっと僕から目をそらした。 　やれやれ、早速嫌われたらしい。面倒臭いことになりそうだ。 　それにしても僕の周りの奴らはホント変わり者ばかりだ。 　僕と同じプラ板部の先輩、ざきねえ🍋【丘﨑 志織】さん。 　日本初の勝ち組アイドルとして活躍しているのにひょんなことから僕に懐いてしまった麻雀ウォッチちゃん。 　みんな可愛いのに個性的なメンバーだ。 　僕の毎日はこれからますます騒々しくなっていくに違いない。 　～続く？～

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